2012年11月25日日曜日

これって・・・フィリピン製?それとも本当はナバホの作品?


 実はこれもグッドウィルで今日買ったもの。
てっきりナバホの手作りネックレスだと思いました。

前のお店でお客からも仕事場内でも
さんざんいやな思いをして、
その頂点はナバホのマネジャーで、
ターコイズ大好きだった私が、
ナバホの象徴であるターコイズを嫌いになり
一切身につけなくなりました。
それなのに、値段をつけられる前からジュエリーの
テーブルのスタンドにかけられていた、
このナバホの女性の手作りのネックレスが
気になっていた私。

不思議なものです。

今の仕事場では以前のようにひどい態度や
言動のナバホのお客に接することもない。
たまに前のお店のお客も見かけますが、
向こうも気づかないし、話もしないので、
いやなことやいやみを言われたりすることも
なくなりました。

それに私のパートナーとも言えるナバホの
ブレンダはよく働くし、きっちりしていて、
とても明るい(ナバホって何となく暗いイメージ
があって・・・偏見かも知れませんが)。
もう一人のナバホのサムも
サクラメント育ちで親切ないい人。

そういう影響もあってか、
以前なら大嫌いだったこんなネックレスなのに
今はちょっとつけてみたいなぁって思ったんです。
ターコイズとシェルヒシの典型的なこんな
ナバホのネックレスを。

これはもう仕方のないことかも知れません。
って自己弁護をお許しください。
1を見て10を知ったと思う、或いはそのもの、こと
についての全体の判断を下すのは
すごい偏見につながる要因だと思いますが、
私の以前の職場での体験があまりにも強くて、
それでやはりこうなっちゃったんですよね・・・。

 
私も今の職場でもちろん性格的にも
さぼったり、いい加減なことをしたりはしませんが、
やっぱりどこかで<日本人>を背負ってるような
気持ちになっています。
 
いつか誰かが、あぁ私は日本人と働いたことが
あってね。
と思い出された時、日本人ってこんなだったよ、と
やはりいい印象で話されたいって思っちゃうんですよね。







それでこのネックレスです。
レジでお金を払ってからよく見てみたら、何やら
タグが貼り付けてあります・・・。
えっ、フィリピン製?!
私は自分自身についニヤリとしてしまいました。






それにしてもこんな凝ったもの、
フィリピンで作ってるのかしら。

じゃあこれはターコイズではないの・・・?





この黒っぽいのは貝で、
オリーヴピンシェル。
シェルヒシの中でも一番薄くて小さなものです。



コーンと呼ばれるファインディングもシルヴァー。
ネックレス部分の5連の糸をまとめて
シルヴァーのワイアーでくくり、
それをコーンの先から出して、フックの両側に
通して留めて出来上がります。

前の職場で、ナバホの女性が身につけている、
↑の写真のネックレスのようにコーンを使って作る、
何連ものターコイズやコーラルのネックレスを
見るたびに、作り方を教えてもらってはいても、
作ろうとも思わなかったものです。

だって私には気の遠くなるような作業ですもの・・・。

今日買ったネックレスのさざれの石の細かさと
ヒシの薄さ、細かさ。
1連作るだけでもけっこうな時間がかかると思われるのに、
これは5連です。
かなりの時間がかかっていることでしょう。

もちろん7連、8連、10連のネックレスだって
ナバホの女性は作っていました。
細かい、細かいターコイズのチップ(さざれ)や
コーラルで。

このネックレス、タグ通り、フィリピン製かなぁ・・・。
いえもちろん、だかこそ賃金の安い
フィリピンで作らせてるってこともあるでしょう。
いまどき台湾製やタイ製の
擬似インディアンジュエリーは
いっぱい出回っていますもの。

でも勘ぐり過ぎたら、これを寄付した人は
グッドウィルで高く値段を付けられないように
他のものについていたこんな Made in Philippine
のタグをくっつけた・・・。

んなことないよね?





いずれにしろ、こういう風に糸が緩んで来たので
見栄えが悪くなって寄付したのかしら・・・。
糸はシニューを使って、途中で切れても
石が全部ばらばらにならないように
写真のように所々結び目を作ってあります。






コーンとフックを磨いたら、ほらこんなにぴかぴかに。

まあ真実はどちらでもいいです、この際。

このネックレスをつけていたら、
誰でもがナバホの手作りだと疑わないでしょう。

それが実はフィリピン製でもね・・・。

私にとって画期的なのは、
こんな典型的なナバホのネックレスを
欲しいなと思ったこと。

何だかすごく自然に。

トラウマが少しは融けて来たのかも・・・。

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