2010年12月31日金曜日

New Year's Eve 雑感

大晦日だし何か違ったワインをとセイフウェイ(スーパーマーケット)へ。
結局Geoges Dubeufの2009年ボージョレ・ヴィラージュを
5本買って(5本しかなかった)、あとの1本をこの2009年の
フランスのピノを買ってみました。
6本買うと10%のディスカウントなので・・・。
ピノノワールはあっさり、軽めの赤ワイン。
あまりフランス産のは見かけないので、まあ試してみようと。
2009年だし。

マーケットは混んでいて、みんなけっこうシャンパンを何本も
買ってる・・・。
カウントダウンでシャンパントースト(乾杯)はお決まりの
アメリカの新年の迎え方です。
アメリカの大晦日と言えば、私は大好きな映画
「フォレスト・ガンプ」の1シーンを思い出します・・・。



21世紀が始まって、コンピューターのシステムがおかしくなる
(かも知れない)というので、銀行のATMマシーンから現金が
舞い散るコマーシャルも懐かしいあの年からすでに10年。
10年ひと昔と言うなら21世紀に入ってもう
<ひと昔>が過ぎたってことですね・・・。

シルバーはオンス30ドルを超え、ゴールドはオンス1400ドルを
超えました。
2011年、一体どんな年になって行くのでしょう。

今夜は年越しそばで行く年にバイバイ。
Sちゃんに買ってもらって、E子さんが持って来てくださったニジヤの
オーガニックのおもちと水菜で明日の元旦にはお雑煮。
昆布と鰹節でお出しも出しました。
-20℃の世界でお正月です。

何だかここアリゾナでは来る年も走り続けるしかないような・・・。
(気がします)

人知れずひっそりと始めたこのブログを訪ねてくださった
すべての方々に感謝します。
この場所は私にとっての憩いの場。
ストレス発散の場。
唯一日本語でコミュニケートできる場です。
つたない私のすべてが詰まってる・・・なんて大げさな。

ANYWAY LIFE GOES ON.
来年も、今年も、頑張りましょう!!
やっぱり人生、頑張らないと。
どういうかたちにしろ。





ホピのお守り(Prayer Feather )をもらいました

今日は大晦日。
とは言えここではただの1年の最後の日。
いつものように仕事に行き、いつもよりは少し早いクローズで
仕事は3時でおしまい。
今日は最近はぱったり来なかったホピのお客さんが、ぱらぱらと。
ひょっこりとクリフトン(・モワ)が来ました。
彼はトリニのだんなさん、ティムの兄弟。
ジャケットのファスナーの部分にプレイヤーフェザーをつけていたので
ああ、新しいのをもらったのね?
と私が言ったら、ポケットからもう1つ取り出して、
私のサンフランシスコジャイアンツのファイテンのネックレスに
つけてくれました。
プレイヤーフェザーはホピのお守り。
友人のマーカスは、ここ2週間ションゴパヴィのキヴァにこもって
これを作っていました。
クリフもその中にいたのか、それをきくのを忘れて、
彼の写真を撮るのもすっかり忘れていました。

ありがとう!クリフトン!

ここでね、不思議なことが起こったんです。
もちろん私の単なる錯覚かも知れません。でも、クリフトンがこの
フェザーを私が首に巻いていたファイテンのネックレスにつけてくれた
とたん、なぜか胸のあたりがあ~ったかくなったんです。
それはしっかりと感じるほど、熱くなったのです。
霊感にもヴォルテックスにも疎い私ですから、これが一体何だったんだ
ときかれても、答えようがありませんが、
でもそうなんです、これは私の人生で数少ない不思議な体験でした。

きくとクリフトンは1月11日からメキシコシティへ行くのだそうです。
メキシコのインディオのメディスンメンたちとの交流。
こういうことが廃れる一方だから、と彼は言っていました。

2010年の最後の日に、思いがけないプレゼント。
もう1度ありがとうね、クリフトン!

1年の終わり、雪のセドナへ


ロサンジェルスから友人のお友だちがセドナに
いらっしゃるというので、
雪のセドナで待ち合わせ。
フラッグスタッフーセドナを結ぶ山道の89Aが閉鎖で
I-17を通って行きました。
昨日はこのフリーウェイもクローズ。
いったんI-17南行きに乗ったのはいいけれど、反対側の北行きには
車の姿がなし。
えっこれじゃ、帰って来れない!
でも途中からトラックやトレーラー、普通の車も次々と上って
来るのが見えて、オープンしたことがわかり、ほっ。

雪のセドナは普段とすっかりその姿を変えて
何とも幻想的。
白い色が膨張色なせいか、レッドロックたちがぐんと近くに
迫って見えます。

日本から帰省したお嬢さんとご家族で短いセドナ滞在、
お天気になって欲しい!!
と思っていたら、晴れ間も見えて来て、
レッドロックの赤、空の青、そして真っ白い雪の色が
最高のセドナを演出!

