2011年4月21日木曜日

ここでも放射能汚染にやっと手がつけられる

NAVAJO-HOPI observer は地元発行の
無料の新聞です。
毎週水曜日に仕事場付近の、インディアンが
よく来るお店のそばに設置してある黄色い箱に
配達されます。
仕事場のネイティヴですら熱心に読む人はいないですが、
私は必ず取って来て読みます。
ナバホにはナバホタイムズという新聞(有料)が
発行されていますが、ホピの無料新聞は
廃止になり、ホピのニュースはこの無料新聞でしか
得ることが出来ません。
リザヴェーションで何が起こっているか、
インディアンをめぐる社会的、文化的なことなどを
知るには、私には手軽な情報源です。

その昨日発行のこの新聞に
TUBA CITY にある元ウラン鉱石の加工場での
浄化作業が、50年近くたってやっと
現実化されそうだというニュースが1面に載っていました。

TUBA CITY をハイウェイ160番沿いに
北東へ5マイル(9キロ)のところにある、
RARE METALS URANIUM というのが、
その場所です。

この近くにはホピのモエンコピヴィレッジがあり、
モエンコピの湧き水が出るところに
私も連れて行ってもらったことがあります。
この村の人々はこの水を飲み、畑に使います。
ここの湧き水のサンプルを月に1度、
フラッグスタッフへ水質検査に持って来て、
何ヶ月に1度は、もっと精密な検査をするために
別の施設にも提出するのだと、
お水を持って来て、私の仕事場に寄った、
ホピの男性が以前話してくれました。

***

RARE METALS URANIUM の周辺には
ホピ、ナバホあわせて約5万人が居住していると
書かれています。
こんな記事が出たとは言え、このプロジェクトが実際
執り行われるまでにはまた気の遠くなるような
法律や予算などの検討が行われるのでしょう・・・。
そうならないことを願ってはいますが。


インドでの原発設置反対デモでは死者まで出ていました。
世界中に駆け巡った今回の地震と津波による
日本での原発事故のニュースを目の当たりにした
人々は、ショックを受けて当然でしょう。

ウランという魔物を手にしてしまった人間。
願わくはもうこれ以上、ふたを開けないで欲しい。
でないとそのうちこの地球は
放射能だらけになってしまう・・・。

(写真はNAVAJO-HOPI OBSERVER からです)

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