2017年9月28日木曜日

オスプレイのサイドエフェクト、魚は知っている



以下は昨日の琉球新報と
今日の朝日新聞からの記事です。



オスプレイで不眠5割 住民「いらいら」6割 低周波音影響 普天間本紙調査


米軍普天間飛行場への配備から10月1日で5年となる垂直離着陸輸送機MV22オスプレイに関し、琉球新報は9月20、21の両日、周辺住民に対し低周波音の影響についてアンケートを実施した。同飛行場滑走路の延長線上に位置し、離着陸ルートとなっている宜野湾市の普天間や大謝名などに住む住民127人から回答を得た。オスプレイ飛行時に「気分がいらいらする」など心理的な影響は約6割、「眠れない」など睡眠妨害は約5割、「頭痛」「耳鳴り」など生理的な影響は約3割が感じると答えた。「戸や窓が振動する」など物的な影響を感じている人は約7割に上った。低周波音による物的な振動に加え、心理的・生理的な不快感や圧迫感を住民が感じている状況が浮かび上がった。

アンケートは、オスプレイの低周波音が心身に及ぼす影響を明らかにすることが目的。2000年10月当時の環境庁大気保全局が低周波音の影響を調べる際のチェックリストの例を参考に、渡嘉敷健琉球大准教授の監修を得て質問を作成した。

 回答を得た住民の中で「気分がいらいらする」「胸や腹が圧迫されるような感じがする」などの心理的影響を感じている人は63%(80人)で、感じていない人の37%(47人)を上回った。

 「頭痛」「耳鳴り」など生理的な影響(126人が回答)は感じない人が72・2%(91人)を占め、感じる人は27・8%(35人)だった。「眠れない」「目が覚める」などの睡眠妨害は感じない人が52%(66人)と過半数を超えたが、感じると答えた人も48・1%(61人)いた。

 オスプレイが配備された2012年以降の米軍機の騒音の変化(123人が回答)は「変わらない」が46・3%(57人)で最も多く、「悪化した」が43・9%(54人)、「改善した」は6・5%(8人)にとどまった。「変わらない」と回答した人の中には「以前はうるさいと感じたが、今は慣れた」「変わらずうるさい」などと感じる人が多く、恒常的に騒音が続いている状況が示された。

 渡嘉敷琉球大准教授は「(窓や戸が振動するなどの)物的な影響だけでなく、心理的、生理的な影響も示されている。県は心理的、生理的な影響にまで踏み込んだ調査を実施する必要がある」と強調した。

