2014年4月27日日曜日

小津安二郎と品性

http://www.asahi.com/articles/ASG4Q3CPTG4QUTIL009.html?iref=comtop_fbox_d2_04


今日の朝日新聞の記事(コラム?)に載っていた、小津(安二郎)の言葉。

「品行方正でなくてもいいけど、品性下劣になってはいけない」

おいの長井秀行さんが小津に言われた「うそをつくな。人に迷惑をかけるな。」の言葉。

「相手の考えに『ノー』という立場で話しているのに、嫌みにならない。否定しても、言い方や受け止め方で会話のキャッチボールがなごやかに進む」と話す、小津映画の元プロデューサー。

<‥‥小津が求める品性とは、その人がどういう人生を生きているか、という本質の部分だと山内(元プロデューサー)は理解した。>と記事は続きます。



品性下劣になってはいけない。


昨今のニュースを見ていたら、悲しいことに、世界中、社会のどういう立ち場にいる人であれ、<品性下劣>どころか、品性のかけらもない人が多い、と感じざるを得ません。

反対意見、あるいはノーの意思表示であっても、嫌みにならず、言い方や受け止め方を配慮した会話の進め方。

それが出来るって、それこそ<品性>のたまものですよね。


小津のおいである長井さんから見た小津の姿。


知ったかぶりをしない、自慢話をしない、弱い立場の人に威張らない。


小市民の私ですが、知りもしないのに、知ったかぶりは出来ないし、それをする人も自慢話をする人も、信用出来ないし、大嫌いです。
弱い立場の人に威張る人は、最低だと思っています。


小津のお気に入りだった笠智衆さんも含め、小津の映画って、どこか品性が漂っていますよね。
たとえ粗忽であっても、がさつじゃない、と言いますか。

昔の女優さんにも同じことを感じてしまう‥‥。

でもね、古いアメリカ映画を見ても、これまた同じ感覚をいだいてしまうんですよね。

アメリカ映画に出てくる(例えば私の父世代があこがれた)女優さんって、そこはかとない品性を感じます。



花はどこへ行った、じゃなくて、

(人の)品性はどこに行った?!










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