アップタウンもこんなに!

ピンクジープにも雪が・・・。

たまたまとは言え、こんなセドナを見れたのも
E子さん一家のおかげです。
しかも友人のSちゃんがお買い物してくれた日本食の食材を
E子さんたちが運んでくださり、これでお正月を迎えられる・・・。

短い時間でしたが、ランナーであるE子さんやご主人と
お話も弾み、1年の終わりに何てすてきなプレゼント!

E子さんご一家、あと2日セドナを楽しんでお帰りくださいね。


今日のセドナの空気は本当にクリスタルクリアーでした。
息を吸い込むとその空気が体全体に行き渡る感じ。

1年の終わりにやっぱり来たセドナ。
セドナから新しい年へつながって行くのかな・・・。

2010年12月29日水曜日

冬の嵐

朝からずっと降り続く粉雪。
空から降るのを見る分には粉雪がきれいだけど、
しんしんと降り積もるので、実はやっかいな雪。
ぽたぽたと降り落ちる水っぽいぼたん雪は、すぐ融けてしまうから
あまり注意は要さないのですが。

仕事も私は2時で帰りました。
家のまわりですら20cm近く積もっています。

予報では明日も1日中降るみたいですが、
夕方6時前には少し晴れ間が出て、青空も見えました・・・。

フェニックス方面とフラッグスタッフを結ぶフリーウェイI-17も
セドナから北行き、フラッグスタッフから南行きも
閉鎖というニュース。
もちろんフラッグスタッフとセドナを結ぶ山道89A もクローズ。
今外を見たら、空はやはり厚い雪雲におおわれていました。

明日の夜のここの最低気温は華氏で-2度。
って摂氏だと氷点下20℃!!
雪が降って積もり、気温がさらに下がって雪が凍って融けない。
事故のもと。
今日、仕事の帰りですら立ち往生している車、
坂をずるずるすべって来る車を見ました。
おっきなフォードのトラックが4輪駆動ではないので、そろそろ走ってる。
その後ろを走りながら、何だかおかしくなる。

普段はこんなばかでかいピックアップトラックをぶいぶい言わせて
走っているのに、雪には勝てません。
こんな雪だと4WDでも油断は出来ないのに。
小さなセダンでそろそろ走る車が危なっかしいです。

コーヒーを切らせてしまったけれど、ヴィタミンCのもと、OJも
昨日3本まとめて買ったし、ワインもチーズもあるし、
食べ物も何とか大丈夫。
冬にはあまり似合わないけど、ことこととミートソース
でも作りましょう。








2010年12月28日火曜日

冬至も過ぎて

仕事の帰りに思わず写真を撮りたくなって写した
サンフランシスコピークス。
厳しい冬の嵐が来るという予報ですが、今日はまだ晴れていました。
でも今朝7時の気温は-12℃でした。


冬至を1週間過ぎて、ほんの少し日が長くなって来たような・・・。
6時前で少し前ならもう真っ暗でしたもの。

アラスカにいた時もそうでしたが、寒いところに住んでいると、
せめて冬至を過ぎて、日の長さがまた元に戻って来るのが
厳しくなる寒さと引き換え(?)に救いでした。
暗くて寒い、これが一番落ち込む原因・・・。

まだまだ日は短いし、これから益々寒さは厳しくなりますが
冬至を越えて、とにかく季節は、暦は<春>に向かっている。
そう思うだけで、どこか心が軽くなるのです。

今日の仕事場でのみんなの会話。

ARE YOU READY FOR THE STORM?

AMEX からのギフト・・・なんですが


来年用にAMEXからのギフトを申し込みました。
かかったのはシッピングとハンドリングだけです。
届いたのは縦26CM、横21CM、厚さ2CMの
立派な本のようなスケジュールブック。

地図もついています。

アメリカとカナダの主要な都市の年間の気温や、

チップのガイドまで。
日本、韓国、シンガポール、ポリネシアの国々、
アイスランドではチップの習慣はありません。
と書いてあります。
このガイドがレストラン、バーで、
或いは旅行のコーナーではタクシードライバーから
ツアーバスドライバー、ガイドに対して、
ホテルでのドアマンやハウスキーパーに対してなどなど
事細かに書いてあります。

まあ世界の時間くらいは役に立つかも知れない。

でもね、私としてはインチとセンチメートル、摂氏と華氏とか、
オンスとグラムとか、そういう比較計算表もついでに
載せておいてくれたら、すっごく助かったし、
ありがたかったんですよね、アメックスさん。
文句は言えないですけど。
そういう発想はないのですね。アメリカ人には。

距離はマイルで、重さはオンスとパウンド、気温はF(ファレンハイツ)
が世界中どこででも通用すると思っていますものね。

と言うわけでこのぶ厚いダイアリー、嵩張ってとても
持ち歩けるものではないですね・・・。

2010年12月27日月曜日

寛平ちゃん、おめでとう!!

