高校3年生の英語力を国が統一して測る初めてのテストで、7~8割が高校卒業時の目標とされる「英検準2~2級程度」に達していない。そんな結果を文部科学省が17日公表した。文科省は高卒時の目標を「英検2~準1級程度」に引き上げようとしているが、達成の難しさが浮かんだ。
 調査は英語力把握のため、昨年7~9月に国公立高校3年生の一部約7万人を対象に実施。「読む」「聞く」「書く」「話す」の4種類のテストをした。その結果、国際指標で日常の範囲で単純な情報交換ができるレベルとされる「A2」(英検準2級程度)に達した生徒は1~2割、英語圏で暮らせる「B1」(2級程度)は最大でも2%にとどまった。
 一方、非英語圏で中学レベルとされる「A1」(3~5級程度)は、7~8割。「話す」「書く」では85%を超えた。
 テストと同時に行ったアンケートで英語の学習が好きか聞いたところ、「どちらかと言えば」を含めて「そう思わない」と答えた割合が58・4%。「A1」ではほぼ7割だった。
  どの程度まで英語力を身につけたいかとの質問には、「国際社会で活躍」が8・8%にとどまったのに対し、最多は「海外旅行などで日常会話」の36・7%。「学校の授業以外での利用を考えていない」は25・1%だった。
 文科省は2013年6月の閣議決定で、中卒段階で英検3級程度以上、高卒で準2~2級程度以上を達成する中高生が50%との目標を掲げつつ、20年度以降に高卒時の目標を2~準1級程度に引き上げることも検討中だ。文科省の担当者は「特に『書く』『話す』は課題が大きい。授業改善につながるよう、いい授業の事例をまとめて配るなどして後押ししたい」と話した。(高浜行人)

高3英語力、中学レベル大半…「書く」0点3割

 文部科学省は17日、国公立の高校3年生を対象に、英語の「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をテストした結果の概要を明らかにした。
 政府は、高卒レベルの英語力の目標を実用英語技能検定(英検)の「準2級~2級程度以上」としているが、最も成績が良かった「読む」でも約73%が英検3級以下の中学レベルにとどまった。「書く」「話す」も約87%が中学レベルだった。
 調査は昨年7~9月、全国の国公立約480校の高3生約7万人(「話す」は約1万7000人)を抽出して初めて実施した。結果を学校での英語指導に役立てるのが狙い。欧州の外国語習得のための基準を参考に作成されたテストで、結果は英検の「5~3級」(中学初級から卒業程度)から「準1級」相当のレベルに分けて示された。

 結果によると、「読む」で、英検準2級以上のレベルに達したのは27・3%で、3~5級が72・7%。「聞く」は準2級以上が24・1%、3~5級が75・9%だった。「書く」は準2級以上は13・5%で、3~5級が86・5%。0点が29・2%(約2万人)を占めた。「話す」も87・2%が3~5級にとどまり、全体の13・3%(約2200人)が0点だった。


       
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昨日の朝日と読売に掲載された記事。


高校3年生を対象にした、英語力を

はかるテストの結果です。



読売新聞によると、

最も成績が良かった「読む」でも約73%が

英検3級以下の

中学レベルにとどまり、

「書く」「話す」も

約87%が中学レベルだった、と。


当時、高校3年生で、

昨年の7〜9月に実施されてこの結果

ということは、

彼らは高校に入ってからの2年ちょっとで

中学校からの英語レベルから

ほとんど進歩していない

ということですよね。




我が身を振り返って、

高校の時の英語の授業で、一体どんな

勉強をしていたのか、

さっぱり思い出せません。


私が高校生だったのはもうずいぶんと前

のことですが、

退屈なグラマーとリーダー。

だらだらと黒板に書かれた英語の文を

ノートに写すだけ。


中学校の時こそ、魅力的な教師も

いたけれど、

高校に入って、好きだった英語は

全くつまらないものになりました。


それでも得意ではあったので、

大学では英文科に進んだのでしたが。




私が気になったのは、

朝日の記事にあるテストと同時に

行ったアンケートの結果です。


英語が「どちらかと言えば」も含めて

好きだと思わないと答えた割合が

約6割。


どの程度まで英語力を身につけたいか

という質問に対し、

「海外旅行などで日常会話」

が36.7%、

「学校の授業以外での利用を考えていない」

が全体の1/4。



私がアメリカで旅行ガイドをした経験

から言えば、

「海外旅行で日常会話」

にもおぼつかない人がかなりの割合だった

という印象です。

(それは多分に学校教育の問題でしょう)



日本はまだ中学校までが義務教育です。


高校はいまだ義務教育ではないのですから、

いっそのこと、

高校での英語は選択制にしたらどうなのか、

と思ったりします。


それか、もっと実用的、実践的な

授業内容にして、

「学校以外での利用を考えない」

という生徒の割合を減らす、とか。




話は変わりますが、

若者が世界に出て行かない、

海外旅行にあまり興味がない

と言われる時代です。


こういう現象と英語への興味の低さは

シンクしているのかも知れません。


何だかんだ言っても、

英語は世界の共通語であるわけで、

たとえ日本で暮らしていても、

英語が少しでも話せたら、

そこから出会いが生まれたり、

人助けも出来るかも知れません。




それにしても大事なのは

教育内容と「教師」でしょうね。

一体日本の英語教育って

どういう人たちが、

どれほど最新の

「外国語としての英語の教え方」

について研究しているのでしょう。



学校の英語の授業をどれだけ

生徒を惹き付けるものにするか。

多様な教材、様々なメソッドを

研究し、実践しないと、いつまでたっても

英語を敬遠する生徒たちの数は減らないでしょう。



教材にしても、映画、音楽、漫画、絵本、

英語に翻訳された日本の小説等々、

材料はいっぱいあると思うのですが‥‥。



1960年代、

小田実「何でも見てやろう」

寺山修司「書を捨てよ、町へ出よう」

と言った刺激的なタイトルの本が出版されました。


今の時代なら、さしずめ

スマホを捨てよ、町へ出よう

でしょうか。






今日はお昼前からほぼ2時間走りました。


外を走ったら、刺激的な方に出会いました。


それはこの後のブログで‥‥。



ね、若者よ、外に出ようよ、

町に出ようよ、

世界に出ようよ。