ずっと本の整理をしていますが、 買ったまま、まだ読んでいない本も 何冊かあります。
いつ、どこで買ったかも覚えていない、 上坂冬子さんのこの著書。
上下刊なのに、<下>しかなくて、 でも買ったのにはわけがありました。
「生き残った人びと」 というのは、まさにあのヒロシマの <原爆>から生き残った人々のことを 意味していたからなんです。
著者が、アメリカで、 広島の原爆で生き残った人々を 取材した記録です。
この本を手に取り、 あ、これもまだ読めていない、と思いつつ 目次を開けて、目に飛び込んできたのが、 「就職先は原子力研究所」という章です。
1936年、サンタモニカ生まれの、 ジェイムズ野本さんについて 書かれた章です。
苦労をして電気関係の専門学校に進んだ彼は、 (以下抜粋)
やがて卒業資格を生かして就職のために サンノゼに移ってきたのである。 就職先は核兵器の研究でよく 知られている、 リバーモア原子力研究所であった。
<リバーモア原子力研究所>
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少し前に、セーフウェイでたまたま (安かったので)買ったワイン、 COCOBON。
これが以外と美味しくて、それで 一体どこで作られているのか ラベルを見たら、リバーモアだったんですよね。
リバーモアなんて聞いたこともなかった ので、検索したら、 もう60年以上も前に出来た、 原子力研究所がある町だったのでした。
この本によると、広島で被爆した日系人、 ジェイムズ野本さんは、ここで10年間 働いていました。
☆
たまたま美味しかったワインから たどりついた、 リバーモア原子力研究所。
買ったまま、長いこと、 開けてもいなかった本、 「生き残った人びと」に出ていた リバーモア原子力研究所。 カリフォルニアワインと、 ヒロシマ(の原爆)が交差する‥‥。
こんなことを書きながら、 私は今日も、セーフウェイで買って来た <ココボン>を飲んでいるのですが‥‥。
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