2011年12月31日土曜日

雪とシルト


何の写真かと思われるでしょうね。
これ、シルトという砂より小さく粘土より粗い砕屑物。
(ウィキより)
砂より小さいとありますが、見た目は
細かい砂利のよう。
これを雪を融かすために道路やパーキングに撒きます。
おそらく融解用の塩の方が高くつくからではないか
と想像しています。


何が言いたいかと言いますと、
このシルト、雪が融けてもコンクリートの上に残って
歩いているとざらっと滑って危ないのです。
トレールランニング用の靴をはいていても
ざらっと滑って転びそうになるのです。

ちなみにこのシルト、色は赤茶色。
「岩石が壊れてできた破片や粒子」とウィキには
説明されています。
雪で滑って転びそうになり、雪が溶けたら
今度は残ったシルトに滑って転びそうになる。

この町に引っ越して6回目の冬ですが
雪にも寒さにもいまだ慣れないまま、
今年も暮れようとしています。

穏やかな大晦日

今日も昼間の気温は14℃ほどあったのでは
ないでしょうか。
走っている人をけっこう見かけました。
やはりこんな寒いところですから、軽装で外が
走れるってランナーにはうれしいのでしょう。


夕方外に出てみたら、すごい夕焼け。
頭上には半月に限りなく近い月。


薄い雲がかかっていて、くっきりと言うわけでは
ありませんでしたが。



赤く染まるサンフランシスコピークス。
雪も融けてだいぶん少ないです。


2011年も今日で最後。
ばたばたと走り抜けた1年でした。
こんなマイナーなブログを見つけてくださり、
実際にお会い出来た方々。
まだお会い出来ていない方々。

「便利さは人間を幸福にしたか」という問いには
どちらかと言うと否定的な答えの私ですが、
インターネットがもたらしてくれたこの
新しい形の人との出会いは
<ブログ>なくしてはあり得なかったことを思うと
この時代に生きていることに感謝しないといけません。



今年自分の身の回りに起こった出来事で
一番ショックだったのは6月の
ローレンスとウィルマーの死でした。
残念で悔しいです。
ローレンス、私はいつも思い出してるよ。
私のホピのダディ。

アメリカはあと4時間で新年です。

2011年12月29日木曜日

疲れて・・・小つごもり


冬に疲れ、寒さに疲れ、
仕事場の諸々に疲れて迎えた12月30日。
大晦日の前の日、小つごもりとも言います。
1週間以上?ぶりにジムに行きました。
40分のマシーンとウェイト。
その後、外へ走りに行きました。
昼間の気温は早春のような暖かさ。
今まで走ったことのない道をひたすら走り、
途中でこの道ってどこに続いてるの?ときいた時点で
35分走っていました。
行き止まりよ、と教えてもらいましたが、さて
あとどのくらいかきくのを忘れて、結局
そこで回れ右。
結局またジムに戻るまで70分たっていましたが
中で10分は歩いたので、実質走ったのは1時間。
ジムに戻ってやり残した部分を終わらせて、
ジムの前にあるワインショップへ。



先日TOMOさんがごちそうしてくださった
チリのピノ・ノワール。
私は全くチリのワインには詳しくないし、
それにも増してあまり飲んだことも、美味しいチリワインに
出会ったこともなかったので、
このピノにはちょっと感激。
それで今日買ってみたわけです。


帰る途中で見たすごい車体の長いスクールバス。
タイヤの場所がアンバランスじゃない?
こんなの運転するの大変そう・・・。
スクールバスで思い出すのは映画、
<Into The Wild >ですよね。
あんな映画もなくなってしまいました。
長いこと映画を見ていません。
今年もあと1日。

2011年12月28日水曜日

久しぶりにスリフトショップで見つけたもの


(ランチタイムに急いで仕事場で写した写真です。
お許しあれ)
今日はランチタイムに、すっごく久しぶりに
近くのサルヴェーションアーミーのスリフトショップを
のぞいてみました。
10ドルのストアクレジットもあるし、とうろうろ。
この藍色に目が行って、一瞬メキシコの陶器かな
と思ったのですが、裏を見てみたら何と
チュニジア製です。




低い温度で焼いてそうな、ぽってりとした感じは
ポルトガルの陶器を思い出させます。
この色合いと模様に惹かれました!


