2010年5月31日月曜日

連休はキッチンで、SB1070


連休2日目、天気は快晴。
ジムで少しの筋トレとトレッドミルで1.5マイルだけ走り、
外へ出たついでにちょこっと買い物に。
昨日朝市で買ったローカルの挽き肉で作った
ミートソース(最初の写真)に入れる、フレッシュベージル
とラズベリー(2番目の写真。何とこれが1パックで1ドル!)ジャム
用のびんを買いに。
びんは物置のダンボール箱から探すことにして
ベージル以外はモールで予定外の買い物。
それはまたの機会に・・・。
モールへの行き帰り、あちこちでパトカーの赤と青のはでな
ぴかぴかを見ました。
何の理由で(車を)止めているのかしら、
と思うようなスポットで。
先月末、全米で1番厳しいと言われている違法移民に関する
州法SB1070というのが通り、7月末から施行されることに。
こいつは怪しいと思ったらポリスは遠慮なくその人の
ステイタスを訊けるという法律です。
しかもポリスにそれを奨励するもの。
それでイリーガルで住むメキシカンたちはお隣のカリフォルニアへ
移っているといううわさですが、
たくさんのお金と命をかけてやっとたどり着いたこの国です。
これ以上のリスクは負いたくないでしょう。
そんな恐ろしい法律がまかり通るアリゾナから離れるのは
自然の成り行きでしょう。
それが結局アリゾナのビジネスの衰退を招いていることに
なっているのです。
この州法についてはまたゆっくりと書きたいと思います。
そんなわけで連休も終わりました。
6月まであと数時間です。

2010年5月30日日曜日

ろくでもないものが好き


5月30日、日曜日。
今日はコミュニティマーケットが開催されているダウンタウンの
近くの公園でアート&クラフトショーもやっていました。
ぶらっとのぞきましたが、目を引くブースもなく、
その足でグッドウィル(スリフトショップ)へ。
スリフトショップも最近は不況のせいか、全く掘り出し物が
出なくなりました。
スリフトショップ好きのこの私が出向かなくなり、
たまにのぞいても何も買わないことの方が多い。
でも、今日はこんなものに引っかかってしまった。
とほほ・・・。
(戦争は反対だし、米軍なんてくそくらえって思ってるけど)
いまだアーミーグッズに弱い私(70’sでもないのに)。
そしてメキシコ、グアテマラの織物に弱い私。
を露呈している今日のグッドウィルでの買い物でした。

コミュニティマーケットオープン、でも・・・

5月30日、日曜日。
フラッグスタッフのコミュニティマーケットがオープンしました。
とは言え、土も良くなく、こういう気候なので、
今日はまだ野菜の種類も少なく、どれも小ぶりです。
何と言ってもサンタモニカのあのにぎやかな
ファーマーズマーケットに長年通い続けた私にとっては
あまりにもさびしい朝市です。
アラスカでももっと野菜の種類も多く(アンカレッジ近郊の
農地は土地が肥えていました)、日本の野菜も
多く作られていましたが、この近辺では無理なのかも
知れません。
今日私が買ったのは左の写真のベジタリアンタマレ
(メキシコの食べ物です)と
例のDIABRO BURGERでも使っている地元の
FLYING RANCHの挽き肉でした。
この挽き肉でミートソースとハンバーグを作ります。





疲れ方が違うような気がする

最近というかもうずっと疲労感が重~くあり、
どうしたものかと思って、
先日フェニックスへ行った時買い物をした
wholefoodsmarketでこんなマルチビタミンを買いました。
これは素材がすべて野菜や果物で出来ていて
色も↓の写真のような色。
錠剤自体はつるっとはしているので何とかお水で飲み込めますが
大きさは2センチ3ミリほどもあります。
それと日本の新聞にオルチニンがいいというのを読んで、
さっそくアルギニン・オルチニンというサプルメントも
買いました。↓の写真がそうです。
これも2センチ以上ありますが、カプセルなので何とか
飲める。

これは食間に飲むのですが、何かこの2つを取るようになって
疲れをあまり感じなくなりました。
歳とともに新陳代謝、栄養分の吸収力が落ちて来て、
しかも食べる量自体も減っているので、
こういうサプルメントを摂った方がいいのかも知れません。
ビタミンはビタミン、素材と効力は関係ないと言われていますが、
このALIVE!のビタミン、何かエネルギーをくれてそうな気が
します・・・。
私が今まで試したビタミンで1番効力があると感じたのは
DR.ダダモの血液型別ビタミンでした。
日本でもいっとき、ドクターダダモの血液型別ダイエット
と言う本で話題になったドクターダダモの考案したビタミン。
これもやはりこのALIVE!のビタミンと同じような
ほとんどがオーガニックのフレッシュな素材から出来ていました。
もう見なくなったドクターダダモのビタミン。
まだ売られているのかな。






