2010年9月30日木曜日

MADE IN JAPAN の古いお皿


おそらく手描きの日本の古いお皿。
すごく久しぶりにのぞいたGOODWILLで見つけました。
裏に朱色の文字でMADE IN JAPAN の刻印。
だいたいこの朱色の刻印って少し古いもののようです。
指の爪先でお皿の表面をかたかたとたたいた時の音もいい・・・。

最近はGOODWILLにはほとんど行かなくなりました。
わざわざ寄る時間もないのと、あまりめぼしいものが
出なくなったのが理由です。
それよりも仕事場の近くの小さなスリフトショップなら
ランチタイムにのぞけるし、見て回っても大して時間も
かからないので、何も収穫(?)がなくても
ああ、時間の無駄・・・と思わないで済みます。

ちょくちょくのぞいてはちょこちょこと何だかんだ見つけては買ってるのは
カソリックの教会系のスリフトショップ。
この国ではやはり<教会>関係って強いのでしょうか・・・。

2010年9月28日火曜日

MADE IN ・・・

私が働くお店もいつの間にか
(一般的に)ナバホの女性たちが
(道ばたなどで観光客相手に売るために)
作るネックレスやブレスレットの材料に
チープな中国製のものがいっぱい売られています。
最近入荷したこのチップ(さざれ)のブレスレットは
売値がたったの50セント!
それでも石は天然石です。
仕入れ価格は一体いくらなのでしょう?

今日、読売新聞のウェブ版を見ていたら、
<新おとな総研ニュースで学ぶNGスタイル>
の最新号にMADE IN CHINA 買うことの意味
というタイトルのコラムがあり、興味深く読みました。

以前スコッツデールにオープンしたILORI http://www.iloristyle.com/
というサングラスのお店をのぞいた時、
わりとすてきなのを見つけて、他のと比べて値段が
安かったのできけば、それは中国製でした。
だから(あくまでの他のブランドのものと比べて)
値段も多少低いのです、でもトップレベルの職人が
作っています、という店員さんの説明。
iloriが中国製を置いているとは知らなかったので、
ちょっとびっくりしたことがありました。

私はもともと買い物をするときはそれがどこ製か
必ず見るし、食料品なら使われているもの、材料を
必ずチェックします。

仕事場で売っているトルコ石だってほとんどが中国で
加工されたものです。
原石はアリゾナやネヴァダ産でも、処理は中国でされます。
その処理の仕方や工程もほとんどベールに包まれたまま。

最近入荷した、(タグでは)レインボーシェルとなっている
貝を様々な形にカットして、きらきらしたパール系の
色をつけたものは、触ると染料の粉が手につきます。
何これ?といぶかしがるお客さんも・・・。

メイドインチャイナ、中国製が悪いわけではないのです。
もともと中国の伝統的なもの、工芸品などは
中国製こそが本物のはず。
貝のビーズの多くがフィリピン製であるように。
貝の加工はきっとフィリピインの島々で伝統的にされて来た
ことなのでしょうから。

読売新聞のこのコラムにもあるように、中国ばかりが
悪いわけではないのだと私も思います。
もとは先進国、もっと言えばアメリカがこれを始めたのです。
自分たちはきつい、きたない、きけん、3Kの労働を
したくないばかりに、そういうのを中国の労働者に
押し付けた結果なのです。

SPODE は英国製でなきゃ私はいやだ。
私が持っているちょっと古いノリタケの食器は全部日本製だ。
うちにあるパイレックスもファイアーキングも
みんなMADE IN USAだ。
そしてホピのジュエリーは全部MADE IN ARIZONAだし、
うちで使ってる蜂蜜はMADE IN ARIZONAと
MADE IN NEW MEXICOだ。
MADE IN CALIFORNIAのお皿だってある。

作り手のわかるものっていいですよね。
それが食べ物でも、食器でも、装飾品にしても。









2010年9月26日日曜日

いつから世界はこんなに・・・

日曜日。
返品するものがあってディスカウントストア<ROSS>へ。
めったに行かないので、ここへ来たのも
3ヶ月ぶりです。
あまり買いたいものもないお店ですが、来たついでに
ぶらぶら見て回りました。
それにしても当然のことながら、どれもこれもメイド・イン・チャイナ。
SPODEのお皿もありましたが、いやはやSPODEもメイド・イン・チャイナ。

