2016年12月23日金曜日

Into the wild 荒野へ






日本の古本屋で見つけた文庫本。

背表紙の「荒野へ」というタイトルを見て、
Into the Wildだ!と。

貴重です。

こんな本を読んでいた人って、
どんな人かしら。


アラスカに住んでいた時にアラスカ
で観たのです、この映画。



監督のショーン・ペンは、これを映画化する
のに10年を要したと話しているのを
何かで読みました。

主演のエミール・ハーシュくんが
まさに私たちがサンタフェから引っ越して
住んでいたロサンジェルスの
Palms出身で、その後サンタフェにも
住んでいたということを知り、
何だかとても親近感を持ちました。


映画自体もすごく良くて、感動しました。


リッチな家庭に育って、
成績優秀で大学も卒業したのに、
銀行の預金をすべて寄付して、
ほぼ一文無しのまま
家族には何も告げずに
バックパッカーになり、放浪の旅に出る
クリス。

そんな主人公に拝金主義の父親への反発
が根底にすごくあったのだなあ
とは感じました。


あらためて原作を読んでみて、
映画とはまた違う、
心を揺すぶられる感動がありました。


このドキュメンタリーの本の作者の
ジョン・クラカワーも
主人公のクリスと似た生い立ちを
語っている部分がありますが、
二人とも男性であり、
父親との葛藤ですが、
私は女で、母親との葛藤、確執を
経験しています。

放浪と冒険の旅には出なかったけれど、
自分が今、アメリカにいることが
その結果かも知れません。


それにしても1990年代初めに
こんな若者がいたんですね。

H・D・ソローを愛読し、
ジャック・ロンドンが好きで、
トルストイの生き方に憧れていたなんて。

日本語で言うなら清貧?


とにかく私はこの物語を読み進むほどに
主人公のクリス・マッカンドレスに
深く惹かれて行ったのです。


クリス・マッカンドレスが腐乱死体で発見
された10ヶ月後に、
両親はやっと息子の遺体が発見された場所
に向かうのですが、
その時の母親のビリーの言葉、
行動を読みながら、
私は涙が止まりませんでした。


息子をそんな形で亡くしたなんて。



✨ ✨ ✨


巷はクリスマスですかねぇ。

この町ではそんな気配はほとんど
感じませんが。

それに私は<宗教的>なクリスマスも
キリスト教も大嫌いなんです(苦笑)。

特にプロテスタントが。

これももしかしたらトラウマ?かな。


一般的な(宗教者でない)日本のクリスマス
がいいですよね(笑)。

クリスマスケーキ!

クリスマスパーティ!


でもおそらく日本以外の国では
クリスマスは多かれすくなかれ
宗教儀式なのですよ。


そう言えば、「Into the Wild」の著者の
ジョン・クラカワーさんの著書に
「Under the Banner of Heaven」
という著書があります。
ベストセラーだったみたいです。


これは「宗教が人を殺すとき」
というタイトルで日本語翻訳も出ています。
これはモルモン教についてですが、

宗教が人を殺している今の時代。

これも読んでみたいです。



荒野へのあこがれ。



未知の土地へのあこがれは
今、この年齢の私ですら持っています。


青年も壮年も老年も、君なりの
荒野をめざせ!























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