2011年7月14日木曜日

IDについて

最近つれあいの運転免許証の更新の
ためにモーターヴィークルへ行きました。
免許証が切れるのが7月7日(の七夕)だった
のでまた5年後の7月7日までにこだわって(?)
この日に行ったわけです。

ところが免許証は来年の1月30日まで。
たった半年しかもらえません。
どうして・・・?

彼のグリーンカードがこの日で切れるからでした。
永住権なのに期限付き、10年ごとの更新。
<永住>権のはずなのに更新するって
妙な話ですが、アメリカはいつの頃からか
移民法でそう決まったのですよね。

長いようですが前回更新した時からすでに
10年がたとうとしているわけですね。

昔はモーターヴィークルと移民局が
個人の情報を共有することはなかったのですが、
今はモーターヴィークルのコンピュータを開けると、
その人のアメリカでの
滞在期限がすぐにわかるようになっています。
だからヴィザの期限までしか免許証は有効では
ないわけです。

ところで先日76歳の老人の運転する車が事故を
起こして確か30代の母親と子供が亡くなったという
ニュースを見ました。

その老人が言うのに、免許証を返還したら
身分証明書がなくなるから、と。
証明書代わりに持っておくなら仕方ないとしても
その人は実際に運転していたのですから、
それはいい訳だったのかも知れません。

でも確かに考えてみたら日本では
<写真付き>証明書というものが免許証以外に
ありません。
今は自治体によっては住基カードを発行する
ところもありますが、それもまちまちで
あまり行き届いてはいないようです。

アメリカの場合、免許証は州ごとの発行なので
他州に引っ越せば、前の免許証を
提出してその州のものに切り替えます。
例えば車の運転はしないけれどID(身分証明書)
が必要な人には州が発行するID<写真付き身分
証明書>を申請出来ます。

アメリカではこのIDなくしては何も出来ません。
本人の確認のため、何かの際には
必ず提示を求められるからです。

翻って日本では写真のついた身分証明書って
パスポートは別として、基本的に
運転免許証しかないのですね。
保険証は住所の確認は出来ても写真がない。
その代わり、必ず必要なのが<印鑑>!

今回日本で銀行に行ったら、何と私が持って行った印鑑が
口座を作った時の印鑑ではなくて、
印鑑変更手続きをしなくてはならず、それが1週間か2週間
かかると言われて、結局時間がなくてしませんでした。

日本では印鑑がなくてはどうにもならない!

話がそれてしまいましたが日本も免許証以外で
写真の付いた身分証明書を発行する
機関なり役所があればいいのに。

それともう一つ言うなら、
ソーシャルセキュリティ番号。

アメリカでは赤ちゃんが生まれたら、必ず
ソーシャルセキュリティ番号を申請します。
これはその人が働くようになったら必ず必要な
個人の番号。
アメリカでリーガルに働くときは必ずこの
ソーシャルセキュリティ番号
Social Security Number ( SSN )を求められ、
どこで働いてもこの番号でその人がどれだけ税金を
納めたかの記録が残って行きます。

すると税金を払っているのに記録がないなんてことは
まず起こらないのです。
(もちろん不正はどこにでもあることですが)
これってシンプルでわかりやすいですよね。

その人が働いて税金を納めた記録は
ソーシャルセキュリティオフィスのデータに蓄積され、
それがリタイアした時の年金の額の決定基準に
なるのです。

学生であろうが、主婦であろうが、
働いたら税金を納める。
主婦の収入に100万円(でしたっけ?)の
非課税枠だの、そんな例外はないし、
アメリカ人がそんなことを聞いたらきっと
首をかしげるでしょう。

とにかくアメリカでは運転免許証か州の発行する
写真付きIDとソーシャルセキュリティナンバー
(が記入された紙のカード)は
何がなくても持っていなくてはならない
身分証明書なのです。

ID  Identification の略
1.(人、ものの)身分{正体}の確認{認定}
同一であることの証明{確認、鑑定}
2. 身分{正体}を証明するもの
(リーダーズ英和辞典より)


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