ロサンジェルスにいた頃、いっときマーシャルズやTJマックスで
買い集めたスポードの洋皿やマグカップなどなど。
それらはまだ英国製でした。
サンタモニカのサルヴェーション・アーミーで見つけた
古いスポードのティーカップはもちろん
英国製。

ROSSにあったレノックスのお皿とマグカップはかろうじて
インドネシア製でした。

経済のことはよくはわかりませんが、世界の製造のギアは
確実にチャイナに入っているんだ・・・。
経済力のバランスが変わるのは当然なのでしょう。

70年代に出た<MADE IN USA>というカタログ雑誌。
私が持っている新しいものは<MADE IN DNA>と
苦し紛れ?のタイトル。

私がちょっとだけ古いジーンズやGジャンを
処分出来ないのはそれらがMADE IN USAだから・・・。
私の世代にはとにかくMADE IN USAがあこがれだったし、
すべてはそこから始まったんですよね・・・。

大好きグランマ、Valantine


ローレンスの奥さん、グリセルダの姉妹のヴァランタイン。
グランマなんて言ったら失礼かも。だって
彼女、私の母よりは年上だろうけど、私のおばあちゃんって
お歳ではないはず・・・。
でも何て言うか、いつも私を暖かく迎えてくれる。
いつも楚々として元気。
太ってもいないし、背中もしゃんと伸びてる。
グリセルダもひざの手術で大変みたいで、自分もあまり調子が良くなくて
娘さん曰く、彼女が1番元気なのよ。

来月あるバスケットダンスのバスケットを編むために
娘さんとお店に買い物に来たところをパチリ。
また写真を現像して持って行ってあげなくては。

ホピのアートマーケット



9月25日と26日の2日間、フラッグスタッフのダウンタウン
ヘリテージスクウェアで、今年初めての
ホピの経済発展を促す公共団体が主催する
ホピのアートマーケットが開かれました。

おなじみスティーヴ(上)とジェラルド。


チェーン作りの巨匠(?)ローレン。
私がいつもカチーナダンス情報を仕入れる友人でもあります。

ローレンスの息子、ウィルマーとその息子のデヴォン。
デヴォンはジュエリーではなく絵描きさん。
彼が売っていたカードを何枚か買いました。
ローレンスのお父さんのポール・スフキーはホピ、オーヴァーレイ
ジュエリーの創始者の一人。
ポール・スフキーに始まって、ローレンス、ウィルマー、デヴォンと、
アーティストの家系なんですね・・・。



上の2つはデヴォンの作っているカードです。

この催しはこれから毎年開催されることになりそうです。
観光客もけっこう来ていたし、こういう試みは続けて欲しいです。
何よりもホピのアーティストのために。

すてきな手作りバッグを売っていた女性はチリ人

フラッグスタッフのファーマーズマーケットも残すところあと2週になりました。
今日が初めてで最後と出ていたチリ人の女性。
アリゾナの南、ツーソンのまだ50マイル(80キロ)南東の町に
住んでいるということです。
ワイナリーが6つもあるのよ、と。
それは行ってみたいかな・・・。
彼女もグァテマラの布に魅せられて、その織物を使って
バッグを作って売っていました。
本業は壁画家で、バッグ作りはセカンドジョブ。
でも今は本業の仕事がなくてね。
彼女がつけていたすてきなメキシコ製のイヤリングは
オハカで買ったものですって。
オハカにもう1度行きたいなぁ。


彼女のバッグはデザインもすてきで、とてもしっかり作ってありましたが
お値段もけっこうして、すごく欲しかったのですが、
ここは我慢。
今はこの私もつい実用性と耐久性を考えてしまいます。

アリゾナに長い彼女も、チリからパナマまで飛行機で飛んで
その後は<コヨーテ(密入国を手助けする人)>に
お金を払ってメキシコ、アリゾナと来たのだと話していました。
今はもちろんアメリカシチズンよ!!

