2017年9月30日土曜日

これがアメリカの実情



<CNN poll: Americans split on anthem protests>


と言うタイトルで昨日出ていたCNNの記事。


CNNの調査によると、
全体で見ると49%のアメリカ人が
NFLプレイヤーたちが国歌斉唱時に
片ひざついてプロテストする行為
を間違っていると思い、
43%の人は
正しいことをしているとみなしている。


とは言え、この結果はとみに
人種によって分かれていると。


59%の白人がこれは間違っていると
思っている反面、
82%の黒人が正しいことを行なっている
と考えている。


10人のうちの9人の共和党員が
間違っていると言う中、
ほぼ3/4の民主党員はそれには反対。


年代でもその差は表れています。


45歳以下では56%が正しい、
それ以上の年齢グループでは59%が
間違っていると。


それでもトランプがこのようなプレイヤー
を批判したことについては、
51%の白人、97%の黒人が
間違っていると答えています。




⭐️  ⭐️  ⭐️



このニールダウンのプロテストは
昨年、警察による黒人への差別的暴力事件
が続いた結果、それに抗議して、
サンフランシスコ49ナーズの
コリン・キャパニック選手が始めたものでした。


正義のない国家を尊敬はできない、
忠誠は尽くせないと思うのは
当然ですよね。



私は家人のメジャーリーグ好きで
オープン戦からペナントレースの試合まで
あちこちでゲームを観てきましたが、
試合の始まる前に必ず行われる
国歌斉唱。


座席から立ち上がり、帽子を取り、
右手を胸にあてての数分間。


私たちは一応ポーズで立ち上がって
帽子はとりますが、それだけ。


こんなことをする意味と必要があるのか
と思ってしまうのですが、
かつて息子が通っていた小学校でも
(もちろん中学校でも高校でも、おそらく)
朝、授業の始まる前には
星条旗が飾られた教室の中でみんなが
席から立ち、国家への誓いの言葉を
唱えさせられていました。


その当時ですら私は、あれは
一種の「洗脳」だと思っていましたけど。



⭐️  ⭐️  ⭐️



少なくてもこの国で、
(例えば駐在員のように)自分が属する国
あるいは組織から守られない存在
の個人が生きていくという
ことはなかなか大変なことであり、
同時に「守られていない」からこその自由さ
から入っていける世界、
経験できることは大いにあり、
私はしんどくてもそっち側にい続けたいですね。

























2 件のコメント:

  1. 羨ましい生き方です。
    今の日本は表向きは権利も生命も守られているようで蓋を開ければ何も守られていない、その上様々なものに縛り付けられ搾取されるだけの国です。

    辛くても現状を抗議することが悪と捉えられる世の中は苦しいだけです、アメリカのように自分の意見を流されず表明できる自由な世の中になって欲しいと願います

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  2. ここぺりさん

    コメント、ありがとうございます。
    昨年、たった一人でこのプロテストを始めたコリン・キャパニック選手は
    本当に勇気があったと思います。
    当時は脅迫のメールや、様々ないらがらせもあったといいます。

    今年のNFL開幕戦でのあちこちのチームの選手によるプロテストには正直驚き、
    そして心の中で拍手を送りました。
    アメリカのすばらしいところは、NFLのコミッショナー(トップ)が選手の意志
    を尊重するとコメントし、(プロテストをするような)アメリカ国旗と国歌を
    尊敬できないやつは解雇しろとスピーチしたトランプを非難していることです。

    こういった行動を起こせるのはやはりアメリカ社会が基本的に「個人」
    で成り立っている社会だからだと思います。

    定住外国人が増えたとは言え(そして実情はもちろん違いますが)ほぼ
    「同質」さで成り立つ日本社会は、「異質」「異端」を嫌いますよね?
    そういう意識が日本人全体を守り、一方で縛るという相反する結果になって
    いるように感じます。
    個人として存在するということは、守られないリスクを自分で背負うという
    ことでもあります。
    その強さを保てるか、個を捨てて守られる心地良さを取るか、でしょうね。

    21世紀ももうすぐ18年目が来ようという時代ですが、流動的な世界の中で
    日本の異質さ、特異さはいい方向に薄れて、人々がもっと「個人」として
    生きやすい時代が来るのでしょうか?

    そう変わっていくことを望みます。


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