文庫本で659ページ。
長い小説です。
でも、読むのが遅い私にしては
かなりのスピードで読了。
最後の1/3くらい、もう本が手離せないのです。
大学の弱小陸上チームが、たった10人で
箱根駅伝を目指す話。
走らない作家が、これだけの
<走る>ストーリーを、6年もかけて
書き上げたという、
平凡な言葉ですが「渾身」の作だと思います。
漫画オタクだという三浦しをんらしく?、
描写はとみに映像的、
しかも走ることをやさしい言葉で、
人生哲学まで昇華させる、
主人公たちの心理描写。圧巻です。
で、ふと思う。
これって私が多少なりとも<走る人>で
あるからなのか。
きっとそうではないでしょう。
もちろん、走ることについて主人公たちが
考察し、思い巡らすことは
私にも思い当たることもあります。
でもきっとこれはやはり1つの
青春<ファンタジー>。
誰もが、登場人物たちが過ごした1年を
ともに生き、感じることが出来るからこその
感動なのだと思います。
ところでこのナンバーDOに載っていますが、 |
ちゃんと、この物語に登場する
寛政大学陸上競技部が実在するのですよね。
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