2010年5月29日土曜日

ネイティブアメリカンの退役軍人たち

明日はメモリアルデー。
戦没者記念日。
日曜日と重なったので月曜日が代休で私も仕事は日月と連休です。
今日もお店にはおなじみの「ベテラン(退役軍人)」たちが。
↑は日本でも有名なナバホのシルバースミス、
トミー・シンガーのブラザー、ウィリアム・シンガー。
最初の頃は偏屈なじじい(ごめんね、ウィリー)って感じで
好きじゃなかったのですが、お店で応対するうちに
だんだんいい人、っていうのがわかって、今では冗談も言い合う、
ナバホの大好きなおじさん。
以外にも(?)考え方はリベラルで、
今日も彼の着ているTシャツに従業員が反応。
私も、今もROCKしてるの?って思わずからかっちゃいました。
↑は常連さんのホピのシルバースミス、VERYLのお父さん。
彼がかぶっているのもUSARMYのキャップ。
VERYLはずっとお父さんを看ているのですが、
最近すごくシルバーを買ってるので、そう言ったら、
(彼は建築の仕事がメインで、そのかたわらジュエリーを
作っています。サイドビジネスとは言え、彼の作るものは
秀逸です)90歳のお父さんの視力が極端に落ちて、
50センチ先くらいしか見えなくなったので、お父さんに
付きっ切りでないといけなくなり、それで建築の仕事が
出来なくなり、ジュエリーだけ作っているのだ、
ということでした。

これがVERYLとお父さんのREX。
REXは私が写真を撮ろうとしたら、東京の話をし始めて
東京ローズの話まで・・・。
視力は落ちても記憶は全く失くしていない、私の大好きな
ホピのおじいちゃんREX。
彼はネイティブには欠かせないモカシン作りの名手だったのです。
少なくても(戦争から)生還して、今も元気でいる彼らに乾杯!
REXやウィリーが戦った戦争は戦争でも、今の戦争とは大違いだった
ということだけは確かです。
もちろん人間が殺されたという事実に何の代わりも
ありませんが。
でも彼らをいとおしく感じてしまうのは
祖先を殺されまくった白人の国家に従軍した、
ネイティブアメリカンだからでしょうか・・・。

2010年5月28日金曜日

ちょこっとだけ



最近買ったホピの若手アーティスト、クリスのペンダント。
ダブルフェイスで、片側はコヨーテ、もう片側は月と星。
彼はこういう立体的なデザインが得意。
買う予定ではなかったのですが、この月と星のデザインに
一目ぼれ・・・。
クリスは純で気のいい人です。
すごーくデコラティブでもなく、シンプルなのだけど彼の
人がらが表れている作品です。
なんて、まるでインディアンジュエリーストアの店長みたい・・・。
今日はお店に朝1でジェラルド、
ステュワート、午後遅くにはウィルマーが両親の
ローレンンス、グリセルダと一緒に来ました。
(みんなセカンドメサのショゴンパヴィヴィレッジから)
ひざが悪いグリセルダも今日は元気そうでした。
ペンダントとブレスレットをオーダーして
ローレンスに預けたシルバーがもうかれこれ2年になるので、
私のジュエリー早く仕上げて、work, work 、とはっぱを
かけちゃいました。
ローレンスは多分今やホピのシルバースミスの中では
生きるレジェンド(と私は呼んでいます)。
最初にお店に来た時から、なぜか
初めて会ったような気がしなかった。
彼も親しげに話しかけてくれたのを今も覚えています。
ローレンスとグリセルダは私の大事なホピの友人です。

2010年5月27日木曜日

今夜は満月

美しいフルムーンです。

昨日の月を見てつれあいは「満月だ」。
私はいえ、まだ少し欠けてる。
満月と思ったら満月なのだ、とは(O型の)彼の弁。
う~ん、そうなの・・・?
こちらのカレンダーでは今夜が満月。
月はどっちに出ている?と
いつも夜空に月を探す私。
(どこかから聞こえる拍手の音。
レイカーズ対サンズの試合を見ているのでしょう)


上の写真がセカンドメサ、ションゴパヴィで見た<マザーズデイダンス>
のカチーナ、チャコエナ(ムーンアイカチーナ)です。
なにぶんイラストはモノクロだし、私が見たカチーナとは
幾分違ってるような気もしますが・・・。
とにかく三日月をもう少し太くした黄色い目がとても印象的でした。
この週末はいわゆるメモリアルデーウィークエンド。
来週の月曜日がメモリアルデーの代休で、
これがアメリカの夏のバケーションシーズンの始まり。
セドナへ行きましたが、あの細い山道で4台も大型観光バスと
すれ違いました。

