2016年7月20日水曜日

川本三郎「雑踏の社会学」








古い本です。

「今月の新刊」の今月とは1987年の
6月のこと。

おそらくロサンジェルスのブックオフ
で買ったと思いますが、
読み終えて奥付を見たら、
文庫化された初版本でした。



サントリーのPR誌に連載していたものが
1984年に出版され、
それが3年後に文庫化されたものです。


古い本ですね、全く(笑)。


所々をつまみ読みしていたのでしたが、
今回、最初から読み直しました。



自分は東京出身でも、
東京に住んだこともないのですが、
東京の地名や駅名って、
何となくどこかで聞いたり見たりして
覚えているのですよね。


それこそ中学生の時に読んだジュニア小説
の主人公の女子生徒の家が阿佐ヶ谷
だったとか、
学生時代に聴いた吉田拓郎の
歌に出て来る高円寺だとか、
井の頭公園、西荻窪、
地名ではないけれど、
曲を知った当時はまだ乗ったことはなかった、
The Boom の曲名にある中央線‥‥


新宿、原宿、渋谷、銀座は言わずもがなです。


大阪出身の私が何となく
<地名><駅名>に関しては
東京に引け目を感じてしまうのはなぜでしょう。


欧陽フィフィの歌う「雨の御堂筋」
に出て来る大阪の地名は
どことなくバタくさい(苦笑)。


まあそれは置いておいて。



どの章を読んでも、
どの街のどんな描写を読んでも
川本三郎と言う<ひと>を感じさせられる
文章です。


この本が最初に出版されて
すでに32年がたち、
その当時に比べて、きっと今の東京は
とんでもなく進化?しているのでしょう。


あえて言うなら、今の東京を
2016年の東京を(歩けるものなら)
もう1度川本さんに歩いてもらいたいですね。


そして同じように
<東京ひとり歩き>と題した
本を書いて欲しいです。


























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