アメリカに(特にイリーガルで)来る外国人の話は
どの人のも面白い、と言えば御幣がありますが、
私には興味深いです。


2010年9月24日金曜日

孤独なブロガー(笑)

            ブログって一体何なんでしょうね。
        たまに見る方のブログは<日本ブログ村>というサイト(?)
          に登録されていてその中にまたたくさんのエリアがあり、
うわぁって感じでびっくりしました。
自分の作ったお料理、買ったもの、ペット、子供、
今や人々はありとあらゆるものを写真という媒体を介して
世界発信している。

私がこのグーグルのブログが好きなのは
コマーシャルもなく、ひっそりとやっていられるから。

私にはランク付けもいらないし、ましてやコマーシャルも
要りません。
何てったって究極の自己満足ブログ、自己救済ブログですからね。
私はここで自己を発散、浄化しています・・・。

もしどこかで私のこのブログに突き当たった方、
気に入られたらメールください。

月齢14.7 満月 中秋の名月

満月の夜。
横に見えているのは木星みたいです。

本当に小さい頃、お月見でおだんごやすすきを生けて
お月見をして、お月様にうさぎがいて餅つきをしていると
信じていました。
実際月の灰色の部分がそんなふうに見えたように
思ったのです。

私の母は当時上の学校には行っていませんが、
日本の年中行事みたいなことに律儀(?)な人で、
七草粥、小正月、鏡割り、に始まってお彼岸にはおはぎ、
端午の節句にはちまきとかしわ餅。
かしわ餅も葉っぱが田舎から送られて来て、母が自前で
作っていました。
冬至にはかぼちゃ、節分には豆まき。

なので私は元々こういう行事にはこだわる方なのですけどね(笑)・・・。
豊かな日本の文化、絶やしたくないですね。

2010年9月23日木曜日

スリフトショップ



とある雑誌の裏表紙にあったユニクロの全面広告。
実際にどのくらいの量のユニクロの衣料がリサイクル用に
持ち込まれているのかは知るよしもありませんが、
スリフトショップというものがない日本では
使用された衣料を再利用しようという試みは必要かつ
すばらしいことだと思います。

基本的に他人の使ったものを自分が使うということを
好まない日本人は、アメリカのスリフトショップに足を
踏み入れたら、びっくりすることでしょう。
衣類は洋服、下着から靴下まで、食器、キッチン雑貨はもちろん、
電化製品、道具、家具、本、などなど、
とにかく人が使ったありとあらゆるものが売られています。
寄付で成り立っているので、持ち込まれたものは
よほどひどいコンディションでない限りは、基本的に
何でも売り場に出ます。
<何でもあり>というのは私のように掘り出しもの(?)を
探す人間にはたまらない魅力。
何が出てくるかわからないんですから。

サンタモニカの小さなスリフトショップで見つけた
クロムハーツのキャップ。
あまりかぶらないまま、結局別のスリフトショップに寄付
してしまった・・・。
今思えばキャップのてっぺんにあったシルバーだけでも
はずしておけば良かった・・・。

ロサンジェルスならではの例えばドジャーズグッズ。

1989年にロサンジェルスカウンティミュージーアムであった
ジョージア・オキーフの展覧会の、フレーム入りポスター。
これは何とここ、フラッグスタッフで見つけたものです。

古いディオールのサングラス、89年のローリング・ストーンズ
のツアーバッジ。ぶ厚いラングストン・ヒューズ詩集。

TRASH OR TREASUREという名前のスリフトショップが
ヴェニスにありました。今もあるのかな・・・。
誰かのごみは他の誰かの宝物。
まさにスリフトショップで売られているものの本質を
言い当てています。

またスリフトショップは値段も基本的に安価なので、
十分使えるものがいっぱい出ているこういうお店で
必需品を探すお年寄りや、あまり裕福でない人々が
数多くいるのです。

私は衣類は洗濯機でしっかり洗って、出来れば
外で太陽にあてて干して乾かし、
食器類はいったんブリーチにつけて消毒して、
キッチン洗剤で洗ってから使います。

きれい好きで神経質な私もこういうのは平気なのです・・・。

ここのところのアメリカの不景気で引越しシーズンにも
あまりものを捨てたり、処分しなくなったアメリカ人。
確かに特に衣類は以前ほど掘り出し物が出なくなった
ように感じます。
それでもたまにのぞくと時に珍しいものに出会うことも。