相変わらず風の強い北アリゾナではありますが。

2010年5月25日火曜日

バッファローパークを走る

ホピの 100マイルクラブに登録したのはいいけど
なかなかマイルが稼げない・・・。
今日は仕事が終わって、家からよりは仕事場からの方が
近いバッファローパークへ、今年初めて走りに行きました。
ここはとにかく1周2マイルのトレイルなので、
万歩計がなくても距離がわかる。
ということで時間も6時半を過ぎていたので
1周だけ走りました。
20分で走れたので1マイル(1.6キロ)10分。
これはジムのトレッドミルで走る速度。
ただこのペースで6マイル走り切るのが目標。
頑張らなくては!

2010年5月23日日曜日

森田童子とレディガガ

5月23日付けの朝日新聞連載<歌の旅人>。
森田童子の「僕たちの失敗」が取り上げられていて
読んでいたら、聴きたくなってyoutubeへ。
私はドラマ「高校教師」は見ていませんが、 
朝日のこの記事を読んで、これが主題歌に決まったいきさつは
こうだったのか、と初めて知りました。  
日曜日の朝です。
つれあいはリビングルームでVH1の
今週のミュージックヴィデオトップ20を見ている。 
ダイニングエリアでは私がyoutubeで森田童子<僕たちの失敗>を聴いている。
テレビの画面ではレディガガとビヨンセの
タランティーノのフィルムみたいなミュージックヴィデオ。
1970年代と2010年。
40年近くの差。
人が生まれて中年と呼ばれる域まで達する時間。
あらためてほんの少し森田童子をyoutubeで聴いてみて
クスリだのパクられただのという歌詞に新鮮な驚き。
と言うか懐かしいなぁ。
70年代は本当に本当に遠くになりにけり・・・。
      

いつの間にか消費税が、アラスカとアリゾナ

先日フェニックスへ野球の試合を見に行った時、いつものように
いくつかのマーケットで買い物したあと、球場内に持って入るミネラル
ウォーターを買い忘れたことに気がついて、お水だけを買いに
通りががりのマーケットに入ったのですが、お水は1本69セント
なのにレジでは70セントと言われ、あれっと思ってきいたら
フードにも消費税がかかる法律がつい先日決まったの、
という答えが返って来ました。
上のレシートはその日買い物したホールフーズマーケットのもの。
Fのマークはフード、Tはタックスがつくという意味。
下のは先月ロサンジェルスで買い物した時のレシート。
Fはフードでこれは消費税がつかないということ。
シャンプーなどは消費税がつきますが。
そしてこの下の、その日のホールフーズマーケットのレシート。
食品以外のものの消費税は下がったものの、日々の<食>に
2%のタックスが加わる方が結局消費税を多く払うことになります。

カリフォルニアも(今のところまだ)日々の食材に消費税は
かからないけれど、他州にはすべてものに消費税がかかるところも
けっこうあるみたいです。
長年ロサンジェルスにいて、フードには消費税がかからないことに
慣れていたので、日本に帰った時、スーパーでの食材の買い物に
消費税がつくのはこれはきついなあと思っていました。
アリゾナは先日アメリカ全州で一番厳しいSB1070という
違法移民についての法律が通った州。
どうしても好きにはなれない州です、本音はね。
だからダイアモンドバックスも、(スティーブ・ナッシュは好きだけど)
フェニックスサンズも応援しようという気にはなれない。
フェニックスサンズと言えば先日仕事場に
ホピのシルバースミスの巨匠(と言われています)、
ジェイソン・タカラがやって来ました。
サンズの黄色いTシャツにゴムのビーチサンダルで。
私が(プレイオフで)レイカーズを応援していると言ったら、
サンズが打ち負かすから
みたいなことを言って帰って行きました。
彼はアリゾナの人だからやっぱり地元を応援するでしょうね。
自然は好きだったけど、保守的な州アラスカ。
ホピのシルバースミスや地元の白人のアーティストたちと知り合えて
仕事自体はなかなか他州では(お隣のニューメキシコは別ですが)
ない職種で興味深いのですが、やはりレッドネックで
好きにはなれない州、アリゾナ。
共通するのは両方ともネイティブの人口が多いこと。
しかもペイリン(アラスカ)とマケイン(アリゾナ)という関係。
リベラルなカリフォルニア以外で住んだのがこの保守的な
2つの州というのも何だか不思議です。

