2010年10月31日日曜日

強風ならぬ、暴風の中のバスケットダンス



10月30日、土曜日。
おそらくこれが今年最後のホピでのダンスでしょう。
セカンドメサのSHUNGOPOVIであったバスケットダンスに行きました。
出発した時点でもものすごい風。
町から離れたら、もうとにかくハンドルを取られそうになる
強風です。
リザベーションに入ったらもっとすごい風。
何しろさえぎるものもない砂地の中を走るのですから。

アリゾナに引っ越して、こんな強風を初めて体験して、
とにかくそんな中で車を運転するのがとても怖かった。
でも今日は何となく(神経は使うけれど)リラックスしていました。
風にも吹く理由があるのでしょう。
(風に)取って食べられるわけじゃなし・・・、
などと考えていたら・・・。
今まで何をそんなに怖れていたんだろう、と不思議に思うくらい。
人間って妙なものですね。
考え方をちょっと変えたら、全然別の地平が待っている・・・。
何て大げさかも知れませんが。

バスケットダンスは女性のダンス。
広いプラザにぐるっと楕円の輪になって、100人はいたでしょう。
ホピの手織りのキルトをはおり、白いロングモカシンをはいた
女性たちが手作りのバスケットを両手で持って踊ります。
真ん中の二人はひたすらものを投げる。
それに飛びついてキャッチする(おもに)男性。
投げる女性もなかなかうまく、あちこちへ、屋根の上にも
どんどん放り投げます。
いつもカチーナダンスを見るプラザのとなりの、広い方のプラザには
あふれんばかりの人、人、人。
ほとんどが男性。

なるほど村の入り口にポリスもいたはず。
でも私が見ていた時には、激しい奪い合いもなく
男衆もけっこうあきらめが速かったように見えました。

去年サードメサのHOTEVILLAで見た時は、いつまでも
<もの>を取り合って、けんか状態の小競り合いがしばらく続いて
プラザの外まで人が動いて来ていました。

何と言うか秋の収穫も終わって、最後の村祭りのような
ものでしょうか。
投げられるものは、この日のために女衆がせっせと編んだ、
すてきなバスケットから、プラスチックのボウル、お菓子、などなど。
ものが欲しいというより、そういう行為自体を、キャッチする方も
それを見る方も楽しんでいるようなバスケットダンスでした。

ローレンスの家でグリセルダの手作りランチを頂いて
午後のダンスを少し見て、
友人のMARIEと待ち合わせているカルチャーセンターへ。

SHUNGOPOVIの家では全く見かけなかった
ハロウィンの飾りつけ。
(何かあっさりしてていい)
さすがにカルチャーセンターのレストランにもホテルにも
観光客が来るので、アメリカらしいハロウィンのデコレーションが
施されていました。








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