普通チュニジア製なら MADE IN となりますよね。
それが MADE BY となっているので
次の< LE SOUK >なるものは何ぞやと思って
調べたら、わかりました。
チュニジアの有名な、セラミックを作るスタジオ
だったのです。








地中海的でもあり、アラビックの要素も感じる
チュニジア製のこのお皿やボウル、マグカップたち。
チュニジアには行けそうにもありませんが、
せめて雰囲気だけでも・・・。

何が見つかるかわからないのが
スリフトショップの面白さですね。

2011年12月27日火曜日

二日月



6時前、仕事も終わろうと言う時間、
裏のドアを開けたら、もう月が出ていました。
日曜日が新月だったのでまだ二日月。
でも何だか大きく感じる・・・。
それにも増して、夕方の6時が
冬至のほんの少し前よりも
明るくなって来ていることに感動。

よし、寒さは厳しいけれど、日は日一日と
確実に長くなって来ているゾ。

黒牛たち


コットンウッドに向かう途中で見た黒いもの。
放し飼いにされた牛でした。
リザヴェーションでは見慣れた牛や馬ですが、
こんな場所でも放し飼いにされている家畜が
いたんですね。

 

行きは時間もなくて写真が撮れず。
3時間後に帰る途中、
まだいたんです、彼ら。
で、車を路肩に停めてしばし写真を。
私が枯れた草むらに少し足を踏み出したとたん、
みんなの視線が集まりました。
何してるの、このヘンなニンゲン・・・とでも
言うように。
特に↑の写真の牛は、じ~~~っと私を
見つめ続けていました。
目をそらさないんです。
しかも私がふと見たら、何と3本足?
と見える立ち位置。
この写真では前足が辛うじて2本そろえて
立っているように
見えますが、↓の写真では3本にしか
見えないでしょう?
私、しばし自分の目を疑ったくらい・・・。






そして私が写真を撮っている間にいつの間にか
彼ら、そろそろとお家に向かい始めました。
お行儀良く、並んで。
馬の目もやさしいですが、牛の目もとっても
やさしいです。

東北の酪農家の人たちが、飼っていた牛を
原発からの放射能汚染でやむなく
手放さざるを得なかった
ニュースは何度か見ましたが、
通りすがりに見ただけの私ですら、
あのやさしい目をした牛たちから何だか目が
離せなかったくらいやさしい眼差しを
していたのです。

私はお肉を食べますが、つい
Dona Dona Dona Dona Do~na の歌を
思い出しちゃいました・・・。

2011年12月26日月曜日

JEDの土地


JEDが作りかけの工房。
中には薪ストーヴもあって、快適な空間が
出来るはず。
とにかく時間がなくて、ここを完成させられないんだと。
来年はちゃんとしたいと言っていました。



ここも彼の所有地の一部。
ログキャビンかと思いきや、トラーラーがあまりにも
みすぼらしくて、JEDがログを周りに
貼り付けたのだそう。
ここは貸しているのですって。

将来的にはもっと家を建てて貸し出したいとか。
そしたら私たちも住ませてよね!

JED,仕事中です


私がひたすらJEDを待っていた地点からまだ
20分のドライヴ。
(よくあのガソリンスタンドがわかって
来てくれたものです)
彼のプロパティはジェロームの山と
遠くセドナを見下ろす、すばらしい眺めの一角。
ここもやはりかつてのホームステッドの
土地だったらしい。


オーダーだと言うネックレスの仕上げをする
JED。
このネックレス、リヴァーシブルで
表はコンチョ、裏はターコイズを入れています。
すごくすてきでした。

JEDの大切なツール。
スタンプたちです。



オーダーのブレスレットのサンプルの
スタンピングをするJED。
スタンプにインクをつけて、ボール紙の上に
かなづちでカンカンと打ち込んで行きます。
二人であーやこーやと話し合いながらの
サンプル作り。


セドナを見下ろす、まさにジェロームの山すそに
あるJEDの所有地は、
はるかキャセドラルロックが見渡せる
ひっそりとした一角にありました。

外で周りの風景の写真を撮っていたら、
トレイラーの中から聞こえるカンカンと
打つ金槌の音。
JEDが仕事をしている音です。
その音に何だか不思議な感動を覚えた私です。

JEDに会いに・・・


SPIRIT って言ったよね?JED。
待ち合わせをするのに、どこか目印になる
ところをということで彼が指示したのが、
SPIRIT マーケット。
マーケットと言うかガスステイションです。