リンスカムを見に

先週の木曜日はフェニックスへダイアモンドバックスと
サンフランシスコジャイアンツ戦を見に行きました。
もちろんジャイアンツを見たくて。
ダウンタウンにある巨大なチェイスフィールド。
早く着いたのでゲートが開くのを待っていたのですが、
DバックスのTシャツやキャップの人ばかりではなく
ジャイアンツファンもけっこういてうれしくなりました。
試合前の練習でバッティングの順番を待つリンスカム。
けっこう飛ばしていました。
つれあい曰く「彼はバッティングセンスもいい」。
リンスカムはDバックスのピッチャーにフォアボールを出したり、
ボールが多く、5回で降板。
でもその後シングルホームランが2本出るなどして
ジャイアンツの大逆転。
時刻は9時で帰りは2時間半かかることを考えて、私たちは
スタジアムを出ました。ジャイアンツの勝利を祈って・・・。
でもフェニックスから戻って深夜のスポーツニュースで
ジャイアンツの負けを知ってがっかり。
リンスカムは4つの勝ちがフイになってる、と
打線の弱さとリリーフピッチャーのだめさを嘆くつれあい。
給料は上げてくれなくてもいいからボンズを戻してくれと
チームに嘆願したリンスカムの気持ちがわかる・・・。
WBCの試合で松坂が投げていてもぐうぐう寝ていた私。
野球の試合を見に行って初めてビールも飲まず、
いねむりもせず試合に集中した野球オンチの私でした。

2010年5月16日日曜日

お江戸日本橋七つ橋!?


少し前にここで紹介した本「旧暦と暮らす」
の中に江戸時代の時間制についての章があります。
<草木も眠る丑三つ時>というのは今の時刻で
言えば午前2時半だとか、 
「お江戸日本橋七つ立ち」の<七つ>は
今なら午前4時。

まだ暗いうちに宿を発ち、山賊に出くわすことの
ないよう、遅くとも十六時、夕方「七つ」には
次の宿場に着くようにしていたのです。  

と書いてあります。
ふ~む。

私はずっと「お江戸日本橋七つばし(橋)」と
ばかり思っていた・・・!
この歳まで!!
つれあいにきいてみたら、彼もやはり
七つ<バシ>・・・。

まあこの歌を全部なんてとても歌えませんが
この歌いだしだけはしっかり覚えていました。
が、<立ち>と<橋>では大違い。


この本にはまた(これは別の本からの引用ですが)
人間一人当りの生存に必要なエネルギーは
電気、ガス、石油を全く使わなかった時代では
今の1/55(55分の1)以下だったという記述もありました。
子供から大人まで今や大問題である
アメリカ人の肥満。
この大国の消費エネルギーと消費するカロリーは
地球的に見て<脅威>であるはずです。
なのにそういう意識からおそらく一番遠い国民で
あるのも事実です。
寒い時、オフィスのヒーターをいったんつけたら、
ランチでいない時も、帰る時でさえ、消さない
仕事場のマネジャー。
ネイティブアメリカンである彼女の頭の中は
一体どうなっているのか・・・。
エヤコン、ヒーター、洗濯機。
省エネや節水の知恵と技術に長けた日本人が
アメリカに、世界に発信できることはないのか。
アメリカ発信のものを取り入れるだけではなくて。

パタゴニアのキャッチフレーズではないけれど
LIVE SIMPLY
これに尽きるのだけれど、
耳が痛いです・・・。


2010年5月12日水曜日

ムーンアイカチーナのひとりが来た!!

お店にやって来たホピの若い男性。
ホピのピキブレッドを売りに来たのでした。
きくと彼は私が日曜日に見に行った、セカンドメサ、
ショゴンパヴィのカチーナダンスのカチーナの一人でした。
ムーンアイカチーナってホピで何と言うの?
<チャコエナ>
どうやってスペルするの?
それはわからない。
彼の説明によるとこのカチーナはホピにとっての
<先生>的な役割のカチーナらしい。
ホピとしてこう生きるべき、みたいなことを教えるカチーナだと。
月と星を両頬に描いてるカチーナもいたね、と私。
宇宙から見てるんだよ、ぼくたちを。
彼は若かったけど、やはりホピとして生きる伝統を
ちゃんと継承してる人なんだな、と思いました。
ピキブレッドはホピの<ハレ>の食べ物。
ブルーコーンを何度も挽いてパウダー状にした粉を
ある植物を焼いて灰を作り、その上澄み液でといたものを
薄く薄くのばして作ります。
私はお金を払って買ったことはありませんが
(友人がくれるから)
2週間前に仕事をレイオフされたという彼と
<母の日のカチーナダンス>で私が見た
ムーンアイカチーナについての彼のレクチャーに
2ドル払いました・・・。

