古い本です。
「今月の新刊」の今月とは1987年の 6月のこと。
おそらくロサンジェルスのブックオフ で買ったと思いますが、 読み終えて奥付を見たら、 文庫化された初版本でした。
サントリーのPR誌に連載していたものが 1984年に出版され、 それが3年後に文庫化されたものです。
古い本ですね、全く(笑)。
所々をつまみ読みしていたのでしたが、 今回、最初から読み直しました。
自分は東京出身でも、 東京に住んだこともないのですが、 東京の地名や駅名って、 何となくどこかで聞いたり見たりして 覚えているのですよね。
それこそ中学生の時に読んだジュニア小説 の主人公の女子生徒の家が阿佐ヶ谷 だったとか、 学生時代に聴いた吉田拓郎の 歌に出て来る高円寺だとか、 井の頭公園、西荻窪、 地名ではないけれど、 曲を知った当時はまだ乗ったことはなかった、 The Boom の曲名にある中央線‥‥
新宿、原宿、渋谷、銀座は言わずもがなです。
大阪出身の私が何となく <地名><駅名>に関しては 東京に引け目を感じてしまうのはなぜでしょう。
欧陽フィフィの歌う「雨の御堂筋」 に出て来る大阪の地名は どことなくバタくさい(苦笑)。
まあそれは置いておいて。
どの章を読んでも、 どの街のどんな描写を読んでも 川本三郎と言う<ひと>を感じさせられる 文章です。
この本が最初に出版されて すでに32年がたち、 その当時に比べて、きっと今の東京は とんでもなく進化?しているのでしょう。
あえて言うなら、今の東京を 2016年の東京を(歩けるものなら) もう1度川本さんに歩いてもらいたいですね。
そして同じように <東京ひとり歩き>と題した 本を書いて欲しいです。
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