2011年1月3日月曜日

パニックシンドローム

昨日のツアー(まだトレーニングです)でご一緒した
のは娘さんを含む親子3人のご一家でした。
話し好きのお父さまはがっちりとした、漁師さんか居酒屋の
ご主人といった風情の方です。

ガーランズというインディアンジュエリーショップにご案内して
娘さんがカチーナ人形に魅せられたようで、
次から次とカチーナの説明を求めます。
お店のロンもとてもていねいに、1つ1つのカチーナの
ストーリーを話してくれます。
結局彼女はカチーナ人形を4体購入。
こんな日本人のお客様は珍しいです。

お父さんは、ロケットを探していましたが、インディアンジュエリーで
あまりロケットは見かけません。
おききしたらニトロを入れるためだと・・・。


私もアメリカに来る前、ずいぶん前のことですが、
やはりニトログリセリンを処方されていたことがありました。
当時はおそらく、日本では病名すらなかったかも知れません。
たまたま同じ症状を持っていたアメリカ人の友人がくれた本が
<ANXIETY DISEASE>という本だったことを今も覚えています。


そのお父さんはもう長いこと飲んではいないのだけど、
今回アメリカに来るというので念のため携帯して来たのだと
話してくださいました。

去年知り合った日本人の方も同じ病気で、彼はお薬を
飲んでいました。
(すっかり良くなられましたか?)

病気って何でもそうですが、なった者にしかわからない怖さ。
これが始まると、心臓ぱくぱく、呼吸困難、死ぬかと思うのだけど、
検査をしてみると実際はどこも悪くない・・・というパニック障害。

何だか立て続けに私もかつてそうだった病気の方をしかもアメリカで知って、
今やこの病気が以外と身近なものだったのかと少し驚きました。

人間の体って以外と丈夫に出来ていると思う反面、
精神的なことで死にそうになるほどの症状を呈することもある。

私はアメリカに引っ越してしばらくの間は時々、この発作が
起こって、日本の知り合いの漢方の先生に
電話をかけたこともありました。
それがいつしか起こらなくなり、たまに起こりそうになっても
そこまでひどくならないうちに自分でコントロール出来るようになりました。

でもそれと引き換え(?)に高所、閉所恐怖症に・・・。
それもアリゾナに引っ越してからです。
今はこれもだいぶん慣れましたが、きっとこの標高の高い
場所に住むようになったのがきっかけのような。

じゃあ考えてごらんよ、僕たちこの丸い地球の上で
立って生活してるんだよ。
それを思い描いてごらん。
すっごく怖いことじゃない。

と言ったのは仕事場のお店のお客さんで催眠療法師のJ。
1度セッションをお願いしようと思っているうちに私もだんだん
アリゾナの狭い道、山道、急カーブにも慣れて来て、
ま、いいかと思うようになりました。

えらそうなことを言うつもりは毛頭ありませんが、
何事もまず自分で治す、あるいは症状を良くする努力をしてみると、
以外と簡単なところに解決法があったりするものです。

例えば私は強風の中を運転するのがとても怖かったんです。
(こういう砂漠の土地柄なので、行きは穏やか、帰りは
強風ということがよくあり、大きな4RUNNERでもハンドルを取られます)
ひどい時は風速50mとかです。
でもある時、ふと風と仲良くしようと思ったんです。

風さん、あなたも吹きたい理由があるんだよねぇ、なんて
ハンドルを握りながら、心の中で話しかけたんです。
それだけのこと。
すると何だか恐怖心がかなり薄れたんです。

長くなりました。
アリゾナの風さん、今年も仲良くしましょうね。










0 件のコメント:

コメントを投稿