83歳のナバホのおばあちゃんのネックレス

これが今日買ったRUTHの作ったネックレス。
茶色く写っているのはナバホのお守り、
シダービーズ(ジャニパーの木の実)です。
夕方お店に来て、お客さんのヘルプをする私の
手が空くまでずっと待っていてくれたRUTH。
少し前にお店に来た時につけていたネックレスがすてきで
自分が作ったと言うので、私にも作ってと言っていたのを
覚えてくれていたのです。

これはイヤリング(ピアス)です。
色違いもありました。
彼女、なかなかセンスがいいでしょう?
これはサイズ15の小さいシードビーズを使っています。
これはバレッタ。髪留めです。
下のネックレスは色違いのネックレス。
この白もすてきでした。
お歳をきくと83歳ということです。
私の母よりも年上・・・。
でもこんな細かい作業をしている!
黒い糸を買ってレジを済ませたRUTHともう1度ハグ。
(好きではない言葉ですが、これしか表現のしようがない・・・)
こういう、どこか品があってりんとしているナバホの
高齢の女性は荘厳にすら感じます。
RUTH、ありがとう!!
これはおまけ。どうやって消すのかわからなかったので・・・。





2010年5月11日火曜日

歳をとるということ

仕事場のお店にちょくちょく来る白人の
50代女性と先日、石を見せながらひまにまかせて 
色々話していました。
お姉さん(か妹)がアラスカのワシラ(かの共和党副大統領候補の
ペイリンが住んでいる町)に住んでいるという話から
私もアラスカに住んでいたことがあるの、ということで
しばしアラスカの話題に。
行ったことあるの?と彼女にたずねたことから、彼女が
ひとりで79歳のお父さんを看ていることを知りました。
アラスカに行くには最低でも2週間は必要でしょう?
そんなに長くは家を空けれないの。
結婚して家庭を持ったのはテキサスで、今も21歳と26歳の
二人の子供はオースチンにいるとか。
私もね、若い時、父には苦労をかけたから・・・と
軽く微笑みながら話していた彼女。
私の働くお店に来ては、石やビーズを買って
ブレスレットやネックレスを作るのが彼女の息抜きなのでしょう。
この人もお店の常連のお客さんのホピの男性。
90歳近いお父さんのめんどうをリザベーションに住む彼と、
フェニックスの南に住むお姉さん(か妹さん)とで交代で
みています。
彼が狩りに行って家を空けると必ず「もう死にそうだ、
すぐに帰って来て」と
携帯に電話がかかるんだ、と話していました。
戻ってもお父さんはぴんぴんしている。
この間はちょこっと彼も不満をもらしていたけど、
お父さんを車でフェニックスに連れて行くのも、リザベーションから
4時間以上のドライブです。
いくら親のためとは言え、彼が負担に感じてしまうことを
誰が責められるでしょう。
そんな話を聞くたびに、長生きするのもなあなんて
つれあいと話します。
元気でいらればいいけれど、老いはそううまく行くとも限らないし
何が起こるか想像もつかない。
むずかしい・・・。
まあそういうことも考えて、出来るだけ体も鍛え、
出来るだけ長く自力で何でも出来るようにしておなかいとと
思う私なのですが・・・。
                

2010年5月10日月曜日

100Mile Club



今日はホピの糖尿病防止健康プログラム
100MILECLUBの
スタートの日。
夕方からのホピでのキックオフレースには
参加できなかったので、ジムで筋トレの後、
ほんの少しだけ走りました。
マシーンとウェイト(ダンベル)に45分
かけたので、足も疲れていたので15分だけ。
18年会員になっているジムはアリゾナでは
フェニックスにしかないので、
ここフラッグスタッフで小さなジムの会員になっています。

100マイルクラブでは今日から走った距離を申請できるので
今日の1.5マイルも数えられます。
最初の1マイルはレベル6。1マイル10分のペース。
あとはスピードを緩めてゆっくり走りました。
走る間もテレビが見れるトレッドミル。
私はつけませんが、となりのつれあいは
野球の試合を見ながら走っていました。
ほぼ2ヶ月で100マイルを
走り切るので、
油断は禁物。
日々の少しずつの走りが大切。
それがこのプログラムの目的でも
あるのでしょう。
私にとっても目標があるというのは励みになります。
出来るだけ外を走りたいと思いますが、
いかんせん、この気候ですので、
トレッドミルも仕方ないでしょう。
このプログラムでは外を走ることと、
トレッドミルでの走りだけが申請可能な距離とされています。

万歩計もオーダーしたし、
さあ私の夏の始まり!
(であって欲しい・・・)








