それを初めて体験したのは
アラスカに住んでいた時、アンカレッジの
ショッピングモールででした。
今もあるかどうかはわかりませんが、
そこはジュエリーショップで、お店に入った私は
店員の女性がつけているアンバーのネックレスに
目が留まりました。
それ、すてきねぇ、と言うと、あ、これ
商品なの。ここにも同じようなの、あるわよ、と
アンバーのネックレスを置いてあるところに
案内してくれました。
えっ?売り物を身につけてるの?
と言いたくなったのを我慢してお店を出たのを
覚えています。
だってお店の人とは言え、誰かが身につけたもの
だとわかったら、買いたいと思わないでしょう?
☆
でもこれは私が働くお店でも・・・。
他の従業員が新しいジュエリーをしているので
あ、それ買ったんだ、と言うと、
ううんただつけてるだけ・・・。
見ると彼女はその日、珊瑚のピアスに
自分で作った珊瑚のネックレス。
それに合わせて新入荷の朱色のガラスビーズの
ブレスレットをつけていたのです。
えっ?だってそれお客さんが買う商品でしょう?
☆
アメリカでは返品がとても自由です。
1度しか着ないような洋服を買って
その日1回着て、次の日返品なんてことも
日常茶飯事。
スポーツシューズを買う時でも裏をよく見ないと
裏が汚れているものがあったりもします。
明らかに外で履いたのが丸わかり・・・。
そりゃティファニーやブルガリやルイヴィトン
みたいなお店は知るよしもありませんが、
とにかくアメリカでのショッピングは要注意。
着たり、履かれて返品されて来たものも
ちゃんと棚に並んでいますから。
☆
それともう一つ私がすごく嫌なこと。
お客さんでも仕事場の従業員でも、他人(ひと)が
身につけているジュエリーをほめてくれるのはいいのですが、
すぐに何も言わずに手に取ることです。
私はお客さんのつけているすてきなジュエリーを
見ても必ず、触ってみてもいい?とかたずねますが、
それもなくていきなり、これいいわねなどと言いつつ、
自分の身につけている
自分の身につけている
ロングネックレスなどに触れられるのが
私はとてもいやなんですよね・・・。
これって神経質過ぎるのでしょうか?
でも日本ではあり得ないですよねぇ?
☆
消費者に優しいのはいいですが、それも度を越えて
それを逆手に取るやからが増えて、
一体この国での新品の商品価値ってどうなの?
一体この国での新品の商品価値ってどうなの?
アメリカでのショッピング、ご注意あそばせ。
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