2012年7月30日月曜日

裸足と高地

土曜日がレースで、昨日は足にその疲れが出たのでしょう。

ふくらはぎが痛くて、腰にも痛み。

おそらく今年初めてファイヴフィンガーを履いて走ったことの後遺症?

でしょう。

それでもファイヴフィンガーで走って良かったと思います。

私にしてはつまづく度合いがかなり少なかったし、靴のソールが岩場の先に

引っかかってつんのめるというのが1回だけでした。

ホピ以外のレースでも、ホピのレースででもこれで何度か転んでいます。


見たかったけれど見れなかったNHKスペシャル、

ミラクルボディ。

東アフリカ最強マラソンランナーの速さの秘密を探る

という番組。


エトコさんがシェアしてくださって、レースの前日に見る

ことが出来ました。

(エトコさん、ありがとうございました!)


番組では今の世界最速のマラソンランナー、ケニアの

マカウ選手を徹底的にテスト、検査します。

それでわかった彼の究極の省エネ走法、それは

着地にありました。


彼の着地が足と下半身の疲れを最低限に抑えて

いるのです。

そしてその着地の仕方は何と彼らの

育った環境にあったのです。




標高の高い高地で、走って学校へ通う子どもたちは

みんな裸足。
森の中や岩だらけの山道(正にホピのトレールです)

を裸足で走る彼らは、より衝撃の少ないつま先着地

が身について行くのでした。




速さの秘密、それは高地を裸足で走る

ことだったのです。




私のふくらはぎの痛みはまさに、ファイヴフィンガーであの起伏の激しい岩場を


走ったからで、その衝撃が腰にまで来たということでしょう。


ふだんジムでふくらはぎを鍛えていない証拠です。


この番組を見ていたのですべてが納得がいきます。


また実験でマカウ選手の足指の機能もとても発達して

いるという結果が出ていました。これも裸足で走る

ことで身につく力です。




かつて裸足で生活していた人類、靴を履く生活が


始まったのはそう遠くない時代です。




ファイヴフィンガーが売り出されて、今や各スポーツメーカーは、似たようなランニング

シューズを次々と売り出しています。


そして一般ランナー用のランニングシューズも軽量化が進んでいます。


より裸足に近い感覚で走れるシューズということでしょうか。


動物って使わない部分って退化すると言われています。

最近の日本人の若い人はあごが細くて、声音も

高いように感じます。

食べ物や環境の変化が顔つきや声帯をも変えるの

ではないかと言うのは、藤原新也氏の「乳の海」

で山口百恵と松田聖子を比べた考察が興味深かった

ですが、人間も裸足の生活を離れて、足の指や足の

裏の機能が退化して行ったことは容易に考えられます。



そんなことを考えていたら、人間って一体進歩したの

退化したのかどっちなのでしょうね・・・。








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