鳥越氏応援に菅原文太さんの妻 必死のラストスパート
デイリースポーツ 7月25日(月)19時16分配信
31日投開票の東京都知事選挙に立候補している、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が25日、上野駅前で街頭演説を実施。応援弁士として、14年に81歳で死去した俳優の故・菅原文太さんの妻で、辺野古基金共同代表を務める菅原文子さん(73)が登場した。
選挙カーの上に立った文子さんは「私の夫は『トラック野郎』などに出演していた菅原文太でございます」と自己紹介。文太さんと鳥越氏がかつて「反戦」で志を同じくした“盟友”であることを明かし、改憲を視野に入れている自民党所属の小池百合子候補(64)や、自民などの推薦を受け立候補している増田寛也候補(64)らを批判した。
これを受け、演説を行った鳥越氏は「菅原文子さんはご存じ、菅原文太さんの奥さまです」と紹介。「なぜ、奥さまがここにいらっしゃるか。私と菅原文太さんは、文太さんが81歳で亡くなる寸前まで交流を続けておりまして、ともに日本の国を憂い、日本の政治状況について同じ気持ちを持ちながらやっておりました」と、文太さんとの強い絆を誇らしげに語った。
その上で、米軍基地の辺野古移設に改めて強い反対を示し、菅原文太さんとも、「辺野古の問題は、日本、そして東京の問題でもある」と都政とのつながりも強調。「文太さんとも、その思いでつながっています」と、声高に訴えた。
最新の世論調査では、小池氏や増田氏にリードを許しているとも報じられている鳥越氏。この日午前中には大島を訪問し、人口減の解決策などを模索した。上野での演説後に行った北区内での演説会では「東京から250キロ圏内にある原子力発電所の、停止および廃炉を電力会社に申し入れる」と、これまであまり聞かれなかった具体的な公約も示した。3候補を中心とした“仁義なき戦い”の結末まであと6日。鳥越候補が、必死のラストスパートに入った。
選挙カーの上に立った文子さんは「私の夫は『トラック野郎』などに出演していた菅原文太でございます」と自己紹介。文太さんと鳥越氏がかつて「反戦」で志を同じくした“盟友”であることを明かし、改憲を視野に入れている自民党所属の小池百合子候補(64)や、自民などの推薦を受け立候補している増田寛也候補(64)らを批判した。
これを受け、演説を行った鳥越氏は「菅原文子さんはご存じ、菅原文太さんの奥さまです」と紹介。「なぜ、奥さまがここにいらっしゃるか。私と菅原文太さんは、文太さんが81歳で亡くなる寸前まで交流を続けておりまして、ともに日本の国を憂い、日本の政治状況について同じ気持ちを持ちながらやっておりました」と、文太さんとの強い絆を誇らしげに語った。
その上で、米軍基地の辺野古移設に改めて強い反対を示し、菅原文太さんとも、「辺野古の問題は、日本、そして東京の問題でもある」と都政とのつながりも強調。「文太さんとも、その思いでつながっています」と、声高に訴えた。
最新の世論調査では、小池氏や増田氏にリードを許しているとも報じられている鳥越氏。この日午前中には大島を訪問し、人口減の解決策などを模索した。上野での演説後に行った北区内での演説会では「東京から250キロ圏内にある原子力発電所の、停止および廃炉を電力会社に申し入れる」と、これまであまり聞かれなかった具体的な公約も示した。3候補を中心とした“仁義なき戦い”の結末まであと6日。鳥越候補が、必死のラストスパートに入った。
平和の祈りと希望届け 菅原文太さん1周忌、妻・文子さんが寄稿
2015年11月28日 05:01
沖縄に思いを寄せた俳優菅原文太さんが他界して1年。妻で辺野古基金の共同代表を務める菅原文子さんが1周忌に当たり、琉球新報に寄稿した。