やりましたね!寛平ちゃん!!
アースマラソン、ユーラシア大陸横断
おめでとうございます!!

↑は2009年の3月29日、アリゾナに入った寛平ちゃんと
キングマンという町でRUN WITH KANPEI のイヴェントで
一緒に走った時の写真。

かつてはフルマラソンを走っていた私が、病気をして
走ることをやめてしまっていたのを、このイヴェントがきっかけで
また走ろうと思い立ったのでした。

毎日毎日、ブログを見て応援していました。
ブログで、走る寛平ちゃんを見て安心(?)するのが
私の日課でした。
やはり一番悲しかったのは忌野清志郎さんが亡くなった時のことです。
大泣きしていた寛平ちゃんの姿が今も目に焼きついています。

とにかくすごい偉業ですよね。
毎日毎日50kmを走っていたのですから・・・。

本当のIRONMAN 寛平ちゃん。
大阪でのゴールまであともう少し。
遠い海の向こうから最後まで応援しています!!

アースマラソンはhttp://earthmarathon.com/
でチェックしてみてくださいね。





2010年12月26日日曜日

好きなチーズでまったり

クリスマスが祝日なのでこの日はどこも閉店。
お水を汲みに行ったり、映画を見たり。
でも夜は好きなチーズとワインでまったり・・・。

サンアンドレの次に好きなソフトチーズD'AFFINOIS
ニューフロンティアマーケットでセールでした。
レギュラープライス、パウンド$15がセールでパウンド$10です。

サンアンドレがトリプルクリームなのに比べて、
こちらはダブルクリーム。
サンアンドレほどのコクとフレイバーはないけれど、
もっとずっとやわらかくてさっぱりしていて、これはこれで美味しいです。

冷蔵庫にチーズを欠かさないわが家の、と言うか
私のチーズの年間消費量はきっとすごいでしょうね。

「血液型別ダイエット」の本で有名なドクターダダモによると
農耕民族A型はヴェジタリアンが理想で、
乳製品はあまりお奨めじゃないらしいのですが・・・。

私は病的にチーズが好き・・・。
で今のところ健康なので、やっぱりチーズはやめられない!






2010年12月25日土曜日

天邪鬼のクリスマス番外地、クリスマスって何よ?

ついに今年も残すところあと6日です。
本日はクリスマス、ということでこの国では祝日です。
世界中のどのくらいの国で12月25日が祝日なんでしょう。
私は、この日には毎年同じことを考えているような気がします。

11月になってホリデーシーズンが近づくと、
私が日本から来た日本人だとわかっていても、
DO YOU CELEBRATE THANKSGIVING?
とアメリカ人からも仕事場に来るナバホからもきかれます。

感謝祭はアメリカだけだよ!そんなことも知らないの?
感謝祭のいわれだって私は知ってるけど、あなたたちは
知ってんの?と言いたくもなる・・・。

そしてクリスマスが近づくと、
DO YOU CELEBRATE CHRISTMAS?
クリスチャン以外はお祝いはしないけど、みんな楽しく過ごすかな
などといい加減に答えています。

アメリカに来てキリスト教について深く考えてしまうようになりました。
<朝生(朝まで生テレビ)>でだったか、或いは彼の本の中でだったか、
立花隆が、西洋の歴史を知るにはまずキリスト教を知らなくてはだめだ
みたいなことを言っていたのですが、アメリカに長く住んで
本当にそうだなあとつくづく感じます。

クリスマスの日にこんなことを考える天邪鬼。

どこも閉まっているから、セドナの湧き水を汲みに行きました。

さすがに今日のセドナの湧き水場には誰もいなかった。
天然湧き水場には1年中、閉店はありません。






久しぶりのサンフランシスコピークス

すごく久しぶりにサンフランシスコピークスが
見えました。
今朝のほんの数分、晴れ間が出た時に。

ここしばらくずっと厚い雲に覆われていたのですが、
この後すぐにまた雲の向こうに・・・。
ホピのカチーナの住む山。
死(休?)火山です。

やっぱりこの町ではサンフランシスコピークスが
見えないとね。
ホピの新年はこの週末です。

2010年12月24日金曜日

拝啓マット・ディモン様、ジョン・ウェイン、西部劇

  昨日のオフの日、「アバター」以来の映画を
見に行きました。
コーエン兄弟の「TRUE GRIT (勇気ある追跡)」。
1969年、ジョン・ウェインが主演した同じタイトルの映画の
まあ、リメイクです。
この時の監督はアリゾナが大好きだったジョン・フォード。