Positive thinking

私はネガティブ思考の人間です。
物事をつい暗い方に考えてしまう。
つれあいからはいつもそれを指摘されます。
でも私は言います。
暗い方に考えていて結果が明るいものだったら、
ああ良かったと思えるでしょう?
その方が何か得した気分になるじゃない、と。

最近の田口ランディさんのブログを読んで、
その前半部分にいたく納得、同意しました。
私のようなネガティブ思考の人間に、物事はポジティブに
考えなさい、と言われてもそう出来ない分、それがよけいストレスに
なります。
いつごろからこの<positive thinking>という言葉が
巷にあふれ出したのか。
ずい分前の本ですが五木寛之の「大河の一滴」に書いてありました。
人生は苦しみの連続、その中でふと人のやさしさにふれたら、
生きてて良かったと思える・・・みたいなこと。
田口ランディも書いているように、何でも前向きに捉えないと
人生うまく行かないなんていう思想を押し付けるのははやめて欲しいし、
これこそアメリカ的発想だと思うのです。
話は全く変わりますが、インターネットで何かのニュースを見ていて、
それは仕事の前に公営の広場でパワーヨガを、という
ようなものでした。
いつからパワーヨガという言葉も定着したのか知りませんが、
(使い始めたのはおそらくマドンナかな?
どっちにしても<パワー>が好きなアメリカ人です)
私が学生時代(30年以上前!!)に習っていたヨガは
こんなんじゃなかった・・・。
こんな派手?なポーズばかりするのじゃなかった・・・。
パワーヨガ、これもアメリカの受け売り。
って言うか、温度をがんがんに上げた室内で、汗びっしょりになって
(そうなるのが目的)するヨガクラスもあるアメリカです。
やせるのに効率だけを考えたヨガ。
汗をかくことはいいことだし、大切ですが、人工的に室内温度を
上げた部屋でヨガを行うなんて・・・。
私も1度だけトライしたことがありますが、
ヨガをやるというよりは、単に汗をかくのが目的みたいに
感じました・・・。
先日ここで取り上げたスーパーマーケットの子供用
ショッピングカートしかり、
ローラーのついた子供靴しかり、
アメリカ発信のものに飛びつくのはいい加減やめてはどうか、
と思う今日この頃です。

2010年5月9日日曜日

<母の日>のカチーナダンスを見に・・・強風でした

Windyという天気予報を少し甘く見て(?)
朝7時に出発。
いざホピへ。
母の日の週末の土、日はセカンドメサのショゴンパヴィでカチーナダンス。
去年も行きました。
でも行きはよいよい、帰りは・・・。
コワかった!!!
カチーナたちは朝10時ごろからプラザに現われて、
ダンスが始まったのは10時15分くらい。
きくと、今日のカチーナは
<ムーンアイカチーナ>。
ホピの名前も言ってくれましたが、聴き取れませんでした。
黒いマスクの<目>が黄色い三日月なのです。
総勢200人近くいたと思います。
右足につけた亀の甲羅が出すかたかたという音、
左足につけた鈴、そして右手に持った
ひょうたんを半分に切って作ったrattle(がらがら)を振る音、
それらが醸し出す、統制されたリズムが
プラザにあふれ、響きわたります。
ほぼ1時間のダンス。
私はそれだけ見て、帰路につきました。
プラザも吹き荒れる風に、砂が舞い上がっていました。
帰りはコワイのとおりゃんせの歌詞の通り、風は
半端じゃなく強く、何のさえぎるものもないリザベーションの道は
体重45キロの私が乗ったトヨタフォーラナーなんてたまに吹く突風に
あおられて何度も吹き飛ばされそうになりました。
風速60M以上はあったと思います。
スピードが出せない私を次々と追い抜いて行く車たち。
フォードのばかでかいピックアップトラックばかりではありません。
小さなアメ車も私を追い抜いて行く・・・。
何で???こんな風の中、ハンドル取られないの?
それにしてもここの気候は本当にシビアです。
今読んでいる<Book of Hopi>の前書きに、ホピは
このアリゾナ、ニューメキシコ、ユタの中のどこよりも
生活するのに厳しい条件の場所に住んでいる、と書かれていますが、
まさにその通りでしょう。
やっとたどり着いたわが家で耳の中をくるっと指で
なぞったら、砂でざらざらでした。
自然の力は脅威ですね。
そよ風なら気持ちもいいですが、今日みたいな風は
もう暴力的でしかない・・・。
夜になっても吹き止まない風。
窓の外の、大揺れする松の木を恨めしく見ている私です。
気温は上がったものの、何だかいい気候になったなあとは
とても思えない今日この頃です。

