2017年5月3日水曜日

憲法9条と[ 自衛隊に入ろう ]  高田 渡








今日はアメリカは5月3日。

日本はもう4日になりましたが、
昨日は憲法記念日でした。



憲法記念日に安部が
憲法改正を求める集会に送ったヴィデオ
メッセージには「9条1項、2項を残しつつ、
自衛隊を明文で書き込むという考え方
は国民的な議論に値する」
と述べられていたのだと。


自衛隊の根拠規定を9条に追加すべき
ということです。



ちなみに憲法第9条の条文は


1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。




ここに自衛隊の根拠規定を追加したい
と安部は言っているのです。


朝日新聞のインタヴューで
なかにし礼さんは
「この憲法の理念と理想は世界の人びとにも
感動を与えることができる。
最初は理解されないかも知れない。
でも、説得して、少しずつでも世界に
広めていくことです」
と話しています。


5月2日は忌野清志郎の命日でしたが、


この国の憲法第9条はまるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか? 戦争を放棄して世界の平和のためにがんばるって言っているんだぜ。俺たちはジョン・レノンみたいじゃないか。戦争はやめよう。平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう。きっと幸せになれるよ〉(『瀕死の双六問屋』/小学館)(LITERAより)


こんな言葉も残しているのです。



高田渡が1969年にシングルが発売され、
何とおバカな(当時の)防衛庁から
自衛隊のPRソングとしてオファーされたこと
に困惑して、後年この曲を封印して
亡くなるまで2度と歌わなかったのだそうです。





<自衛隊に入ろう>


みなさんの中に
自衛隊に入りたい人はいませんか
ひとはたあげたい人はいませんか
自衛隊じゃ 人材求めてます


自衛隊に入ろう入ろう入ろう
自衛隊に入れば この世は天国
男の中の男はみんな
自衛隊に入って 花と散る


スポーツをやりたい人いたら
いつでも 自衛隊におこし下さい
槍でも鉄砲でも 何でもありますよ
とにかく 体が資本です


自衛隊に入ろう入ろう入ろう
自衛隊に入れば この世は天国
男の中の男はみんな
自衛隊に入って 花と散る


鉄砲や戦車や ひこうきに
興味をもっている方は
いつでも自衛隊におこし下さい
手とり足とり教えます


自衛隊に入ろう入ろう入ろう
(以下同じ)


日本の平和を守るためにゃ
鉄砲やロケットがいりますよ
アメリカさんにも手伝ってもらい
悪い ソ連や中国をやっつけましょう


自衛隊に入ろう入ろう入ろう
(以下同じ)


自衛隊じゃ 人材もとめてます
年齢 学歴はといません
祖国のためなら どこまでも
素直な人をもとめます


自衛隊に入ろう入ろう入ろう
(以下同じ)



高田渡の諧謔的な詩。

よくまあこんなにうまく
詩ができたものです。



安部のいうように憲法9条に
自衛隊が明文化された暁には
自衛隊に入隊希望者が減るかも知れません。


それこそこの詩のとおり、
「自衛隊に入って 花と散る」可能性
だって起こり得るように
なるわけですから。



今ごろ忌野清志郎は天国で
何を想っているでしょうか。
















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