初めの部分、せりふが多くて、早口で、英語がわからない
部分が多かった・・・。
でも女の子とジェフ・ブリッジズ演じる保安官が、少女の父親を
殺した犯人を捜す旅に出てからは、がぜん面白くなります。

そして!テキサスレンジャー役のマット・ディモンには驚きです。
ぱっと見たらちょっと彼とはわからないくらい、気はやさしいけれど
無精ひげの荒くれレンジャーを演じています。
エルクの皮(おそらく)のジャケットもよく似合ってる・・・。

たまたまこの日は、午前中にジムに行ったのですが、
何となく気分が乗らなかった私はすぐにトレッドミル
(ランニングマシーン)に。
トレッドミルについている目の前のテレビをケーブルTVの
古い映画を見せるチャンネルに合わせたら、たまたま始まったのが、
ジョン・ウェインの「騎兵隊」。

そう言えば私の父は映画が大好きで、よく西部劇を見ていました。
きっと父もこの映画を見たんだろうななどと想像しながら、
目の前のスクリーンから目が離せなくなって、
結局1時間ラン&ウォーク。

映画は最後まで見れなかったですが。

ものにもよるでしょうけど、西部劇ってけっこう面白い?!

ジョン・ウェインと言えば<ジョン・ウェインはなぜ死んだか>
(BY 鎌田慧)面白かったですよね。
ジョン・ウェインの本名がMORRISONで、私の大好きなドアーズの
ジム・モリスンと同じ姓。
ヴァン・モリスンもみ~んなアイリッシュ!

話が飛躍してしまいました・・・。
飛躍しついでにむかし「悪漢バスコム(だったと思います・・・)」
というタイトルの西部劇をテレビの深夜放送で父と見たのですが、
この映画のこと、どなたか調べる方法があれば教えてください。

までお願いします!!












12月23日、ついに雪が積もった

ついに雪です。
見ている分にはきれいなのですけれど・・・。
先日のクラシックカーへの警告と似ているかも。
見るだけならいいけど、雪かき、車の運転、
歩いたら歩いたで、滑ったり、融けかけたどろ雪のはねを
飛ばされたり、とにかく始末が悪いんですよね。
雪に文句を言っても仕方ないんだけど。

4輪のこんなの(ATVと言うらしい)に乗って、除雪をする
アパートのメインテナンスの人。
ATV(All Terrain Vehicle 全地形対応車)ってアラスカでは
ゲーターって(多分ニックネームで)呼んでいたような。

砂地、泥地、雪の中、どこでもブルンブルンと走ります。

これに乗って道なき道を走り回るツアーもあったような。
あれってすごい環境破壊って思った記憶があります。

アパートの除雪用のATVにはちゃんとナンバープレートも
ついていました。

私はこの後、少し車の周りの雪かき。
雪かきってすごく大変なんです。
雪は重いし、ショベル自体もけっこう重い。
「ダンス・ダンス・ダンス」の中で<ぼく>は雪かき仕事をちょっと
低く見てるけど、雪かきはばかに出来ませんよ、春樹さん。
と雪の降るところに住んでの実感です。




2010年12月23日木曜日

13年間売れなくて、私のもとにやって来たトリニのバックル・・・


買ってから13年も売れなかったのが不思議だ、とお店のオーナー。
けっこう大きめのベルトバックルです。
私はぱっと見て気に入ったんだけどなぁ。
ロングヘアーカチーナにコーン、雨と水。
片端にラインを入れるのはこの頃からだったんですね。

今度彼女に会ったら、見せてあげよう。
こんなの見つけたよって。

さてではベルトを買わないと。


2010年12月21日火曜日

372年ぶりの冬至の皆既月食・・・は見れなかった

ずぅっとお天気の悪いフラッグスタッフ。
これは昨日、雨が止んで、ほんの一瞬、
夜の7時ごろに顔を出したお月様。
昨夜の夜中に月食は見れたのか
見れなかったのか・・・。私はぐっすり眠っていました。

冬至に起こる皆既月食は372年ぶりだそうです。
すごいですね、前にあったのは江戸時代の初めです。
それくらい珍しい月食だったけど、このお天気では、ここでは
おそらく見れなかったのではないでしょうか・・・。

冬至は英語ではWINTER SOLSTICE。
でもカレンダーにそういう表現はなく、残り少なくなった
今年のカレンダーの21日に書かれているのは
FIRST DAY OF WINTER あるいは
WINTER BEGINS

冬に至ると表現するか、冬の始まりと表わすか、ここにも
何となく文化の違いが表れていると思いませんか?

