昨夜のゴールデングローブ賞。
わが家のケーブルは、
インターネットと電話のみで、
テレビはあっても、
見れていません。
普段はテレビのない生活は、
私には快適なのですが、
昨夜のゴールデングローブ授賞式や、
2月のグラミー、そしてオスカーと、
この時期のハリウッドとアメリカ音楽業界
の一大イヴェントが放送される時期には
あぁ、テレビが見たい!
となるわけです(笑)。
今朝起きて、ニュースで、
昨夜の授賞式でのメリル・ストリープの
スピーチのことを読み、
あちこちでニュースソースを探しました。
さっそく日本のサイトで、翻訳を
見つけましたが、
やはり原文を読みたい。
ニューヨークタイムズに
スピーチ全文が掲載されていました。
それにしてもこういう場で
名前こそ出しませんでしたが、
メリル・ストリープほどのハリウッドの
大女優が、ほぼ名指しに近い形で、
自国の次期大統領を批判する。
どこかの国と違って、
こういうことが出来るということ自体
羨ましいし、そこはやはり
すばらしいと思ってしまいます。
今日の午後にはYouTubeの達人である
家人が、ほらいっぱいアップされてるよ、
と出して見せてくれました。
私がアップしたのはその中の1つです。
Thank you, Hollywood Foreign Press. Just to pick up on what Hugh Laurie said: You and all of us in this room really belong to the most vilified segments in American society right now. Think about it: Hollywood, foreigners and the press.
ヒュー・ローリーというのは
イギリス出身の俳優。
今年のゴールデングローブ賞の
助演男優賞を取り、
その彼に続くメリル・ストリープの
スピーチのようです。
ヒュー・ローリーの言葉をさらに言うなら、
この会場にいる私たち全員は今、
アメリカ社会の中で最も悪く
言われている部類に属するのです。
But who are we, and what is Hollywood anyway? It’s just a bunch of people from other places. I was born and raised and educated in the public schools of New Jersey. Viola was born in a sharecropper’s cabin in South Carolina, came up in Central Falls, Rhode Island; Sarah Paulson was born in Florida, raised by a single mom in Brooklyn. Sarah Jessica Parker was one of seven or eight kids in Ohio. Amy Adams was born in Vicenza, Italy. And Natalie Portman was born in Jerusalem. Where are their birth certificates? And the beautiful Ruth Negga was born in Addis Ababa, Ethiopia, raised in London — no, in Ireland I do believe, and she’s here nominated for playing a girl in small-town Virginia.
それにしても私たちは何者でしょう。
ハリウッドって何なんでしょう。
いろんなところから来た人々の
集まりに過ぎません。
私はニュージャージにうまれて育ち、
公立学校で教育を受けました。
ヴァイオラ(Viora Davis)はサウスカロライナ
の小作農家でうまれて、
ロードアイランドのセントラルフォールズ
で身を成しました。
サラ・ポールソンはフロリダでうまれて、
ブルックリンでシングルマザーによって
育てられました。
サラ・ジェシカ・パーカーはオハイオ
の7人か8人きょうだいの中の
一人です。
エイミーアダムズはイタリアの
ヴィセンツァうまれ、
ナタリー・ポートマンはエルサレム
でうまれています。
彼らの出生証明書はどこにあるんでしょう。
(アメリカでうまれたら、
必ず病院からBirth Certificateという書類
が親に渡され、これがいわゆる
<出生証明書>で、
これが「アメリカ市民」である証明
となり、これを失くしたら
大変なことになります)
美しいルース・ネッガはエチオピアの
アジスアベバうまれで、ロンドン、
いえ、アイルランドで育ったはず、
今回ヴァージニアの田舎町の女の子を演じて
ノミネートされています。
(ちなみにルース・ネッガはLovingという
映画で主演女優賞候補でした)
Ryan Gosling, like all of the nicest people, is Canadian, and Dev Patel was born in Kenya, raised in London, and is here playing an Indian raised in Tasmania. So Hollywood is crawling with outsiders and foreigners. And if we kick them all out you’ll have nothing to watch but football and mixed martial arts, which are not the arts.
(彼女の列挙はまだ続きます)
ライアン・ゴスリングは、
いい人たちばかりのカナダ人ですし、
(メリル・ストリープの口から
ライアン・ゴスリングの名前が挙がって、
カメラは即座にあれ?ぼく?
という表情のライアンを写します)
デヴ・パテルはケニアうまれ、
ロンドン育ちですが、映画では
タスマニア育ちのインド人を演じています。
ね、ハリウッドは外国人とよそ者
がうじゃうじゃいるんです。
彼らを追い出したら、
フットボウルと様々な格闘技
(marshal Arts)以外
観るものがなくなりますよ。
これらは芸術(arts)では
ありませんからね。
格闘技は英語でマーシャルarts。
でもそれは芸術(arts)ではない、と
artsに引っ掛けて、うまいこと
言いますよね。
They gave me three seconds to say this, so: An actor’s only job is to enter the lives of people who are different from us, and let you feel what that feels like. And there were many, many, many powerful performances this year that did exactly that. Breathtaking, compassionate work.
But there was one performance this year that stunned me. It sank its hooks in my heart. Not because it was good; there was nothing good about it. But it was effective and it did its job. It made its intended audience laugh, and show their teeth. It was that moment when the person asking to sit in the most respected seat in our country imitated a disabled reporter. Someone he outranked in privilege, power and the capacity to fight back. It kind of broke my heart when I saw it, and I still can’t get it out of my head, because it wasn’t in a movie. It was real life. And this instinct to humiliate, when it’s modeled by someone in the public platform, by someone powerful, it filters down into everybody’s life, because it kinda gives permission for other people to do the same thing. Disrespect invites disrespect, violence incites violence. And when the powerful use their position to bully others we all lose. O.K., go on with it.
彼女のスピーチは続きます。
ここで大統領に選出された
ドナルド・トランプが今年のキャンペーン
の際、障害のある記者のものまねを
したことを取り上げます。
国の最高の位置に就こうという人間が行った
こういう行為は、他の人間に、
そういう行為をまねしていいのだという
許可を与えたのです。
ディスリスペクト(敬意の欠落)
はディスリスペクトを生み、
暴力は暴力を引き起こすだけです。
そして権力のある者が
他者をいじめるのに、その権力を使ったとき、
我々は全員負けるのです。
スピーチはまだ続きます。
それにしても確かにパワフルな言葉でした。
聴きながら目頭を抑える女優さんもいました。
✨ ✨ ✨
2017年のキーワードは
再び<壁>なのでしょうか。
メキシコ国境に作る壁は
メキシコ政府に払わせると息巻く
トランプ。
村上春樹作、
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド
で出て来た<壁>。
エルサレム賞受賞式でのスピーチで
村上春樹がたとえた、
<壁>と<卵>。
トランプの就任式はもうそこまで。
✨ ✨ ✨
ところでこれは私の極端でごく個人的な
思いですが、
トランプのアメリカは壁を作ればいい
と思うのです。
いくつかの州をまとめて壁でかこって、
白人だけの社会、国を作ればいい。
もう1つ言うなら、韓国はあの金色の
従軍慰安婦像をどんどん作って、
韓国内のあちこちに座らせたらいい。
いつか歴史が真実を明るみに出した時、
恥ずかしいのは韓国人でしょう。
申年は自然災害で荒れましたが、
酉年の今年は、
1年遅れでやって来たサル顔の
アメリカ大統領のせいで、
世界が大揺れになるかも?
いい方向に揺れてくれるのは
歓迎しますが、
逆なら‥‥。
そんなことにはならないことを
祈っています‥‥。
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