2011年7月21日木曜日

ここ掘れ、わんわん、グランドキャニオンとウラン


昨日発行されたNAVAJO-HOPI OBSERVERです。
トップはグランドキャニオン周辺のウランの
採掘禁止期間が短くなるというニュース。
この新聞にも載りましたが、ほんの3週間前に
内務省長官のケン・サラザーが採掘禁止期間を
延長したとアナウンスしたばかり。
 
記事の右側の写真は、その宣言を出した
時に、グランドキャニオンの
サウスリムを訪れたサラザー氏が地元の
ネイティヴのファミリーと握手をしている写真です。



記事によるとアリゾナ選出の共和党下院議員
ジェフ・フレイク氏が付け加えた付加条項。
これが通過すれば採掘が早まる可能性が・・・。
このジェフ・フレイクが言うのは
(こっち側の人間の決まり文句。日本の原発誘致
でも使われた)雇用の促進と経済効果。

アメリカクリーンエナジー資源トラストの理事長
のパメラ・ヒルのコメント。
「・・・ACERT( American Clean Energy
Resources Trust) は今までだってもちろん、
ウラン採掘は環境的に安全に執り行われて来たし、
それはこれからも変わることはないと信じている。
エネルギーの自立と言う限りにおいては
ウラン採掘は地元のコミュニティをはじめ、
アリゾナ州、そしてこの国に多大な利益を生み出す
ものである」

このACERTのサイトに行ってみました。
大きな文字で何と書いてあると思います?

ぐじぐじグチを言うのは止めよ!
さっさと掘ろうぜ!

みたいなスローガンなのです。

これがだんだん現実化して来たら、反対運動が
活発化することは必至。
(って言うか反対しないと)
世界的に金属の値段が上がっている現在、
きっとウランも値が上がって、金儲けしか
考えていない鉱山主たちは
採掘を迫っているのでしょう。

ここにアメリカで1971年に出版された、
1970年度に起こったことを載せた年鑑があります。
その<エネルギー>の項目のページには
ペンシルヴァニア州で起こった、300トンの
原子炉圧力容器を運ぶトラックのタイヤの破裂で
輸送が17時間遅れたという記事が、
そのトラックの後ろを数珠繋ぎに車が続く
モノクロの写真とともに掲載されています。

ウランに関して言えば、鉱山内で採掘が始まる
ところからあらゆる事故が想定されます。
もちろん労働者、周りの環境への放射能汚染、
輸送上での事故、原発内での事故。
それでなくても仕事のないインディアンたちは
きっとまた採掘に駆り出され、そしてがん患者となって
行くことでしょう。

でも21世紀の今、それは許してはいけません。



私はこれからもグランドキャニオン周辺での
ウラン採掘から出来る限り目を離さず、
少しでも多くの人々にこの事実を発信して
行きたいと思います。

スローガンは
NO MINING!






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