 低周波音は1秒間に100ヘルツ以下の空気振動で起こる音で、建具のがたつきなどを起こす。オスプレイに特有で従来の防音工事では防ぐことができない。

オスプレイ騒音、有明のコハダ漁危機? 築地シェア首位

すしネタの光り物代表格コハダ。東京・築地市場で約4割のシェアを占め首位に立つのが佐賀・有明海産だ。投網を使う独特の漁法で鮮度が高い。だが、漁師に不安が広がっている。佐賀空港への陸上自衛隊オスプレイ配備に伴い、騒音で漁が続けられなくなる可能性があるからだ。
漁の大敵は音
 「代々伝わってきた技術が継承できなくなる可能性がある。我々が納得する調査をやってほしかですね」
 7月下旬、佐賀県太良町の竹崎港。オスプレイの飛行音がコハダ漁に与える影響についての防衛省の調査を前に、県有明海漁協大浦支所の弥永達郎運営委員長(61)は取材に語った。
 漁師が不安を募らせるのは、「音」が漁の大敵だからだ。(アンダーラインby Maize)支所の漁師が手がけるのは、海面近くにコハダが集団でいる所を目がけて船上から網を投げる投網漁。魚に手が触れることがなく、刺し網に比べて高い鮮度を保てる。
 漁師らによると、コハダは異常を感じると海中に潜ってしまい、投網ができなくなる。漁師は海面に群れを見つけると船のエンジンを切り、会話を控え、人力で艪(ろ)をこいで近づくなど、音に細心の注意を払う。上空で飛行機やヘリコプターの音が響けば、たちまち群れは見えなくなるという。
 県によると、佐賀空港の民間機の離着陸は、定期便や小型機を合わせて年間1万回ほど。単純計算で1日あたり約30回になる。
 ログイン前の続き防衛省の説明によると、オスプレイ17機と陸自目達原(めたばる)駐屯地(同県吉野ケ里町)から移駐するヘリ約50機が佐賀空港を利用するようになれば、空港南側の有明海上を基本ルートに1日あたり60回が加わる。仮に日中の10時間で割れば、陸自機だけでも10分に1度の頻度で飛ぶことになる。投網漁師団体の会長、寺田豊さん(47)は「ずっと漁で生きてきたが、そうなれば続けられないかもしれない」。
 防衛省はこれまでオスプレイの配備は有明海の漁業に影響しないと説明してきたが、漁協は質問書などで疑問を投げかけた。防衛省は不安を払拭(ふっしょく)するため「説明をつくす」として調査を実施。7~8月、佐賀空港沖の漁場などで漁協の協力を得て、昨年11月にあった米軍オスプレイのデモフライト時に録音した水中音を海中で流し、水中カメラでコハダの群れを観察した。
 結果は数カ月後に出る予定だ。
■不安募らせる漁師
 東京都中央卸売市場によると、昨年の築地でのコハダ取扱量のうち佐賀県産は38%。漁協などによると、その多くを支所に所属する投網漁師が捕っている。漁場は佐賀空港沖合や熊本方面まで及ぶ。季節によって多寡はあるが、通年で出荷できるのも竹崎産の強みだ。
 投網漁は、網を投げる微妙なタイミングや角度の違いで漁獲量が数倍違うといい、「食っていける腕になるまで5、6年かかった」という漁師もいる。
 一方、「値段がつくし、食っていける」と若手の就業も多い。40~50人ほどの投網漁師のうち、20代が6人、30代が10人ほどいて、親子で操業する船も多い。市場から当日に伝えられる需要量のみを捕って出荷する。値を下げず、資源も守る工夫だ。
 竹崎港は諫早湾の開口部にあり、かつては潜水漁が盛んだった。「冬は潜り、夏は投網」という漁業者もいたが、潜水漁の収入の柱だった高級二枚貝タイラギは資源量の激減で5年連続休漁。漁法の伝承が危ぶまれている。
 国の諫早湾干拓事業長崎県)の影響を問う声は大きく、佐賀県が開いたオスプレイ配備計画についての意見聴取でも「まずは有明海の不漁に対して国は誠実な対応をしてほしい」という意見が相次いだ。
 弥永さんは「国のやること。絶対反対とは言えない」としつつ、「来てくれんとが良か。被害はあっても利のなかけん。生活の場は守らないと」。寺田さんは国や県が配備を判断すれば受け入れると話す一方、「でも、なくす物がありますよ、というのはずっと訴えていきたい」と語る。(杉浦奈実)
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    「音」が漁の大敵。


    とは知りませんでした。


    自然界の生き物は
    本当に自然の中で生きているので、
    海の中で生きる魚たちも、
    人間が作り出す「人口」の音には
    逃げるしかないのですね。


    お話がずれますが、
    あれだけたくさんの北朝鮮からのミサイル
    が落ちて沈んでいる日本海や太平洋
    では何も異変は起きていない、
    もしくはこれから起きないのでしょうか。


    魚たちは何を感じているのでしょう。

    もの言えない魚たちは。


    ⭐️



    事故等による物理的な被害、損傷だけではなく、
    オスプレイのこんな「副作用」。


    私もYouTubeで音を聴いてみました。


    低周波ならでは?の低いけど
    気に障る雑音。



    地球を破壊し続ける
    人間。









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