いずれにしろ北米は今日、12月21日が冬至でフルムーンとなっています。
お昼ごろから降り出した雨は雪に変わり、
仕事から帰る頃には横なぐりの雪で道路の白線も見えない状態でした。

ただ今の気温は2℃。
ね、そんなに寒くはないでしょう?
雪が降る時って、それほど気温は下がらないんです。

天気予報では金曜日くらいから晴れ間が出そうです。
太陽さん、顔を出して!








母からの暖かい贈り物と永山則夫

母からの荷物が届いた。
寒いところに住む私にと厚いソックス、少し前にも送って
くれたのを合わせて、4つ目のレッグウォーマー。
ネックウォーマー?とでも呼ぶのか
すっぽりかぶって首を暖めるか、片側のひもを
絞ると帽子にもなるものも2つ。
そして朝日新聞の切り抜き。
永山則夫についてのものでした。

「死刑の基準 <永山裁判>が遺したもの」という本の
ことも、その著者の堀川惠子さんという方のことも
初めて知りました。


(以下記事より)
堀川は、意を決して臨んだ先月の集いで「あまりにも多くの
大人が知らないふりをした」と話し、物質ならぬ
人間関係の貧困と呼んで今に警鐘を鳴らした。
・・・・・
「永山が遺したのは死刑の基準などではない。
なぜ防げなかったか、どうすればよいのか、そこを
考え続けなければ」

親子、家族、友人、近所、学校。
どこを見ても人と人との温かい血の通った関係が
作りにくくなってしまった現代社会。
人間関係の希薄さ、社会での閉塞感などと言葉にするのは簡単だけど、
一体その原因はどこにあるのか、
21世紀もすでに「一昔」と呼ばれる年数を過ぎんとしている今、
私たちはじっくりと足元を見つめ直さないといけないのでは
ないかと思います。

「どんな母親でも子どもってかわいいのか」
母親に3度捨てられたと言っていたという永山則夫が、
当時子どもが生まれたばかりだった女性弁護士に
こうきいたのだそうです。

少なくても私には年老いても、老いつつある娘を気遣って、
わざわざ遠い日本からこんなものを送ってくれる母親がいる。
それは本当にうれしい、ありがたいことだと思います。


2010年12月19日日曜日

Alpine Pizza とBookman


あまり外食をしない私たちですが、今日はピザを食べに行きました。
30年以上の歴史を持つダウンタウンのAlpine Pizza へ。
店内は落書きだらけ。
おもにこの町にある大学の学生用のお店だったみたいです。


れんが造りの建物も多く残るダウンタウン。
町の雰囲気自体は悪くはないのですけれど、いかんせん
魅力に欠けるのはどうしてなのかなぁ・・・。
町って人が作るものだからなぁ。


今年の大雪で屋根が落ちて崩れてしまったBOOKMAN。
この町で唯一、ほんの少しブンカの香りのするところ。
先週の木曜日に再オープンしました。

クリスマス前の日曜日もあって、レジには長蛇の列。
何と昨日のブログで紹介した、私が先日、スリフトショップで
50セントで買った雑誌がここでは5ドルで売っていました。

ここでまたまた見つけた本。
それはまた次の機会に・・・。

2010年12月18日土曜日

DUTSUN 1600 (ってブルーバード510のこと)

私の理想の車は(買えないけれど)
MGのミジェットもしくは
アルファロメオスパイダー。
ただ乗って、ハンドルを握って走るためだけに。
荷物も乗せない。
誰も助手席に乗せない。

でも先日とあるレストランのパーキングロットで
こんな車を見ました。
古いDUTSUNです。








DUTSUN1600 って日本のブルーバード510
のことなんですって。
それならこの車、かなり古そうです。

ロサンジェルスのように車の排気ガス点検もない
フラッグスタッフでは、たまに真っ黒い排気ガスを
撒き散らして走る古い車を見ます。

まあだからかも知れませんが、古い車もけっこう
走っていて、こういう古いダットサンにお目に
かかることもあるのですよね。
しかも真っ赤でピカピカ。



 
<クラシックカーは他人の奥さんだと思え。
見るだけ、触っちゃいけません>
というのはアンカレッジの小さな州警察
ミュージーアムで展示されていた
私と同い年生まれの州警察の専用車
(これがカッコ良かった!)
に掲げられていた看板。
う~ん、なるほど。
うまいこと言いますね。