アメリカで知らない町に行ったら、まずすること。
それは私の場合、スリフトショップを探すことでしょうか。







2010年9月22日水曜日

月齢13.7 中潮の月

アメリカは明日9月23日が中秋の名月。
本日22日は月齢13.7日、中潮です。
でも13.7日と満月の違いは肉眼ではほとんどわからない・・・。
昨夜からの嵐で雨と風、今日も雨が降ったり
突風が吹いたり、たまに太陽が出たものの、どんより曇った1日でしたが、
夜にはすっかり晴れて月がきれいに出ました。
明日23日は秋分の日。お彼岸の中日。
日が短くなって行く。
春夏秋冬、そして春。
キム・ギドクの映画のタイトルのごとく、日々は過ぎ、
四季はめぐり、
そして人生は続く・・・(これも映画のタイトル?)


閉塞感 一人ぼっちのブログサイト

このフラッグスタッフという町は私には
閉じられた場所です。
普段の生活は仕事がメインなので、そんなことを感じもしない。
と言うかそんなことを考えたりする余裕も無い。
でも休みの日にひとたびフリーウェイに乗り、この町を出るとき、
私の心は開放感に躍り出す。
それがフェニックスに向かっていても、ホピに向かっていても。
ここが閉じられた場所というのは私にとって
物理的にも精神的にもそうなのです。

そんな私自身を少しでも開放するためにこんなブログを
書くようになりました。
おそらく見ているのは自分だけ・・・。
ブログなんて、と嫌っていた私が、こうでもしないと
自分の心の中のある部分が沸点に達しそうで、
誰も知らないブログサイトを作ったわけです。
究極の自己満足ブログ。
と言うか自己鎮静ブログですね。


HAPPINESS IS HAVING A FRIEND AS NICE AS YOU Holly Hobbies


私が恐らく一番嫌いとするタイプの画。
それなのに私はHOLLY HOBBIESのミルクグラスカップや
クリスマスのお皿などを持っている。

あれは確かアラスカででした。
サルベーションアーミー(スリフトショップ)でクリスマス仕様のマグカップを
初めて買ったのは。
つい先日もこの<HAPPINESS IS HAVING A FRIEND AS NICE AS YOU>
という言葉につい惹かれて買ってしまったお皿・・・。
なぜか日本製でした。

幸せとはあなたみたいにナイスな友人を持つこと、
お誕生日、おめでとう

何てすてきなメッセージでしょう!


Shenango China

いつどこで買ったのかも思い出せないティーセット。
このもみじみたいな葉っぱの模様に惹かれて買いました。
ソーサーの裏にはSHENANGOの刻印。
ロサンジェルスでアンティークショップめぐりをしていた頃、
パサディナのアンティークショップで働いていた白人のおばさまが
教えてくれたいくつかのブランドと言うか、銘柄。
ここのは買う価値があるのよ、と教えてくれた1つが
SHENANGO CHINAでした。
わが家にもけっこうあります。
アメリカ人もかつてはこんな少ししか入らないティーカップで、
小さな取っ手を指でつまんでお茶を飲んでいたんですね・・・。

アメリカのちょい古食器たち

めったに行かないスリフトショップで値段の安さと
ぶどうの模様が気に入って買ってしまった2客のティーセットと
1枚のディナープレート、その他のセットです。
EBAYで見たら、けっこうするじゃないですか。


収穫の時期 ホピカルチャーセンターのレストランにて

日曜日、仕事場の同僚の車でセカンドメサ、ションゴパヴィへ
女性たちのハーヴェストダンスを見に行きました。
彼女は4歳の子供を連れていたので、ダンスはほとんど落ち着いて
見ることは出来なかったのですが、プラザに着いて家と家の間の路地まで
来たら、トリニの息子、ウィラードが声をかけてくれました。
お母さんは?とたずねたら、あそこの(自分の)おばあさんの家に
いるから、ランチ、食べに行っておいでよ、と。
トリニに会うのも久しぶりなので、プラザのすぐそばの、
トリニのだんなさん、ティムの実家へ。
私が見る限り、ダンスのある時は、トリニはインロー(義理親)の家で
いつもせっせとキッチンで立ち働いています。
お言葉に甘えて、マトンとホワイトコーンのシチューと
チキンと野菜のシチューをいただきました。