セドナを出てコットンウッドに向けて89Aを
南に進む大きなカーブが続く道路は
目の前に視野が広がった、とても
開放感のあるドライヴです。
ガソリンスタンドで待っている間に、前を通り過ぎる
オジサン自転車カップル。


最初の写真にあるように、ここには公衆電話が
ありました。着いてすぐにJEDに電話したのですが、
2,3分で行くからと言ったはずなのに、
30分たっても姿を現さない彼にちょっと
不安の影が。



それでもJEDは来るはず、とのんびりと
雲の写真を撮っていた私。

45分後に彼は来て、何と彼が言っていた
場所は全くここではなかったのでした。

彼が私に待っててと指示したガスステーションは
彼の住むところのすぐ近く。
ところがそこはすでに名前が変わっていて、
そこで調べてもらったのが、私が待っていた
ガスステーション。
どおりで時間がかかったわけでした。

2011年12月25日日曜日

クリスマスにフォレスト・ガンプ

あまりテレビを見ない私ですが
今夜TNTで「フォレスト・ガンプ」をしていて
TOMOさんたちが買って持って来てくださった
新しいゴボウで炊き込みご飯の準備をしながら、
最初から最後まで見てしまいました。

 
いつ見ても心温まるストーリー。
じんと来るシーンもたくさん。
この映画は1950年代から80年代に
かけてのアメリカの1つの歴史を切り取っている
とも言えます。
プレスリーからヴェトナム戦争、ブラックパンサー、
反戦運動、フラワーチルドレン、毛沢東の中国、
(設立されたばかりの)ナイキ、スマイルマーク、
(これも始まったばかりの)アップル社、
そしてエイズ・・・。
走り出したフォレスト・ガンプが西部の
街中を走るシーンで
この町のダウンタウンが出て来るのですが、
実際にロケがされた場所に住んでいて
そんな風景を映画の中で見るというのも面白いです。

今はもうオーストラリアに引っ越した
仕事場の前のアシスタントマネジャーが、よく
あの映画のエキストラのオーディションを
ミスったのだと話していました。

人生は一箱のチョコレート。
言い得ています。
美味しいのばかり食べてしまったとは思いませんが、
私の人生、まだ少しは美味しいチョコは残って
いるでしょうか。

それにしても「フォレスト・ガンプ」みたいな
映画、作られなくなりましたよね。

サンフランシスコピークス


ハイウェイ264をションゴパヴィに向けて
走ると、南に真っ白な雪をかぶったサンフランシスコ
ピークスが見えました。残念ながら
↑の写真は帰りのループロードでの写真ですが。




つれあいはあまりの睡魔に車を停めて仮眠。
私はその間に車から出て写真を。


さすがに祝日とあって走る車はごくごくわずか。
でもたまに走り抜ける車たち、
すごいスピードです。

私は昨夜は一睡もせず、つれあいも
睡眠時間は3時間ほどだったので、
家に帰ってからはひたすら眠り続けました。

ホピに行った以外は静かな1日でした。

トリニの家で


トリニのうちはカルチャーセンターの近くにあります。
ティムの実家で彼の親戚の男性と
私がいつも読んでいる「ナバホ・ホピオブザーヴァー」の
新聞の記事やナバホの話で
話し込んでいた私は、トリニたちが先に
帰ってしまったので、お礼を言いにまた
家に寄りました。
大きい息子、ウィラードもうれしそうにプレゼントを
開けています。
セカンドメサで初めて入ったのがトリニのお店で
このウィラードが一生懸命
カチーナ人形やホピの文化について
話してくれたのでした。
 

彼女の家のストーヴは石炭を燃やすだるまストーヴ。
ピーボディ( Peabody Energy Co. )所有の鉱山のある、
ブラックメサまで石炭を買いに行くのだそうです。
私たちはカードを持って行ってただでもらえるの、
でも遠いからねぇ・・・。とトリニ。

ブラックメサはサードメサの北にあり、
何かと取りざたされている場所。
ピーボディの精錬所が石炭を洗うために
莫大な量の地下水を使い、それがホピ、ナバホ
が頼る、両リザヴェーションの地下水を
汚染しているのです。

ところで今ピーボディのことをちらっと調べてみたら
民間企業としては世界最大の石炭生産企業です。
世界各国で30の鉱山を所有し、NYSEにも
上場しています。
ピーボディってそんな大きな企業だったのですね。


子供たちにはやっぱりクリスマスプレゼント。


カチーナ人形がいっぱい飾られたトリニの家を
あとにして、私たちも家路に戻りました。