2010年5月6日木曜日

さっそくジュエリーを

先日ロサンジェルスで買った石たち。
さっそくネックレスを作りました。
上はペルー産アマゾナイト。
この鮮やかなブルーが何とも言えずにきれいです。
間に入れたのはアリゾナ産、手仕上げのスリーピングビューティ。
もちろん加工なしのナチュラルターコイズです。


今回のカイヤナイト、濃い藍色がとてもきれいのですが、
ラピスの濃い群青色と同じように、
意外と合わせる石がむずかしい色目。
色々な石を合わせてみて、落ち着いたのがこの
JEDの手作りシルバービーズ。
長さが気に入らなくて2度作り変えたのですが
よく見てみたら、石の数がシンメトリーじゃなかった・・・。
てんびん座のせいか(?)左右対称じゃないと気持ち悪いんですよね。
時間を作ってもう1度つなぎ直しをしないと・・・。

これがJEDの手作りシルバーのビーズです。
カイヤナイトのネックレス、つけていたら仕事場でも
何かきっぱりとものが言えるような・・・。
そんなパワーがあるのかしら。

2010年5月5日水曜日

上と下(うえとした、かみとしも)

アメリカに住んでいて何が一番嫌かと言えば、
それは内と外、(例えて言うならふきんと雑巾という意味での)
上と下の区別がないことです。
今サンフランシスコで治療中の(間)寛平さんが、
サンフランシスコのアパートで、修理の人が
土足で上がって来て・・・とブログに書いていましたが、
この気持ちは日本人なら誰しも感じることでしょう。
仕事場でガラスのショーケースやレジカウンターの上に
小さい子供を座らす。
マネジャーはセール用のディスプレイをするのに、レジカウンターに
土足で上がって作業をする。
(その後、私は必ずウィンデックスでカウンターを拭いています)
事務机の上に、食事や作業用のテーブルの上に座るのも
当たり前。まるでそれがカッコイイとでも思っているかのように。
やめてよ、食事をするところにお尻をのせるな!って
いつも心の中で叫んでいる私。
ショーケースに何段かに分けて並べてある、ファインディングの
入ったトレイ。その一番下の段のトレイを順番に、
足で奥にひっこめるナバホたち。
しゃがむのがめんどうなのです。
でもそのトレイは<手>で取り出して、お客さんに見せるものなのです。
こちらのカフェで、アメリカ人が低いソファに座って
コーヒーテーブルの上に足をのせているという光景もよく
見かけますが、あれも私にはたまりません。
小さい時よく母が「かみのものとしものものを一緒くたに
したらだめ」という言い方をしていたのを覚えています。
<かみのもの>と<しものもの>。
わかりやすく言えば、口とお尻です。
ものを食べるところにお尻をのっけるなんて、とんでもない。
それは<いただきます>の文化、食べ物を神聖なものとして扱う
日本の文化にも繋がります。
そういう文化で私たちは育ちました。
そしてそれは失くしてはいけない、大切な文化だと思います。
映画<アバター>を撮ったジェームズ・キャメロン監督が
オプラのショーに出演して、
あの映画を撮ってから<木>に対する見方が変わった
と話していましたが、木だけじゃない、
自然界のすべてのものには命が存在して、だから
自然を敬うという文化が、日本にもホピにも、
世界中のもっと他の文化にも存在しているのですよと
教えてあげたかったですね。












2010年5月2日日曜日

日本食三昧

 小さい時は大嫌いだったゴボウ、レンコン。
だから筑前煮なんて見向きもしなかった。
ぬたもだめだったし、ひじきの煮たの、
五目豆、大嫌いでした。
<野菜>に目覚めたのは多分、25年ほど前、
今で言う有機の八百屋さんを知ってから。
そこで培ったネットワークで<自分と自分の家族>以外の
人の作ったものが食べれないというパラノイアから
救われました。
それほど、仲間たちの作る野菜料理は美味しかったのです。
だからLAで育った息子も有り難いことに、お正月のお煮しめも
大根の炊いたんも、かぼちゃの煮物、
ひじき、菜っ葉のたいたん、どれも大好きに育ちました。
大嫌いだったゴボウも、今や欲しくて仕方がない日本の野菜。
LAで買って来たゴボウは、半分に切って、
新聞紙をぬらして巻いて、それをまたラップで巻いて冷蔵庫に。
ゴボウさえあれば、筑前煮も、きんぴらもOK.
今日のランチはゴボウとニジヤで買ったナチュラルビーフの
切り落とし、玄米でピラフ。
夜はお好み焼き。
こんにゃく、昆布、干ししいたけ、人参入り五目豆も出来上がりました。
煮たり、焼いたり、蒸したり、塩もみ、
糠漬け、粕漬け。
サラダだけじゃない、こんなに色々な野菜を
様々な調理法で食べる、日本食の野菜料理。
何て豊か、そしてヘルシーなんでしょう。