帰りにカルチャーセンターのレストランで食事。
私はここではいつも(ホピで採れた)ブルーコーンのフライブレッドを
注文します。
レストランやその隣のホテルには秋の収穫、様々な色のコーンが。
めったに入らないこのレストランなので、こういうのを見たのは初めてです。

そう言えば村の家でも外にとうもろこしを干しているのを
見かけました。
先日のシンポジウムでは、遺伝子組み換えとうもろこしのことが
話題にのぼっていました。
私と同じテーブルにすわったホピのおばさんは、外で買ったタネは
ホピではよく育たないという話をディスカッションの時に私にしてくれました。
でも外部からタネを売りに来る人、それを買って植えるホピの人たち。
あるいはフラッグスタッフに来て、ここで買ったタネをホピに持って
帰ってそれを植える人。
ホピでの、ホピの純正種の保存はおそらくこれからもっともっと
むずかしくなって行くかも知れません。
そのためにもこういうシンポジウムを通して、長老や学校の教師、
あるいはホピ農業の専門家が親、そして若い人々を啓発して行かないと
いけないのだな、と部外者の私も痛感しました。

シンポジウム その5 テスキプエブロの蜂蜜

シンポジウムにはニューメキシコ州、サンタフェの少し北にある、
TESUQUEプエブロからゲストスピーカーが来ていて、
彼がテスキで取れたお豆やコーンのサンプルや蜂蜜を
持って来ていました。
ここは灌漑用水があるので、ホピとは違い、様々な点で
農作物を作るには条件がいいと言っていました。
私は2つあった小さい方の蜂蜜を買いました。
色がきれいでこれは美味しいかも、という私の勘は大当たり。
私が普段食べている蜂蜜も悪くないのですが、この蜂蜜は
華やかな香りがあって、糖度が高い!
去年サンタフェのインディアンマーケットに行った時、
サンタフェのファーマーズマーケットに行き、そこでも蜂蜜を
買いましたが、それはラベンダーの花と他の花のもので
これもすごく美味しかったのを思い出しました。
どうしてだろう。
ニューメキシコのロー(生。非熱処理、漉してない)ハニーは
何かアリゾナの(もちろんこちらのもローハニーです)より
美味しい気がする・・・。
何かわけがあるのでしょうか。
野生の花が違う・・・?
それとも技術的なこと・・・?
それはわからないですが、とにかくひょんな場所で手に入れた
蜂蜜、美味しくて大満足でした。

2010年9月19日日曜日

シンポジウム その4 ラッフルチケットで当たったグリーンチリ

シンポジウムでは最初にレジストレーションをした時に
ラッフルチケットをもらいました。
くじです。
最初のピックでは何も当たらず、まあ私たち、くじ運には縁がないしと
はなから期待もしていませんでした。
ところがランチの後、もう1回くじ引きがあり、
何と二人ともが当たってしまいました。
1つはアスパラガスとイチゴの苗。
もう1つは写真のグリーンチリ。
アパート住まいの私たちにはガーデンも畑もないので、アスパラガスとイチゴは
会場でばったり出会った、お店のお客さんでも
あるシュリーンとルーディー夫妻にあげました。
シュリーンはナバホ、ルーディーはホピのカップル。
このご夫婦は私(のアメリカンネーム)と同じ名前の娘さんを
小さい時に亡くして、それもあるのか、私とは何かとても
気持ちが通じ合う人たちです。
ルーディはカチーナを彫るアーティスト。
シュリーンはジュエリーを作っています。
こう言ったら何ですが、シュリーンは一般的にアグレッシヴな人が
多いナバホの中ではとても静かで謙虚な女性。
ルーディはソニーの1眼レフカメラで私たちの写真を写してくれたのに、
私はうっかり彼らの写真を撮るのを忘れました。

