2012年6月26日火曜日

電子ネットワークから心身の自立を

この今日のブログのタイトルは
やはり昨日の整理で見つけた切り抜き、
1996年1月9日の
朝日新聞の<論壇>での、藤原新也氏の
文章のタイトルです。

長いですが引用します。

(ウィンドウズ95の熱狂について論じたあと)
・・・この「電子ネットワーク」という機構の中に
人々が無意識のうちに渇望している
新しき共同体が生まれ得るのではないかという
もうひとつの願望があぶり出されているのではないか。
しかしそれはおそらく幻想に過ぎないだろう。
この機構は多くの利便性を生むに違いないが、
身体なき共同体が人の心を満たすとは
思えないからである。
私たちは今、この新しい機構にちょうど
「カルト宗教」に身をゆだねるような全知全能を
求めようとする傾向にある。


そう言う私もこうやってインターネットで
ろくでもない<私信>を書き連ねて
ばらまいているのですが、
それでも実体のない、制限のないソーシャルネットワークには
いまだ抵抗があります。

目に見えないコミュニティに身をさらそうと言う気には
なれません・・・。

データより手に取って、自分の手で目に近づけて
見れる、実体のある<写真>にこだわるのと同じ理由。

コンピュータ、携帯電話などなど、
電磁波の影響も含めて人類は今、
壮大な人体実験のプロセスにあるのかも知れません。

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