2011年1月25日火曜日

 ファイヴフィンガー、ヴィブラムソールについて




1970年代に次々と創刊、出版された
アメリカンファッションを紹介するカタログ雑誌等で
初めて知った<VIBRAM SOLE >という言葉。
ロッククライミングやハイキングシューズに使われる
丈夫なゴムの靴底くらいしか認識はありませんでした。

アウトドアに目覚めて(?)ハイキングシューズを
探していると、裏には必ずと言っていいくらい
VIBRAM の黄色のロゴが。


ヴィブラムソールってイタリアの会社だったのですね。
VITALE BRAMANI という登山家が
1935年にイタリアンアルプスに登るべく
自分のパーティーを引き連れて行ったのだけれど
悪天候で6人が亡くなりました。
彼は登山靴が悪かったのではないかと非難もされ、
それで登山靴の底をどうすればいいか研究を始めて
考案したのがあの、でこぼこが特徴の丈夫なゴム底。

自分の名前のVITALE の VI  と
BRAMANI の BRAM をくっつけて    
VIBRAM SOLEと名づけたのですって。
私はいつも黄色いヴィブラムソールのマークを見て
一体何語なんだろうと不思議に思っていましたが、
そのなぞが解けました。
このネイミング、ちょっとおしゃれですね。

話は変わりますが、いつだったかセドナで
日本の地下足袋を履いた男のコを見かけて、
どうやって見つけたの?とたずねたら、オンラインで
買ったのだと言っていました。

ファイヴフィンガーのアイデアももしかしたら
地下足袋から得たのかも・・・。

それにしても靴底だけを使って作った
ファイヴフィンガー。
靴の底用に開発されたヴィブラムソールを、
ソールだけを使って靴ではない履き物を作るという
逆の発想がすばらしいです。
今やどこのサイトでも品切れ続出で、製造が
追いつかないようです。

今はまだ寒いので無理ですが、暖かくなったら
土のトレールをこれで走るのが楽しみです。
 
それにしても日本の<地下足袋>も
よく考えたものですよね。

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