何かかわいいでしょう?グリーンチリ。
モエンコピヴィレッジの温室で育ったものです。
大きなチリになってくれるまで、しっかり育てないと・・・。

2010年9月18日土曜日

シンポジウム その3

シンポジウムの帰り、マーカスの家に寄りました。
彼を訪ねるのは1年ぶり。
きっちり道を間違えて、途方に暮れていたら救いの神が。
ダートロードですれ違うのを待ってくれていた車の女性に
すがる思いで(マーカスの家を)きいてみたら、
説明しかけたのですが(説明もまどろっこしかったのか)すぐに、
私について来て、とUターン。
私たちは曲がるのが早すぎたのでした。
娘さんを乗せた、親切なその女性はマーカスのトレーラーハウスの
まん前まで車で案内してくれて、そのまま行ってしまいました。
サンキューは言ったものの、名前をきく間もなく・・・。

マーカスと少し話して、持って行った私たちの着ない洋服などを渡したお礼に
スイカとコーンをもらい、仮眠中だったルースにあいさつをし、
そこを出る間際、マーカスの家のそばのコーン畑の写真を写しました。
肥料は雨と土だけ、まさにオーガニック、自然農法のとうもろこし。
もらって来たスイカは黄スイカで、なかなかの出来です。
あの砂地に出来た作物たち。
そのパワーに感動した私です。

シンポジウム その2



このシンポジウムはランチつきでした。
ホピの食べ物が大好きな私は、実はこれも期待していたのです。
上の写真はホワイトコーンとマトンのシチュー。
カチーナダンスのある日には前の日から女性たちが大鍋でことこと煮て
作る、シチュー。
ホワイトコーンは実をかちかちに乾燥させた保存食。
これとマトンをお水だけで煮たものです。
味付けもなし。スープ自体はさらっとはしていますが、
マトンの脂はたっぷり出ています。
食べる時に個々がお塩やコショウを足します。

私の大好物<スミヴィキ>。
ブルーコーンの粉を練ったものをとうもろこしの皮に包んで
2箇所、その皮を裂いてひもにしたものでしばったものを
蒸してあります。
作るのはけっこうな手間だと思います。
ほんのり甘くて、大きさはこちらの方がかなり小さいですが、
ちょっとだけ<ちまき>に似ているかな・・・。

ホピにはスイカ。
レースに出たら必ず出してくれるスイカは、ホピとは
切っても切れない食べ物のような気がします。
いつどこで食べても美味しいです。

ホピの農作物シンポジウムに参加

<ホピの種、我々の祖先、子供たち、そして未来>
と題したホピの農業シンポジウムに参加しました。
<ナバホ・ホピオブザーヴァー>というネイティブの
新聞で知り、これがタイミング良く、私の仕事のオフの
木曜日にあったので、これは行くしかないと
8時半からの開始に間に合うように、朝6時40分に
家を出ました。
受付の女性から、このシンポジウムはまだ2年に1度の開催だと
聞いて、やっぱり来て良かったと・・・。
開催場所は<HOPI VETERAN'S MEMORIAL CENTER>。
ここに来たのは2年前。
お手洗いの奥のドアを開けたら、そこは最新のマシーンや
トレッドミルが並んだジム!
あとで案内したもらったらシャワールームには
ドライサウナまでありました。
お手洗いもハイテクになってきれいにリモデルされてびっくり。
しかもここは誰でも無料で利用出来るのです。

シンポジウムは主に<種>に重点を当てて進められました。
パネリストのお話が終わると、個別のテーマで
各セクションに分かれてのレクチャー。
私は<ホピの種の保存>というテーマに参加しました。
ホピのドライファームの畑にはホピの畑で収穫された
作物の種が一番合っててよく育つ。
昨今の遺伝子組み換えとうもろこしはホピの畑の
生態系を壊す、とかそういったレクチャーでした。
このNATWANI COLITIONという団体が出来たのは
5年前だそうです。
やはりこの地球環境のドラスティックな変化に
雨だけが頼りの農業を実践するホピが
危機感を持つのは当然でしょう。