50セントの古雑誌から始まるホピカチーナへの旅


久しぶりにのぞいたスリフトショップ。
数年前には古いけれど、真新しいグッチのバッグを見つけたこともある
お店です。
昨今の不況で、スリフトショップもいいものが品薄。
みんなそうそう、新し目のものを何でもぽいと寄付したりしない
ご時勢なのでしょう。
ここでは以前うさぎのデザインのホピのベルトバックルが出ていて
でも50ドルの値段を見て、スリフトショップの値段じゃない、と
買いませんでした。
今なら迷わず買いますが・・・。

そこで雑誌のコーナーを見ていたら、こんなのがあり、買いました。
ホピのカチーナのことが載っていたからです。
出版元はこのフラッグスタッフにあるNORTHERN ARIZONA MUSEUM。
1995年のスペシャルエディションのようです。
私の好きなロングヘアーカチーナ。
By Jo・Mora

ここでフューチャーされていたのはJO MORA という(ウルグアイ系)
アメリカ人がホピを訪ねた時にスケッチしたカチーナの絵です。

えっ、JO MORA って誰?
ここからJO MORA をめぐる私の旅の始まり・・・。



先日の沖縄戦においての、沖縄の人々の実体験を残すという
ことにもつながりますが、
21世紀に入ってからの物事の変化と進化(退化とも言う)の
スピードはすさまじいです。
私が記憶する昭和30年代の風景ですら、今の時代、誰が
思い起こして、話そうとするでしょう。
(残しておきたいですよね)

先日お店に来たホピの若い女の子が、私がつけていた
クロウマザーカチーナのペンダントを見て、すてきね、と言ってくれました。
彼女のクランはカチーナ。
かつてはクロウ(カラス)だったけど、クロウクランはもうなくなって、
だからクロウマザーカチーナが自分のクランなのと話してくれました。
クラン(氏族?)ってなくなるの?と私。
一族の人が絶えたらね。
今までにたくさんのクランがなくなってるのよ、と彼女。

カチーナもそうなのです。
消えたカチーナも多いと聞きました。
きっちりと完璧に(マスクやコスチュームで)そのカチーナが再現
出来なければダンスに出てはいけないんだよと、
ホピの友人が教えてくれました。

たまたま見つけたこの雑誌。
100年以上前のカチーナダンスでJO MORA が見たカチーナたち。
しかもアートスクールで学んだ彼の緻密な絵は、まさにアート。
貴重でしょう?



たった50セントの雑誌から始まるホピカチーナへの旅。
私のカチーナへの興味は尽きません。

それにしても100年前のホピは(当然でしょうけど)
こんなに細かったんだ・・・。
まあ現代のお腹の出たカチーナもそれなりに味(?)は
あるのですけれどネ。





2010年12月17日金曜日

ボージョレ

今年のボージョレは私的にはもうひとつ・・・。
今ごろになると(売れ残った)前年のボージョレが
たくさん出回るのだけれど、
今年はコスコにも出てこない・・・。

先日行ったフェニックスのスーパーマーケットで
たまたま見つけて買って来たのを飲んだら、
やっぱり美味しかったので、同じ系列のここの
スーパーマーケットでとりあえずあるだけ
まとめ買いしました。

ロサンジェルスでは7ドルで売っていたという
このワイン、ここフラッグスタッフでは
1本$9.99で、6本買えば10%オフで$9.00.
もちろん6本買いたいところでしたが、5本しか在庫がなく
でも$9.00にしてもらって買いました。
また入荷するらしいので、また買いに行かないと。

2007年、2009年と美味しかったボージョレ。
2008年はまだまあまあだけど、今年は
私的にはもう一歩って感じでした。

それにしてもこの、1年たったボージョレ・ヴィラージュ、
まだなかなか美味しいです!

