鞭(むち)で打たれて初めて走り出すような馬はだめなのだそうだ。優れた馬は人間のもつ鞭の影を見ただけで進むべき道をきちんと疾走していくという。「快馬(かいば)は鞭影(べんえい)を見るや正路(しょうろ)につく」。中国の禅の指南書とされる『摩訶止観(まかしかん)』にある。
今日の朝日新聞、天声人語からです。
<優れた馬は人間のもつ鞭の影を見ただけで進むべき道をきちんと失踪していく>のですか‥‥
私はひとが困っている時、或は助けを必要としていそうな時、「何をしましょうか?」と近づく人は、基本的には断ることにしています。
片意地なようですが、そのひとを本当に助けてあげたい、ヘルプしてあげたいと思ったら、そっと来て、すぐさま何かをし始める、そんな人が好きだし、自分もそうありたいと思っています。
それは<想像力>の問題なのです。
そのひとが何をしてもらいたいか、何を必要としているか(鞭の影を見ただけで進むべき道を疾走する馬のごとく)、即座に想像して、行動に移す。
そんなことが出来るひとが本当の意味でやさしいひと、だと
私は思う。
それにしても<想像力>って天性のもの?
それともそのひとの「育ち方」や育った環境で育まれるものなのか?
大人になってからの生き方が左右するのか?
私にはわかりません。
でもひとつだけわかることは、この社会に<想像力>が豊なひとが増えたら、こんなに犯罪も戦争も、小さな諍いも起こらないだろうということ。
そう、ジョン・レノンが歌ったようにね。
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