2010年10月7日木曜日

スティーヴのスタジオで







7月に買い付けに来ていて、お店で出会った小野さんが
再び買い付けでフラッグスタッフにやって来ました。
彼と一緒にスティーヴのスタジオへ。
彼がトゥーファカスティングという手法で作るシルバーの
ブレスレットの後半部分の過程を見せてくれました。
私も実際に目の前で見るのは初めて。
お店で買うシルバーのスクラップ(とは言っても純粋に
スターリングシルバー。トレードに持ち込まれるスクラップ
をクリーンなのとそうじゃないものに私たちスタッフが選別します)
を融かすところから始まり、
それがだんだん融けて、さらさらになったものを
あらかじめデザインを彫った、2枚重ねのトゥーファの石の
すきまに流し込みます。
銀はすぐに固まるみたいで、重なった石を開けて
(上から4番目の写真)
それを酸の液につけたらこれもすぐに冷めるようで、
それをいったん水につけて酸をふき取り、
そして固まった銀をのこぎりで切って行きます。


そうやって出来たのがこれ。
これをブレスレット用に曲げて、磨いて完成します。



でもトゥーファカストのジュエリー作りの行程で半分以上の
時間を費やすのは
このトゥーファの石にデザインを彫り込むことなんだと
スティーヴ。
上の写真がデザインが彫られた状態です。
確かにそうだと思います。
その深さや線がシルバーに反映するわけですから、
これで出来の良し悪しは決まるのでしょう。



小野さんがオーダーしていたブレスレットたち。
全部男性用です。
私は写真の右端のプレイヤーフェザー(PRAYER FEATHER)
の模様が気に入りました。
スティーヴは彫刻もしていて、絵も描いていたし、
アーティストなんだなぁとつくづく感心しました。

いつかトゥーファの石を彫るところが見たいですね。
遅い時間だったにもかかわらず待っていてくれたスティーヴ。
いい人です。
私がいつも右手の薬指につけてる彼の指環。
唯一持っているトゥーファカストのジュエリーですが、
何かこのテキスチャー、好きになって来ました・・・。

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