2013年1月2日水曜日

西部劇の時代じゃないよ・・・仕事場で鉄砲論議

昨日の続き、ウィンズローのすばらしいホテル、
砂漠のオアシス、ラ・ポサダについて
書きたかったのですが、
それは後に回して、今日仕事場であった
しばしの鉄砲論議のことを・・・。

ついにね、と言うのもヘンですが、見ました。
グッドウィルで、ピストルを提げた男性のお客さんを。

背も高い、60半ばかと思しき男性。
カモフラージュ柄のアーミーパンツ、
帽子もそれっぽいのできっとハンターか
狩りをする人にちがいありません。
一瞬私は目を疑いました・・・。
何でぇ~!!!コワい!

で、思い出したのはコットンウッドへ行った時、
ワインバーの入り口のドアに貼ってあった紙。
<銃の携帯、持込禁止>というもの。
その日のブログにも書きました。

アリゾナは銃の携帯が許されてるけど、
バーにはだめなの、と働いていた女のコが教えて
くれたのでした。

裏に戻ってアシスタントマネジャーのジムに
そのことを言ったら、当然でしょ、と。
憲法で保障されているんだから。
その憲法、古過ぎるでしょ。
(西部劇の時代じゃないのに)
変えた方がいいよ、と言う私の言葉が終わるか
終わらないうちに彼の毒舌が始まりました。

こうなったら私がつたない英語で口を挟むすきも
ありません。

悪いやつが今ここに入って来て、銃を撃ち始めたら
どうするんだ・・・。
これはあの日本人留学生、服部くんを殺した
犯人と全く同じメンタリティ。

アメリカは州によって銃を買う際の許可や
携帯許可など違いますが、はっきり言って
大体の州はほとんど厳しくないという点では
同じです。
もちろんアリゾナも、アラスカも。

厳しいのはカリフォルニア、アイオワ、ミネソタ、
メリーランド、ニュージャージー、ニューヨーク
ぐらいですが、ニューヨークは色々複雑な事情
があるようです。

アメリカでは憲法の人権保障規定の中の
修正第2条( Second Amendment )

規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって
必要であるから、人民が武器を所有し、また携帯する
権利は、これを侵してはならない。
(ウィキぺディアより)

と銃の所有と携帯を保障しているのです。
州による銃の規制がこの憲法に反するのでは
ないかという論議すらあるのです。

先日ジムの向かいにオープンした
鉄砲屋もこれを前面に書き出して、ドアに
貼っていたのです。

「悪いやつが鉄砲を持っているのに、いい人だって
鉄砲持たなくちゃ」とジムのめちゃくちゃな論理。

それってパラドックスよ、と私。
まあ多少はね、とジム。

アメリカで銃の規制が進まないはずです。
頭の中はカウボーイなんですもの。
やれやれ・・・。

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