一番下の写真はホピのとうもろこしの種の撒き方から始まって
その成長を表わす段階ごとの表現(言葉)とその
状態を絵に描いたものを指し示しながら教えてくれた
???さん。
名刺をもらったと思ったのに見つからず、名前がわかりません・・・。
ホピ語と英語の半々で話されたので
私に理解できたのはわずかでしたが、それでも
興味深いお話でした。

彼の前に同じセッションで話をされたリーさんに
後で、品種改良のことをたずねたら、
自分のおじいさん、おばあさん、おじさんに言われたことは
旱魃でもとにかく種を植え続けること。
それを乗り越えて、種自体が強くなるのだから、ということでした。
将来、セカンドメサに灌漑用水が出来ることはあるかしら
という私の問いに、それはないだろうし、それは必要ないんだ。
ドライファームこそがホピの伝統であり、
先祖から受け継いだものだから。

このシンポジウムについてのブログは次にも続きます・・・。

2010年9月14日火曜日

ソノランサンセット、ソノラの夕焼け、


  毎月第2日曜日にとあるところでオープンする小さなマーケット。
 月に1回ですが、町外れなので、毎回行けるわけではなく、
 たまーにのぞきます。
 この日も久しぶりにファーマーズマーケットの帰りに寄りました。
 私の目に留まったのは入り口の端っこで小さなテーブルを1つ出して
 石を売っている男性。
 ネイティブなの?ときいたら、いやメキシカンだよ、だから僕の英語
 こんななんだ。
 彼もきっと嫌と言うほどこの国で英語で差別されたり、ばかにされたり
 したのでしょう。
 でないとこんなこと言わないですもの。
 私もたまにお店でアメリカ人が私の発音が聞き取れずにいたら
 「ごめんなさいねぇ、私のバッドイングリッシュ!」って言ってやります。
 彼らには単に想像力がないだけなのです。
 まあそれはさておいて・・・。
 彼が持っていたのは SONORAN SUNSET( ソノランサンセット<ソノラの夕焼け>)
 という名前のクリソコーラの1種の石です。
 誰が名づけたのか、すてきなネーミング!!
 私は今までクリソコーラにはあまり興味はなかったのですが、
 この色に何だかとても気を引かれました。
 クリソコーラの緑がかったターコイズ色にレンガ色の赤銅石が混じったものが
 一般的に知られています。
 抽象画のような模様が面白い石です。
 私はあえて赤色のを選びました。
 黒い色の石が1つあり、これは何なの?とたずねたら、それはわからない
 という答え。
 黒、と言うか濃い墨色に所々カーキ色の細かい斑点のような模様の
 入ったこの石も気に入って、赤と黒を1つずつ買いました。
 後でインターネットで調べてみたら、この黒いのもソノランサンセットでした。
 ただ構成されている鉱物が違っているのです。

 彼の名前はヘスース。英語ではジーザス! 
 彼はメキシコのまさにこの石の採れるあたりの出身でした。
 自分で石を買って、カットして磨いてワイヤーラップをして売っています。
 
 このソノランサンセットの採れる鉱山はやはり銅山のそばで、
 まだ新しく、2006年に開かれたそうです。
 石的にも新しい石みたいです。
 
 何と言ってもローカルと言ってもいいくらいのアリゾナ、メキシコ国境近く
 で採れた石というのがいいですよね。
 しかもナチュラル。
 何の処理もされていません。
 
 私が石を買っていったん車に戻り、写真を撮らせてもらおうと戻ったら、
 彼はもう帰り支度。
 来月、もう1度行ってみましょう。
 
 
 
 

 
 
 

2010年9月13日月曜日

Pico De Gallo サルサ


 日曜日のファーマーズマーケットで、
例の ローストしたグリーンチリを売っている
カップルが売っていたサルサ、PICO DE GALLO。 
自分たちが売っている野菜で作ったフレッシュサルサです。 
真っ赤な、ぎっしり詰まったトマトに気をそそられて、1つ買ってみました。
これを先週行ったフェニックスのホールフーズマーケット で買った、ホールフーズのキッチンで作っている コーンチップスにのせて食べたら、最高に美味しかった。

