2012年7月15日日曜日

体の活性化、エネルギーの放出



NHKの朝の番組であの「声に出して読みたい日本語」の
斎藤孝さんが出ていました。
斎藤さんは大学時代、ヨガや何とか体操とかのあらゆる教室
に通ったのだそうです。
彼の唱える<身体と教育>という理論の原点が高校時代の
漢文の授業とテニス部の練習にあったとか、現在教えている
明治大学でのゼミでは、<しこを踏む>ところから授業が始まるという、興味深い内容でした。

遠い昔、ほんの少し小劇団の練習に参加したことがありました。
日に日にの腹筋などの基礎錬。
私はそれに耐えられず、すぐに音をあげました。
舞台でお腹から声を出すには、そんな体力作りが必須だったのですよね。


斎藤さんの高校時代の恩師の漢文の先生の著書の「古典は朗読、そして暗記」という部分に彼は示唆を得て、体を使った朗読というメソッドを考え出したとおっしゃっていました。
私が中学校の時に通っていた英語塾の先生は、生徒の私たちに英語の教科書の1ページを全部暗記させて、それを教室で暗誦させました。
暗誦すると、例えば前置詞とかイディオムがそのまま頭に入って、わざわざ前置詞の意味と使い方をそれだけで暗記して、結局使い方が今いち理解出来ないという事態を回避することが出来たのです。

小学校や中学校の国語の授業で、指名されて音読をさせられた時のちょっと気持ちいい感覚。
そういう感覚を、体力をつけながら行うことでのエネルギーの放出。

斎藤さんはおっしゃっていました。
教室での教師と生徒の作り出す臨場感、そういう時間を過ごすことの価値。教師はそういう種をまくことが大切なのではないかと。そしてそういう<種>は卒業しても残り、受け継がれるものなのだと。

これは学校でのいじめの問題にも通じることでしょう。
教師と生徒との信頼感、体を使ってぶつかり合っての親近感、そういう関係が出来た教室からはなかなか陰湿な感情は育ちにくくなるのではないでしょうか。

彼はこうも話していました。
体を活性化させてエネルギーを放出する。
今の子どもたちに欠けていることかも知れません。

体を動かすって気持ちいいですよね。
小さな子どもから大人まで。
確かに体の中にたまった色んなものは発散されます。


というので今日はジムでみっちりマシーンと、トレッドミルの傾斜をつけて山登り1マイルで汗をかき、ワインは初めてのトライの写真のワイン。めったに見かけないサンタバーバラカウンティのピノです。
軽いけれどフルーティ、なかなか美味しかったです。

夜遅くになってまた雷と雨。

短い夏は去ったようです・・・。











0 件のコメント:

コメントを投稿