2015年12月6日日曜日

愚かとしか言いようのないオバマの演説、「ムーン・パレス」の中の文章


オバマ氏、乱射事件をテロと断定 「IS壊滅させ  る」                            

今日の朝日新聞のヘッドライン。

CNNで見た時もオバマは
<デストロイ>という言葉を使っていました。

こんな表現をしたら、また火に油を注ぐことに
なると思わないのでしょうか。
人差し指で相手を指差して非難する時、
3本の指は自分を指していますよね。
相手を壊滅するってことは
自分たちも同じ目にあうということが
想像できないのでしょうか。

ああ、誰かいないのか。
イスラム国と有志連合の国々との代表を
集めて、会談の場を作れる人は。

このままでは殺し合いと破壊のし合いは
永遠に続くしかないのではないのか。


以下は今読んでいるポール・オースターの
「ムーン・パレス」の中の一節です。

主人公に長い話をする、彼が世話をする
変わった老人の話です。
20年ぶりに(1940年ごろに)フランスから
アメリカに戻ってきたその老人は
「‥‥わしらが着いたのは、ちょうど万国博
がはじまったときだった。またしても、
進歩の賛歌というわけさ。だが今回のは、
わしにとっては何の意味もなかった。
あのころのヨーロッパの修羅場を見てきた人間
からすりゃ、あんなのはみんなまやかしだ。
このまま進歩が続けば人類は破滅だよ。
‥‥チャーリー・ベーコン。(は)戦争中に
パイロットをやっていてな、終戦近くにユタに
行って、日本に原爆を落とす予定のグループに
入って訓練を受けていたんだよ。やがてチャーリー
は、自分がどういう仕事にかかわっているのかを
知って、気が狂っちまった。かわいそうに、誰が
奴を責められる?進歩なんてそんなものさ。
毎月毎月、もっと大きな、もっと強力な
鼠取りが作られるだけの話だ。この調子じゃ
そのうち、いっぺんに世界中の鼠を
殺せるようになるだろうよ。

1989年にこれを書いているポール・オースター
ってすごいですよね。
示唆的な文章です。

少し前に16歳の活動家が、
自分たちの世代に地球
温暖化の解決を提示
できていないという理由で
オバマ大統領を告訴したというニュースを
見ました。

それなら全てのアメリカ人をテロの危機に
さらしたという理由ででも
大統領を訴えることができるのではない
でしょうか。

とにかく
PEACE, PLEASE





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