2013年4月13日土曜日

ホピのカチーナやマスクがフランスでオークションに、120万ドルで売れる

 今日はこの間整理したナショナルジオグラフィックと
年鑑等を持ってブックマンに。
でも売れたのはダリとピカソの画集だけ。
それもトレード価格でたった3ドル。
また重い荷物をクルマに運びなおそうとふと
新聞の販売機を見たら、
こんなニュースが第1面に載っていました。

ここで新聞なんて買ったことがないけど、
思わず1ドル札をコインに替えてもらって
1部買いました。

このニュースは今週発刊のナバホ・ホピ
オブザーヴァー誌の1面にも
取り上げられていたもの。
その時点ではオークションにかけられることが
決まったというものでした。




ヘッドラインのすぐ下には
<サヴァイヴァルインターナショナル>の
フランスのディレクターのコメントが。

ホピたちは彼らの歴史の中で略奪され続けて来た。
我々は彼らの土地を奪い、彼らを殺し、
彼らの魂を踏み躙り、
今もそれは続いている、と。

オークションに出されて並んだのは、特にヨーロッパでは
めったに公開されることのない、
おそらく1800年代終わりから1900年代初め
に作られたカチーナなどで、
1930年代から40年代にホピのリザヴェーションから
持ち去られたものではないかと思われる。
と記事には書かれています。



↑の写真はこのオークションに反対する人々。
↓は今週のナバホ・ホピオブザーヴァーに載った
記事のヘッドライン。




2つの<物件>を3万6500ドで買った、ニューヨークの
アートコレクターである人物の弁。
「どうやってこんなものが盗まれたんだい?
どこかのアンティークディーラーが夜中に
ホピの家に入って盗んだとでも言うのかね」

彼の話は続きます。
「おそらくこれらをホピに返還するとは思わないね。
だってまず彼らがこういうものを真っ先に
ちゃんとケアしなくちゃいけなかったんだ。
それをしないで今になって欲しいと言うのは
何たってこれらが価値があるってわかったからなんだ」



競売にかかる前にホピの代弁者が裁判所に
これらのオブジェクトはアートではなく
先祖のスピリットが宿るもので、
特別な意味合いがあるものなのだと申し立てた
ようですが、それも却下されたようです。

ホピのチェアマンのリロイがコメントを出していますが、
アメリカ中のネイティヴは自分たちの文化や
聖地を守るべく、注意を払わなくてはいけないと。
ちょっと遅いと言う気もしなくはないですが、
例えばズニならそれをズニミュージーアムの館長
であるジムさんも強くおっしゃるところなのですよね。

ちなみに日本にもこのサヴァイヴァル
インターナショナルの支部がありました。
http://www.asahi-net.or.jp/~VI6K-MRMT/survival.htm

それにしても一体どんなカチーナや
マスクが出されていたのでしょう。
出品者はそれがこれほどの価値があるものだと
わかっていたからでしょうが、
そんなもの持っていることが自慢だったのでしょうか。
それを売ってこんなにお金が儲かって、
うれしいのでしょうか。

きっと呪いがふりかかるゾ。
所有していたヒトにも買ったヒトにも。

         




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