2014年3月23日日曜日

中学の<生物>の教科書?





今なら、このタイトルがどれだけ
<キャッチー>なものか、
ということも想像出来ます。



内容は1894年から86年にかけて、
CLASSYに連載された、

村上春樹のエッセイ集です。
ずいぶん古い本です。



キャッチーなタイトルと書いたのは
<ランゲルハンス>なんて
はないし、
<ランゲルハンス>は生物学の用語です。



でもそれを知らない人が見たら、
(私も最初はそうでした)
<ランゲルハンス島の午後>
なんて書いたら、

ランゲルハンスという名前の<>で
ゆったり過ごす午後の時間を
思い浮かべますよね?

ランゲルハンス島って一体、

どこにあるのかしら?って。


今日もまた本の整理をしていて、
出て来た、この
村上春樹のエッセイ集をどうしようかと。








このエッセイ集の最後の章のタイトルが
「ランゲルハンス島の午後」。

どんな内容だったかしらと、

読み始めました。



昔の話。中学に入った春、
生物の最初の授業に教科書を忘れて、
家まで取りに帰らされたことがあった。

(中略)

頭の下に敷いた生物の教科書からも
やはり春の匂いがした。
カエルの視神経や、あの神秘的な
ランゲルハンス島からも春の匂いがした。

‥‥

まるで春の渦の中心に呑みこまれたような
四月の昼下がりに、もう一度
走って生物の教室に戻ることなんて
できやしない。
1961年の春の温かい闇の中で、
僕はそっと手をのばして
ランゲルハンス島の岸辺に触れた。






私が気になったのは、
中学に入った春、<生物>の
最初の授業で、の部分。

生物の授業?

中学で、生物?


中学では<生物>ではなく、
まだ<理科>ではなかったっけ?

中学に入った春だから、
中学1年生ですよね。


私の記憶では、<生物>という教科は
高校に入ってから習ったものではなかったかと。


それとも村上春樹の出た
芦屋の精道中学では当時、
1年生から<生物>の授業があった
のでしょうか。


ってね、ちょっと引っかかったのです。


でもこれ、安西水丸さんのイラスト
が何だか癒されるので、キープしようかな。

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