2011年12月11日日曜日

この言語で戦争に勝った

昨日お店にやって来たナバホの男性。
シルヴァースミスです。
買い物を終えて私がレジを打ち、
支払いも終わったら、ナバホ語で何か一言
言いました。
これはOKという意味なんだ。
自分たちにはこの言葉(ナバホ語)が母語だ。

この言葉で第2次世界大戦に勝ったんだ、と。


ナバホの聖地ウィンドウロックに行った時、
その前の小さな公園に造られた、
<ナバホコードトーカー>の兵隊の像に何だか
興味をそがれたれた気がした私たち。
昨日のこの男性の言葉に私はちょっと
唖然としてしまいました。
真珠湾攻撃の日から2日後だったので
そんな戦争の話を持ち出したのでしょうか。

彼のシルヴァーをカットしていたら、別の
ナバホの男性のお客さんが、彼の応対をしていた
アシスタントマネジャーに
「モースコシ」を連発していたのできいたら
彼は海兵隊でオキナワにいた時に
この日本語を覚えたのだと。
そう日本語で<モー>は more で<スコシ>は
a little なんですよね、と私が言っていたのを
そのナバホのシルバースミスも耳にしていたので、
私が日本人とわかった上での「この言葉で戦争に
勝った」の一言だったのでしょう。

ウィンドウロックに造られたコードトーカーの像からも
感じられるように、第2次世界大戦での
アメリカの勝利に自分たちが
多大な貢献をしたと言うことに、ナバホは
とてもプライドを持っているのでしょう。

自分がナバホでもなく、全くの部外者だからかも
知れませんが、そういう<プライド>に
何だか割り切れないものを感じてしまう・・・。

我々のこの言語で戦争に勝った

彼のこの言葉はなぜか私を圧倒しました・・・。

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