パシフィッククレストトレイルを
モハヴィ砂漠からワシントン州まで 一人でハイクした女性のメモワールを 映画化した「Wild」を見ました。
もう長いこと上映されていましたが、
監督が昨年アカデミー賞、
主演男優賞と助演男優賞を取った
「Dallas Buyers Club」の
監督だったので、もしかして面白いかな
と思ったからです。
小さな劇場で、上映時間も
夕方の5時半から3回だけ。
わりと早めには行きましたが、
週末の土曜日だったこともあり、
見やすい席はうまっていました。
アメリカ人にしてはえらく頭が大きい
カップルの、女性の後ろに席を決めた私。
でもすぐに、くだらないコマーシャルや
予告編の時から高笑いするおばさん
が斜め後ろにいることがわかる。
映画が始まって、主人公が
大きな岩の間をすり抜けて行く場面があり、
Fucking giant rocks!
と独り言を言う、それだけのシーンに
また高笑い。
こういうヒトが回りに一人いると、
割と映画って興ざめの部分はあります‥‥。
リース・ウィザースプーンは元々
特に好きな女優ではなかったけれど、
プロデューサーの一人としてクレジット
されていたし、
この役は名うての女優たちの中で
勝ち取ったらしい。
それでもどうしても好きにはなれないですけど。
でもね、主人公の母親役の
ローラ・ダーンがいいのですよ。
彼女が醸し出す
何とも言えないやわらかくて、
暖かくて、やさしくてかわいい存在
である母親。
確かにこんな母親を若くて
失くせば、主人公が自暴自棄になる気持ちも
わからなくはないかなあ、とも思ったり。
でもヘロインに走ったり、
手当たりしだいにオトコと‥‥
まで行くかなあ。
まあそんな彼女のカタルシスの旅
と言うか、
ハードなことに挑戦して
生き方を変えようとする一人旅の物語。
私はもっと<アウトドア>のシーンを
期待していましたが、
R.EI.が提供してくれた登山用ブーツが
Dannerのだったり、
寝袋はMarmotのとかぐらい。
そうそう今、Dannerのサイトに行けば、
トップはこの映画の1シーンの写真です。
もちろん主人公のシェリルが
Dannerのブーツを履いて、トレールを
歩いているシーン。
アウトドア用品ではないけれど、
フラッシュバックで入る、
シェリルが子供時代のキッチンのシーン
で目に飛び込んで来たのは
パイレックスのボウルたち。
あと彼女がオレゴンに入る前に
立ち寄ったAshland。
行ったことがある町が出て来て、
ちょっとうれしくなったり。
ちょこちょこと楽しめたことは
楽しめましたね。
最後のタイトルバックとともに映し出される
主人公シェリル本人の写真を見て、
映画でも、リース演じるシェリルが
いつも、小さなターコイズのペンダント
をつけていたこと。
彼女が背負ったバックパックも
映画の中でも(当然ではありますが)
まさにその通りに
作っていたことにもちょっと
にんまりさせられたり。
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