だれか映画化して!目取真俊作「風音」

この本には3篇の小説が収められていて、
1つ目が<水滴>、
2つ目が<風音>です。

この「風音」がまたすごかったのです。
「水滴」もそうでしたが、沖縄を単に被害者とだけ表現して
いないところに私はきっと感動したのではないかとさえ
思いました。
歴史の本には載らない、戦争を体験した生身の人間の・・・
などと私が書くまでもないし、書く必要もないでしょう。

これは映画化できる!
主人公清吉の若い頃の役にはアラタ、K役には松田翔太がいいな。
(ちょっと歳が離れてるけど)
テレビ局から来た藤井役には少し老けてもらって堤真一。
でどうでしょうか。
では現在の清吉はだれがいいかなぁ。



話は変わりますが、仕事場にもネイティヴのヴェテラン(退役軍人)
たちが買い物に来ます。
息子も IN SERVICE(軍隊) という人もいて、息子は今オキナワにいる
とか言う人もいます。
私は沖縄戦のことも全く詳しくは知りませんが、こういう物語こそ
英訳してアメリカで出版して欲しいです。

たまたまYOUTUBEで2006年ミスユニバース世界大会で
2位に輝いた知花くららさんが、テレビで、
自分のおじいちゃんが初めて明かした自決の体験をリポート
しているのを見て、沖縄戦の壮絶さととむごさを
ひしひしと感じました。

沖縄はもちろん、広島、長崎、東京、大阪、日本中で消えつつある
戦争の話を残さなければ、とつくづく思います。




2010年12月15日水曜日

沖縄文学、目取真俊作<水滴>

目取真俊<水滴>は前回ロサンジェルスに行った時
おなじみのブックオフで買っていました。
この作家の名前は頭のどこかに残っていて、
それで見つけて買っていました。
だってこれ1ドルですよ。

ゴーヤや沖縄のことを最近このブログに書いていて
あ、そうだと読み出したら、発想の奇抜さ(筒井康隆並み?)
短いけれど起伏にとんだ物語の展開、そして悲しさに
思わず一気に読み終えました。
ほんの少し涙も・・・。
この作家は1960年生まれです。

大学に入った年の夏、初めて沖縄へ行った時、
誰も戦争の話はしてくれなかった。
何も知らなかったくせにそれとなくそういう話題を向けた若い
ヤマトンチュウの私に、みんな黙っていました。

お話は変わりますが映画<ナビィの恋>はずうっと好きな映画です。
「十九の春」は私が初めて知った沖縄の歌。
ちょっとコミカルで悲しい恋歌です。

私があなたにほれたのは
ちょうど19のときでした・・・

ロサンジェルスで、今はもう亡くなった島袋先生に
三味線(サンシン)を習っていた時、
いつの間にか私がリクエストする18番が「十九の春」になってしまって
あの高音の声が出なくて、いつも恥ずかしかった・・・。

沖縄、オキナワ、OKINAWA。
苦くもあり甘くもある、私のオキナワです・・・。




2010年12月14日火曜日

ナバホのカチーナ?何だかおっかちーな・・・・




お店にこれを修復したいのでと、羽の部分がよれよれになったこの人形を
持ってやって来た白人女性。
彼女は先にお店に電話をして来て、私が対応したお客さんです。
ナバホのカチーナを修復したいので、フェザー置いてる?
ときくので私は一瞬、ナバホのカチーナ?!と(大げさに言えば絶句)・・・。

カチーナってホピのものでしょう・・・?

写真のこれが<ナバホカチーナ>です。
名前はFANCY DANCER と言うらしい。
まあ元々ルーツのない白人は何でもいいんですけれどね。

お店にはナバホの女性が作る(私に言わせればいい加減な)
カチーナのイヤリングも置いています。


このイヤリング、どう見てもホピに見えるでしょう?
これも実はホピではありません。

私は先だってナショナルパークの中のギフトショップで見つけた
ピアスをホピだと言われて買って、でもホピのではないことがわかり
即送り返して、返金してもらいました。
まずは裏に押された作者のホールマーク(刻印)、そして酸化させて
黒くなった部分のぎざぎざの入れ方でホピのものかそうでないか、
見分けがつくはずなんですけれどね・・・。

こだわらない人にはどうでもいいことなんでしょうけど、
私はこだわります。
HOPIって大きく書かれたスウェットシャツを着て来るナバホの
シルバースミスはいますが、逆はないですよね・・・。




久々のゴーヤチャンプルー

アメリカで手に入るゴーヤには私の知る限りでは2種類あるようです。
ずっとサンタモニカのファーマーズマーケットで買っていたのは
ラオス人のファーマーから買っていた薄緑色の苦瓜。

アラスカに引っ越して、アンカレッジのチャイニーズマーケットで見つけた
のは小ぶりで緑の色も濃く、外側のいがいが(?)がいっぱいある苦瓜。
インディアンビターメロンと呼ばれていました。
こちらの方が苦味も強かったけど、味自体も濃かった。
そして私はこっちのゴーヤの方が好きになりました。

確かずいぶん前のNHKの朝ドラ「ちゅらさん」で映っていた、
那覇の市場で山のように売られていたゴーヤもこちらの種類だったような。

フェニックスのアジアンマーケットにも2種類のゴーヤが売られていますが、
私が買うのはこのインディアンビターメロン。
(インド人も苦瓜を食べるらしくて、それでこういう名前がついたのかな)


