2013年4月3日水曜日

ここいらへんのアメリカ人の、仕事に来ているという意識を疑う

前にもブログに書きました。
この町に移って働き始めて感じたこと。
仕事をするというのがどういうことかの、基本的な
訓練がなされていない人が多いということを。
 
今日は新しく採用された新人と
2回目のティームアップで値段付け。
彼女は何があったのかは聞きませんでしたが、
1年以上家なし生活。
子供4人と一家5人が友人や親戚の家を
点々と住んでいたのだとか。
今はフラッグスタッフでモーテル暮らし。
一番上の息子が17歳で一番下が7歳。
子供たちはホームスクールだと言っていますが、
要するに住所もないので学校に行けなかった
というのが実情なのでしょう。
 
その彼女、1度目に組んだ時にちらっと、今まで
1日8時間、決まった時間に働くということをしたことがない
などと話していました。
ずっとバーで働いていたとも。
その彼女、仕事を始めるなりあくびの連続。
まだ午前中なのに、
値段を付ける台に上半身を預けて、腕を
台にのせて体をL字に曲げて仕事しています。
(背は私より高いし、体重は倍?くらい)
まっすぐ立てないの?という私の言葉に
I'm so tired.

私よりはかなり若いのですよ・・・。



古い日本人の私には仕事場に来て
私、すっごく疲れてるの。
今日は私レイジーなの。
などと周りの人間に言う神経が理解出来ない。

指摘される前に言い訳ってかい?
って思っちゃいますよね。

別の新人のナバホの女子。
若そうですが、子供3人。
だんなはドラッグなどの前歴で仕事に就けないとかで
家にいて、彼女はグッドウィルで週4日、
週末は深夜シフトでマクドナルドでバイト。
仕事場に来てもいつも生気のない、疲れ切った顔。
背が高く猫背なのでよけい疲れて見えます。
そしてだらだらと歩く。


マネジャーのウィリアム曰く、
これでも最高とは言えないけど、まだましな人間を
雇ったんだと。
グッドウィルですから、募集はたくさん来たことは
私にも予測出来ます。
 これでねぇとは言いませんでしたが、もちろん。

まあグッドウィルのようなところは、
学生や若い人も含めて、雇った人間に仕事をする
ということの訓練をして、他の職場でまともに
働けるように送り出すという場所でもある
みたいです。

内情を知っているお客さんは、私はここでは
働けないわよぅ、こんなきついところで、と
必ず言います。
ノルマを与え、出来るだけサボる時間をなくす。
とは言え、夕方4時でマネジャーが帰った後は、
みんなやりたい放題なのですが。

上司が見ていなかったら、まじめに働かない、
と言うのはアメリカ人に共通すること。

何てアメリカ人に対する不満を言い出したら
きりがないので、やめなくちゃ・・・。

いえ、きっとどこの国に言っても不満や
疲労はついて回るのでしょう。

村上春樹いわく、
その国にはその国の疲労がある・・・。



 
 


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