もちろんチリが入っているので少しぴり辛。  今まで食べたサルサの中で、1番美味しかったと思います。
何て言うのか、メキシコ料理の辛さはドライですぱっとした
ピリ辛。まあ料理自体もシンプルというのもあるのでしょうが。

30数年前に初めてアメリカに来て食べたタコスでメキシコ料理に
はまってしまって以来、ブリトー、タコス、コーンチップス、
サルサ、エンチラダ、グリーンチリ等々、日本に帰れば
1番missする食べ物ではあります。
とにかくとうもろこしで作ったものなら何でも好き。
フラグスタッフに引っ越して、初めて食べた、
メキシカンの<タマレ>。
ナバホの作る<ニールダウンブレッド>。
ホピのハレの食べ物、スミヴィキ。
どれもコーンで作ってあります。

私の場合(白い)お米がむしょうに食べたくなるということは
美味しいお漬物やキムチでもがない限りないのですが、
コーンチップスは切らすとだめなんです・・・。
メキシコやグァテマラの手織りの布や民族衣装が病的に好きな私。
ホピの人たちとも初めて会った時から何かすごく波長が合うし、
これはもしかして私ってマヤ系ってことでしょうか・・・?
そう言えばアラスカで働いていた時、そこの会社の社長が私のことを
マヤ人って呼んでいました・・・。
あれはどうしてだったんだろう。

         
         

2010年9月12日日曜日

真っ赤なポルシェ968カブリオレ、オーナーは79歳。ルート66クラブ

いつものように日曜日は朝早く(と言っても7時ですが)起きて
ダウンタウンでやっているファーマーズマーケットへ。
この朝市ももうあと数回でおしまいです。
今日はなくなったロイヤルゼリーを買いに。
聞けばはちみつ屋さんのロザたちは11月から始まるセドナの
ファーマーズマーケットにも出るらしい。
MOONRISE FARMで1番のりで美味しいトマトを買い、
あとは別のスタンドで卵やピーマンを買いました。

買い物を終えていつもはこのマーケット用に開いている駐車場が
入れなくなっているのでどうしたのかと思ったら
そこにはクラシックカーたちが次々とやって来て、
ご自慢のマシンを展示する会場になっていました。
近くの公園でもテントが張られて、ヴェンダーたちが集まって来ていました。
金曜日から始まっていたルート66クラブの主催する、
クラシックカーショウです。
そう言えば毎年あったように記憶しています。

今年はヨーロッパ車が多いと係りの男性がもらしていましたが
確かにBMW、フォルクスワーゲン、イタリアのスポーツカー、
MG、そしてポルシェ、と大きなアメ車が端っこで何だか
小さくなっているみたいです。
私の気を引いたのは真っ赤なポルシェ(山口百恵の歌ではないですが)。
特にポルシェのファンではないけれど、
この1994年製ポルシェ968カブリオレはすらりとして品がある・・・。

「僕が最初にポルシェを買ったのは1970年。
911Tだよ。
Tはターボじゃなく、TOURING の Tだよ。
まだ持ってるよ。
値段は7000ドルだった。
7000だよ、今、いくらする?!(と笑い)
このカブリオレは当たったんだ。
入っていたポルシェクラブがある病院のためのファンドレイジング
(基金集め)で会員にラッフルチケットを買わせたんだ。
1枚50ドル、2枚買ってね、それが当たったんだよ。
(さすがポルシェクラブ、やることがすごい!!)
車はただでもその年の税金、13000ドルも払わされた。
これも収入とみなされるからね」

リチャード(ディック)は79歳。
若いです!!
フラッグスタッフで教師をしていたと言います。
1987年にはリタイアしたと話していたので、66歳で退職しているのでしょう。

「この車が遠出したのはオレゴンまでさ。
あとは町の中をちょこちょこ走るだけ。
普段はトヨタカムリやトヨタの車にはよく乗った。
今は韓国車に乗ってる」

私にはなじみのなかった968というポルシェに気を引かれて
話したディックは気のいい(おじいさんではなくて)おじさんでした。
正直な気持ち、ほんの10分だけ助手席に乗って
ディックにドライブに連れて行って欲しいなって思ってしまった。
だってこれ6速ですから、私にはとても運転は無理ですもの。