先日LAに行った時、あるところで頂いたゴーヤがとても美味しくて
彼女の作り方をまねてみました。
私が作るのはいつもお豆腐とゴーヤだけのシンプルなもの。
この時のY子さん(ウチナンチュウ)の作っていたのは
少しの豚肉とゴーヤに卵も入っていました。
ってこれが一般的なゴーヤチャンプルーなのかな。

それで豚肉の代わりにベーコン、炒めたあとチキンスープストック、
お酒、お醤油、ブラックペパー少々で少し煮浸し、
卵であえて出来上がり。

ロサンジェルスで知り合ったもう一人のY子さんは、認知症に
なって沖縄に戻りました。
ゴーヤはもちろん、フチマージュシメー(ヨモギの炊き込みご飯)
ラフテーをよく作って食べさせてくれました。
お料理が上手だったY子さん。
お料理だけでなく編み物、お裁縫と手先も器用でした・・・。
マーサン、チュラカーギーなど沖縄言葉も教えてもらいました。
それをいちいちノートにメモする私を見て、
あんたは変わってる、とあきれていましたっけ。

LAではコリアンマーケットに行けば、春先と(確か)秋にも
ヨモギが出回り、それを買って来て私もフチマージュシメーを炊いたものです。

今回作った(というほどのものではありませんが)ゴーヤチャンプルー、
なかなか美味しかったです。

Y子さん、私のことも忘れてしまったんだねぇ。

2010年12月13日月曜日

セドナでトレーニング

セドナで朝1番のヴォルテックスツアーに参加。
本日はボスについてトレーニング。
ガイドの経験はアラスカであるので、
だいたいの流れはわかります。
ただ運転しならがらお話する内容、ポイント、
そういうのを頭に入れないといけません。
私はアラスカの時と同様、ノート持参で
一生懸命メモ・・・。




2つ目のツアーはジープツアーです。
私たちの使っているツアー会社は派手な
ピンクや赤ではなく地味ぃな青いジープ。
でも私も行ったことのなかったBOYNTON CANYON
のスポットへ、道なき道をではないのだけれど
かなりのがたがた道、アップダウン、時には
かなり大きい石をも乗り越えて、ジープは進みます。
1箇所目ではドライヴァーの一人、ライリーが
ヴォルテックスについての説明。
地球上には地殻から磁力の噴出す場所が
いくつかあり、
セドナはその中でもとても強い場所だということ。

それを聞いて納得。
だってあのピップエレキバンもその原理。
(セドナで)腰痛や偏頭痛が治ったとか、
疲れないとか言われるのにも、一応の理屈は
成り立つわけですよね。磁気効果ってやつ・・・。

遠い昔にインディアンたちがこの場所の持つ
不思議な力を知って(彼らはヴォルテックスの理屈
なんて知らなかった)ここを「聖なる場所」と呼んだ。
神、或いは精霊が宿る場所と。

2つ目のポイント(MISTIC VIEW)で今度は
もう一人のドライヴァー、ケヴィンが
フルートを聴かせてくれました。
360度見渡せるそのポイントで聞く、まろやかな
暖かい笛の音は、とても心を落ち着かせてくれます。

ジープは地味だけど、この二人のドライヴァー、
なかなかのエンターテイナーです。

そう言えばライリーの説明で初めて知った、
BOYNTON CANYONのある平たい山には
あと6つの谷がありそれは
7 CANYONと呼ばれていること。
7 DAYS(1週間の7日)、  7 SEAS(7つの海)
 私が付け加えた、虹の7つの色。
ね、7って不思議な数字なんだよ、とライリー。

そう言えばLAのTOPANGA CAYONに
INN OF THE 7TH RAYというレストランがあります。
7TH RAY というのは虹の7番目の色、即ち
紫色のこと。
紫色には特別な意味(作用?)があるから
ということで、
私が行った当時はウェイトレスの女性たちは
みんな紫色の洋服を着ていました。
(あそこのホールウィートのパンが美味しかったなぁ)

う~ん、ラッキー7とも言いますしねぇ・・・。
何かあるのか、数字の7には・・・。

そんなこんなで2つ目のジープツアー添乗記でした。

この日はとあるゲイノウ人が、ある飛行機会社の
セドナを含むツアーの宣伝のために来ていました。
VORTEX TOUR を終えたお客様を
ホテルに送ったあと、ボスはそのまま、そのホテルに
泊まっていた彼女たちの一行を乗せて、
フェニックスへ。

ボスの会社はこれから益々忙しくなりそうです。