北アリゾナ、標高2100メートルのフラッグスタッフに10年暮らし、家族で初めてアメリカにやって来て住んだサンタフェの町から103キロ南、ニューメキシコ州最大の都市、アルバカーキに3年、そして再びアリゾナの地に戻り、サンタフェ→LA→アンカレッジ→LA→フラッグスタッフ→アルバカーキ→ツーソンと30年目のアメリカ生活は続きます
2014年3月15日土曜日
原発のごみ へき地に押し付ければいいか
http://www.asahi.com/articles/ASG35659JG35PTIL047.html
朝日新聞の連載記事です。
<クリーンエネルギー>
確か原子力発電所の宣伝文句の1つでした。
あの当時、原発の建設に奔走した人たちは、本当に原子力発電所がクリーンなエネルギーを供給すると考えていたのでしょうか。信じていたのでしょうか。
何を指して「クリーン」などとほざいていたのでしょうか。
ウランはそれを採掘する鉱山にも多大な環境への汚染を残し、使ったあとの<ごみ>はこれまた放射性が消えるのに10万年かかるという、とんでもない代物です。
この記事を読むまで、鹿児島県の南大隅町での、放射性廃棄物の処分場計画のことは知りませんでした。
貧乏もこれまでだ、と言う前町長の言葉。
貧しい過疎の町からの脱却。
でもそれが、核廃棄物の処分場という人命の危険と引き換えという方法以外にはないのでしょうか。
部外者とは知りつつも、そういう疑問がわいてしまう。
アリゾナでも同じことが行われています。
都会に住む人間が電力を消費し、そのつけである、要らないもの、危険なごみはへき地やリザヴェーションに捨てる。
少し前にズニミュージーアムの館長さんのジムさんとお会いした時、彼がもらしていました。
ニューメキシコの核廃棄物隔離施設で、放射能漏れの事故があったのだと。
このニュースは今見たら、NBCでも取り上げています。
このニューメキシコの南に作られた通称WIPPは、私たちが1989年にサンタフェに引っ越した時、反対運動がありましたが、調べてみたら、翌年には操業を開始していました。
この放射能漏れ事故を施設ではやはり、<1回限りのたまたまの事故>と発表したようですが、こういう事故に対する世間やマスコミへの通知というのは、どこも同じ、一見大したことはないですよ、と安心させるというものなんですね。
へき地で行われているこういう、非倫理的事態を都会の人はもっと知らねばなるまいと、このリポートを書いた記者は結んでいましたが、その通りだと思います。
3年目の3.11も過ぎてしまいましたが、鹿児島の川内原発も再可動が決まり、日本は一体どっちへ向っているのでしょう。
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