2011年3月4日金曜日

便利さは人間を幸福にしたか・・・「考える人」、入試でのハイテク不正

定期的に送られて来る
<考える人>のメールマガジン431号より。
少し長いですが引用します。

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「考える人」の次号から東京大学大学院教授の
佐倉統さんに「『便利』は人間を不幸に
するのですか?」という新連載をお願いしています。
人間がもつ無限の欲望に突き動かされながら
科学技術はたゆまぬ進歩を遂げてきました。
私たちはその恩恵にしっかりあずかりながら、
この流れが続くことを切に願っています。
しかしその一方で、便利さと引き換えに
何か本質的なものを見失っているのではないか、
あるいは便利さの飽和が新たな問題を
引き起こしているのではないか、
と不安を覚えていることも事実です。

☆☆☆☆☆

最近ニュースで報じられた、国立、私立の大学の
入試で行われた、ハイテクを駆使した(?)
不可思議な不正。
こんなことが起こるなどと誰が予測出来たでしょう。
アナログ世界に住む私には全く
理解出来ない、犯人の予備校生のやったこと。


大学入試でそんなことをした人が
いたのかは知るよしもありませんが、
大学の試験ではカンニングを試む輩もいました。
机にこっそり書いておく、手のひらに書き込む、
小さい紙きれに書いたものをどこかにしのばせる
などなどだったように思います。

1度大学の試験で、仲の良かった友人と二人で
苦手な科目のカンニングペーパーを作りました。
彼女はうまくカンニングしたのですが、
度胸?のなかった私はそれを使えず、
カンニングペーパーは目的を果たさないままでした。


携帯電話が大学の入試会場でカンニングに
使われたなんて。
今の生活では必要性を感じないので、いまだ
携帯電話を持たない私は、その便利さの恩恵に
あずかってはいませんが、
携帯電話を使った犯罪、あるいは
犯罪でなくてもコンサート会場で写真を撮りまくる観客。
(これには実際興ざめです)
便利さの陰で私たちがいまだ体験しなかった
ことが起こっていることも事実です。


不便だからこその工夫、苦労する楽しみ。
恋愛においてのすれ違いや待ちぼうけの切なさも
携帯電話というあの手のひらに乗る小さな
ハイテクの機械によって奪われました。
或いは失くしました。


もちろん携帯電話を持たない私がそれの
負の要素だけを並べるのはフェアじゃないかも知れません。
でも今回のような事件が起こると、
もう何とかして!と言いたくなります。
しかも動機が大学に<受かりたい>から。
そんなずるをしてまで、彼は大学に<入る>ことが
目的だったのでしょうか・・・。

便利さは人間を幸福にしたか。

幸せって何だっけ何だっけ
ポン酢しょうゆは○○○っていうコマーシャルが
ありましたね。
湯気のたつお鍋を囲む家族。
家族じゃなくて孤族の現代人の幸せはどこに・・・。











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