2011年12月25日日曜日

クリスマスの日にプレイヤーフェザーをもらう


うちを出たのは午前3時でした。
5時前にはオーガスティン、ティムの実家の
そばに車を停めましたが、まだ周りの家々の灯りも
ともっていません。
6時過ぎごろからでしょうか、車から出てみたら、
キヴァの中で歌声が聞こえ始めました。
それから煙突からすごい煙が。
車の中からその立ち上る煙を見ていた私は
一瞬目を疑いました。
イリュージョンなのはわかっていますが、
白い煙がカチーナに見えて、暗闇の中、
何人ものカチーナがキヴァから出て来て
空へ歩き出すのです。

車がぼちぼちと到着し始めたので、私たちも
ティムの実家の裏のドアをノックしたら、
トリニがいて中に入れてくれました。



私たちはこのセレモニーに参加するのは初めてです。
家の中でみんないすにかけてフェザーを待ちます。

時間が来て、正面のドアから次々と
頭にフェザーをつけた
男性たちがバスケットに入れたフェザーを
ホピ語の(多分)お祈りの言葉をとなえながら
一人ひとりに渡してくれます。
細い枝にいくつかすでに↑の写真のターキーフェザー
がつけられたものが配られて、
フェザーを1つ1つ小枝につけて行きます。
つけ方がわからなくて、教わりました。
撚ったコットンの白いひもを半分に分けて、
その中にフェザーをくぐらせてつけて行きます。


小枝に20個ほどフェザーをくくりつけて、
今度はそれを持って<Shrine >へ。
ティムたちは自分たちの家の敷地の東側に
石で囲んで少し土を盛り上げて自分たちの
< Shrine >を作っています。
そこにそれぞれが手にした、下を削って細くしてある
小枝の先を土に埋めます。
そしてフェザーとともにもらって、
小さなビニールの袋に入れて持っていた白い
コーンミールを小枝の根元に撒き、
そこから祈りが太陽に届くという、太陽の方角に向かって
土の上に置かれた、やはりフェザーのついた
小枝にも根元から先へコーンミールを撒きます。
残ったコーンミールを太陽に向かって空中に撒き、
そのあと太陽のエネルギーをもらうべく、
昇ったばかりの太陽の光を両手で体に
ふりかけました。


最初の写真のフェザーは車用で、この上の
小さなフェザーはこうやって洋服につけて
お守りにします。

ティムが言っていましたが、ヴィレッジのあちこちに
ある< Shrine >は
柵も何もなく、白人が来てフェザーの小枝を
抜いて持って行くのだと。


ティム曰く今日は新月で、ホピにとっては
新しい年の始まりの、新しい月なのだそうです。
アキマが以前教えてくれたように、これまでの月は
古い月。
死者の魂が帰ってくる時期で、
大きな声や音をたてないとか、夜は外に出ない、
もし出る時はストーヴの灰を額につけて出るの、
とトリニが教えてくれました。

この儀式が終わってまたティムの実家に戻って
食事。
ホワイトコーンとマトンのシチューとイーストブレッド
を美味しくいただきました。

今年はたまたま新月とクリスマスが重なって、
私たちは二人とも仕事がオフで、ちょうど都合良く、
ションゴパヴィに来ることが出来ました。

なかなか出来ない貴重な体験でした。

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