雪が降ったりやんだり

朝早くから降りしきる雪の中、ちょっと出かけました。
上の写真のネックレスの、先日ロサンジェルスで買って来た
ペルー産アマゾナイトの間に入れている、スリーピングビューティの
ターコイズを買いに行ったのですが、そこのオーナーは
すでに帰ったあとでした。
あのお天気では、仕方なかったのでしょう。
毎月第2(今月は第1でした)日曜の朝早くに、
私の仕事場の近くのチャイニーズレストランのパーキングで、
ちょっとしたマーケットが開かれます。
お店のお客さんも何組か、テーブルを出して、
ジュエリーを売っていました。
あと石屋さんも。
売る人も買うお客もほとんどがナバホです。
私が唯一立ち寄るのはプレスコットから来る、ナチュラルスリーピング
ビューティを売る白人男性のお店。
自分でターコイズをカットして、磨いています。
また来月に来てみましょう。

カイヤナイトの丸玉は意外とどうつなげればいいか、むずかしくて
結局、JEDの手作りシルバービーズと合わせました。
写真ではかなり青味が勝っていますが、実際は、もっと藍色、
ミッドナイトブルーに近い色です。
ラピスも好きな石ですが、あの濃い群青色も、なかなか色目的に、
扱いにくいのですよね。
この新しいカイヤナイトもそんな感じでした。



上の写真がJEDの手作りシルバービーズ。
丸いシルバーのディスクにかんかんとスタンプで模様をつけて
それを半球形にしたものを2枚、くっつけて、やっと1つの
ビーズの出来上がり。
気の遠くなるような作業です。

              *

今日は1日中、雪が降ったりやんだりでした。
5月になったというのに。
いつになったらここに春でも夏でもいいからやって来るのか。
5月でも雪の降る土地だけど、今年は全般的に見て、気温が
低すぎる・・・。

              *
   
今月末の日曜日からは夏限定の、ファーマーズマーケット
が始まる予定ですが、この低温で、一体作物が育っている
のでしょうか。

              *

ロサンジェルスに来ていたのに会えなかったアラスカの
友人から電話があり、彼女も私と同じことを言っていました。
ロスは寒かった、と。
アラスカから来て、何が寒いのよ、と娘さんに言われたと
笑っていたけれど、LAは暖かいところという先入観があるので、
<寒い>って感じてしまうのですよね。

              *

アラスカもまだまだ寒くて、このままだともうアラスカでは
作物も出来なくなるんじゃないか、と言う人も
いるのだそうです。
アンカレジの夏の間のファーマーズマーケットでは
このあたりより豊富な種類の野菜がたくさん
手に入りましたが・・・。
              *

彼女の、生まれたばかりのお孫さんが、
あるいは1歳になったばかりの私の友人の息子さんが
成人するころの世界は、地球は
一体どうなっていることでしょう。
私はもうこの世にはいないかも知れない・・・。
いるかも知れない・・・。

2010年5月1日土曜日

トイレの神様

芸能ニュースで見た「トイレの神様」。
トイレの神様?
それは川西市出身の、まだ27歳のシンガーソングライターの
作った歌でした。
お手洗いに神様がいるというのは
私も母から言われて育ちました。
だから決して唾をはいてはいけないのよ、
いつもきれいにしておかないといけないのよ、と。
昔の日本では、かまどにも神様がいたし、
お正月には水道(の蛇口)にもしめ縄を飾っていた
ように記憶しています。
この消費大国アメリカに住んでいても、今もペーパータオルを
びしゃびしゃ使うことは出来ません。
紙は神と教えられた世代です・・・。
日本人はね、自然界にいっぱい神様がいると
信じてるの、とアメリカ人に話す時、
私たちの言う<神様>がキリスト教での
<全能の神GOD>と全く違うものだと説明することが、
まず困難なのですよね。
日本人が言う神様はもっと身近、というか
要するにそれは<霊>、英語で言えば
スピリットとなるのでしょうか。
山には山の、森には森の、海には海の神様。
岩にも、木にも神様はいた。
「トイレの神様」を作って歌うこのシンガーのおばあちゃんは
きっと、孫娘がお手洗の掃除をいとわないような、
お嫁さん、女性になって欲しくて、歌詞にあるような
言葉を孫にかけていたのでしょう。
そういう思想がなくなったら、日本もおしまい。
アバターなんてくそくらえ。