「カウチポテトは自由を失う」 ローマ法王、若者に警鐘
ポーランドを訪問しているローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は30日夜、クラクフ近郊で開かれた「世界青年の日」の若者たちとの交流行事で、「私たちが生きている時代は、若者の『カウチポテト』を求めていない」と述べ、ソファに寝転んでいないで、未来のために行動しなければならないと呼びかけた。
法王は、「幸せになるためにはソファさえあればいいと間違えば、まひ状態になる。ビデオゲームの世界へ逃避し、パソコンの画面の前で過ごし、苦痛や恐れから無事でいられる。だが、自由を失う」と述べ、世界の諸問題に無関心で、流されるままになることに警鐘を鳴らした。また、「世界はあなた方が歴史の主人公であることを求めている。あなた方が未来を決めなければならない」と鼓舞した。
行事では、シリア・アレッポからの参加者が、死と隣り合わせの日常について証言した。法王は、難民問題などで排他的な傾向を強める世界について「大人たちに壁を築くよりも橋を築くことのほうが容易だと教える勇気を持ちなさい」と呼びかけた。
法王は31日午前にミサを行い、次回の「世界青年の日」は、2019年にパナマで開催すると発表した。(クラクフ=山尾有紀恵)
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