フランスの悲しみや怒りを世界に届けるメディアは数多くある。彼らの声は大きく、よく響く。悲しみの場所に花束が集まり、ローソクの灯が連なる。その明るさは遠い日本まで届く。ビールやワインを片手に、存分に語り合う自由も、そこにはある。
フランスの悲しみや怒りを世界に届けるメディアは数多くある。彼らの声は大きく、よく響く。悲しみの場所に花束が集まり、ローソクの灯が連なる。その明るさは遠い日本まで届く。ビールやワインを片手に、存分に語り合う自由も、そこにはある。
しかし、多くの市民たちを殺害し、自らの若い生命もその場に捨てたイスラームの人たちの声を届けるメディアの声は、あまりにも小さい。だから私たちには、世界の半分しか見えていない。半分は明るく、半分は暗い半月を見るようだ。
欠けた半月の暗闇に生きる人々の声が伝わらない限り、犯人たちの母や妻、きょうだいや子供たちの悲しみと嘆きが聞こえてこない限り、私たちは明るい半分の月が伝えることのすべてが真実なのかどうか、信じて良いのかを決めることはできない。
半月の暗闇では、パリでそうであったように、倍返しの空爆で殺された人々に花束が積まれているのか、ローソクが惜しみなく燃えているのか、かつて私たちの国の暗い戦争の時代に、妻や母や子が、夫や息子や父の死を悲しみ嘆くことが許されなかったように、半月の片側では今も許されていないのか、有無を言わせず赤紙一枚で戦地に引き立てられていったように、同じように命じられて死んでゆくのか、それらを知ることなしに、安全な場所から明るい半月の片側にだけ花束を捧げることはできない。
そこにも富と自由が、ここと同じようにあるなら裁きのつけようもあるが、富も自由も乏しいなら、私たちはそれを痛み、悲しむことしかできない。アジアの辺境の島国から届けるのは爆音ではなく、平和への願いと祈りであり、それを力強いものにするために戦っている者たちが少しでもいるという希望だけだ。
大国の軍需産業の強欲の前に、世界の理性と叡智(えいち)は声もなく色褪(いろあ)せる。テロに軍事力で臨む時、その爆音の大きさに大義は吹き飛び、憎悪と復讐(ふくしゅう)の灰が地にも心にも積もり続ける。
欠けた半月の暗闇に生きる人々の声が伝わらない限り、犯人たちの母や妻、きょうだいや子供たちの悲しみと嘆きが聞こえてこない限り、私たちは明るい半分の月が伝えることのすべてが真実なのかどうか、信じて良いのかを決めることはできない。
半月の暗闇では、パリでそうであったように、倍返しの空爆で殺された人々に花束が積まれているのか、ローソクが惜しみなく燃えているのか、かつて私たちの国の暗い戦争の時代に、妻や母や子が、夫や息子や父の死を悲しみ嘆くことが許されなかったように、半月の片側では今も許されていないのか、有無を言わせず赤紙一枚で戦地に引き立てられていったように、同じように命じられて死んでゆくのか、それらを知ることなしに、安全な場所から明るい半月の片側にだけ花束を捧げることはできない。
そこにも富と自由が、ここと同じようにあるなら裁きのつけようもあるが、富も自由も乏しいなら、私たちはそれを痛み、悲しむことしかできない。アジアの辺境の島国から届けるのは爆音ではなく、平和への願いと祈りであり、それを力強いものにするために戦っている者たちが少しでもいるという希望だけだ。
大国の軍需産業の強欲の前に、世界の理性と叡智(えいち)は声もなく色褪(いろあ)せる。テロに軍事力で臨む時、その爆音の大きさに大義は吹き飛び、憎悪と復讐(ふくしゅう)の灰が地にも心にも積もり続ける。
私には悪い癖があって、本によっては 手に入れてすぐに読み出さないことがあります。 ちょっと開けて、そのままにしてしまうことが。 この「現代思想」2015年の4月 臨時増刊号もそうでした。 読み始めてちょっと置いて、 そのままになっていました。 |
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