2014年4月17日木曜日

グランドキャニオンの「ゾンビ鉱山」は今のところ死んでます






久しぶりにニューフロンティアを
のぞいたら、新しいNoiseが入っていました。

Noise はフラッグスタッフ、セドナ、
プレスコット、
キャンプヴェルデ、など
北アリゾナをカバーするフリー誌です。

GMO のことなど、
私もブログに取り上げていますが、
タイムリーなリポートを載せています。


今回の号の最初のリポートが、
グランドキャニオン周辺の
ウラン鉱山についてです。











この記事によるとやはり、
ウランが埋蔵されている最大の場所は
ナバホのリザヴェーションらしいです。

そして放置されたままのウラン鉱山の
場所は、500以上にものぼるのだそうです。


先日のナバホ・ホピオブザーヴァー
のトップに、ナバホネイションが
ウラン鉱山跡のクリーンアップに、
ほぼ500万ドルの予算を獲得した
というニュースが載っていたところです。

実際にナバホに入るお金は
100万ドルほどとなっていましたが。



リポートは、
キャニオンマイン<ウラン鉱山、
グランドキャニオンのサウスリムからわずか
6マイル(約10キロ)の距離に位置する>
が、訴訟により、とりあえずは、
再びシャットダウンされたというもの。


ウラン採掘に関しては、

2012年に、当時の内務省長官だった
ケン・サラザーが、
グランドキャニオン周辺、百万エーカー内での
採掘を禁止する決定を下しています。


キャニオンマインは、1986年に稼働許可が
おり、1992年には
ウランの市価が暴落して、そのまま
20年間放置され、

2013年に現在の所有者である
Energy Fuel Resources
が再稼働を決めたのだそうです。


原告が今回訴えたのは、でも、
この会社ではなく、
このウラン鉱山が位置する、
国有林のスーパーバイザーです。

理由は彼が環境への影響などの
公的な再検討なしで、再稼働を許可したから。

スーパーバイザーが言うには、
この鉱山はすでにかつて稼働していたもの
であり、そういったプロセスは必要ないと。

いずれにしろ、キャニオンマインは
訴訟の結果が出るまでか、あるいは
2015年までは稼働は
停止されているのだそうです。




それにしてもいつも感じることですが、
あの広大ですばらしいグランドキャニオン

が作られたとされる、
何百万年もの時間の経過の間に
その周辺の無数の岩の中に形成された、
ウラン。


ホピ、ナバホ、ハバスパイなど、
インディアンの聖地であるグランドキャニオンと、
その周辺に埋まった、
おびただしい量の、
人類に破滅さえもたらすおそろしい<石>。


何と言う皮肉でしょうか。












0 件のコメント:

コメントを投稿