2015年8月18日火曜日

不思議でちょっと怖い物語







先日、日本の友人が送ってくれた
「火花」と<文藝>秋号ですが、
「火花」は、どこに100万部以上も売れた
秘密があるのか、正直なところ、
私には理解出来ませんでした。

<文藝>は私がリクエストして送って
もらったのですが、








読みたかったのは、村田沙耶香「消滅世界」。

でも巻頭の金子薫「鳥打ちも夜更けには」
も合せて、圧倒的な<世界>に
ただもう没頭して読み終えました。


「消滅世界」は、個人的に、
もう少しストーリーを反映したタイトルが
欲しかったなあと勝手な注文をつけたりして
いますが、
そして題材が<セックス>というところも
なかなか取り上げにくいテーマでもある
のですが、
草食系だの、セックスレスだのというニュースを
目にしていると、
日本ではこういう世界が近い未来に到来
するかも知れないという怖れも抱かせる小説です。


人工授精の発達で清潔な妊娠が
できるようになったヒト。
やがて世界から「セックス」が、
そして「家族」が消滅してゆく。

と<文藝>の紹介文。

こんな世界を生み出した村田沙耶香って
どんなヒトなんだろう‥‥。



金子薫の「鳥打ちも夜更けには」。

私は昨今の若い、新しい作家のことは
ほとんどと言っていいくらいわかりません。

金子薫が昨年の<文藝賞>を受賞していた
ことも、もちろん。

<文藝賞>を受賞した小説で読んだことが
あるのは、
高橋和巳「悲の器」(途中で挫折)
(って、「悲の器」が<文藝賞>だったなんて
知らなかった)

山田詠美「ベッドタイムアイズ」

比留間久夫「YES. YES. YES」、

「野ブタ。をプロデュース」はドラマで見た。
くらいです。

だから金子薫って作家の名前だって
初めて知りました。

彼、まだ25歳です。

それで、こんな不思議な物語を紡げるの?

彼は一体何者?

このお話で言いたかったことって、
もしかしたら、すごく<怖い>なことなのかしら。

異見を持ってたら、殺されるよ!
って‥‥。

よくこんな物語の世界を考え出すよねえ。


いやぁ、若い作家の小説も読まないと
だめですね。


それにしても、
<文学界>と言い、
<文藝>と言い、
文芸誌って読みがいがありますよね。








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