岩手県矢巾(やはば)町で中学2年の村松亮さん(13)が自殺したとみられる問題で、村松さんが亡くなる2日前の7月3日、担任と村松さんが電話で話していたことが分かった。提出されたノートにいじめを疑わせる記述が書かれた後も、担任は声をかけていたという。だが、情報は校内で共有されていなかった。
 町教育委員会の越秀敏教育長と中学校の校長が13日に記者会見し、明らかにした。担任への聞き取りは9日と12日に実施。担任は7月3日夕、村松さんに「大丈夫ですか」と電話し、時間割を確認した。翌4日には、村松さんから部活動の顧問に欠席を伝える電話があったという。
 村松さんは4月以降、学校を計5日休んだが、いずれも担任が村松さんに電話をかけていた。ノートに「悪口を言われた」などの記述があった後も声をかけ、「給食の時に席が近いこともあり、(村松さんには)日常的に声をかけていた」と話したという。
 しかし、担任から校長らへの情報提供はなく、町教委はノートに書かれた時の対応について担任に聞き取りを続ける。



今日の朝日新聞の記事から。

次々と様々な事実が明らかになる、
中学2年生の自殺。

連絡ノートにはもう限界、死にます
などという記述があるのに、
電話をかけて、
日常的に声をかけていた、
と話す担任。

それってまるで、ボートかヨットに乗っていて、
船のそばで溺れかけている人が、
あっぷあっぷしながら助けを求めているのに、
大丈夫かぁ、と口にしながら、
のうのうと本を読んでいるのと
変わらないのではないでしょうか。


家を訪ねる、本人、そして親と話す。
それくらいはするのが担任でしょう。
自分の手に負えなければ、
専門家に相談するなり、
何とでも方法はあったはずです。

それを学校にも知らせていないなんて、
この担任がうちの子を見殺しにした
と私が親なら学校に訴えますよ。

一体この担任は何を考えていたのか。

いじめのない学校という評判を
落としたくなかったのか。


そしてこの子の親ごさんも、
もう少し、自分の子供の様子から
何かサインを感じなかったのか。



私の日本での古い経験ですが、
中学校の講師をしたいたある時、
兵庫県のA市の中学校の、
障害児学級の補填で雇われたことがありました。

父兄と教師との話し合いにも
参加していました。

当時、有名な「かあちゃん」がいたんです。
彼女の子供も「障害」を持っていましたが、
彼女はいつも学校と教師側の提案や
意見の矛盾を突きつけて、
徹底的に議論していました。

そんな父兄がいると、
教師も真剣に考え、受け止め、
変わらざるを得ないわけです。

当時の教師たちは私の目から見ても、
かなり頑張っていましたが、
それでも彼女はいつも、
教師たちの生ぬるさに容赦はなかった。

不合理な欲求を突きつけたり、
自分の都合だけで学校に文句を言うような
<モンスター>ペアレントであっては
いけませんが、
子供を1日6時間以上預けているのですから、
担任の教師が自分の子供とどう
真剣に関わっているか、
常に注意を向けた方がいいですよね。


村松くん、本当にかわいそう。

他人事ながら、悔しくて仕方がない私です。