2014年7月20日日曜日

セカンドメサのションゴパヴィへホームダンスを見に その2)不思議な音









ションゴパヴィで1回目のホームダンス
が始まったのは6時過ぎ。

1回目のダンスの時だけ、
カチーナたちが背の高いとうもろこしの
茎全体を何本かかかえて出て来ます。

ジェラルドから初めてホームダンス
に誘われた時、
夜明けに始まる、
最初のダンスを見においで、と言われた
意味がわからないまま行って、
なるほど、このことを言ってたんだと
理解したのですが、
カチーナたちは何回も、
とうもろこしを持って来ては、
プラザの真ん中に置いて行きます。


おもにホームダンスの時に現れる
このヘミスカチーナは、
熟して成長した、背の高いとうもろこし
を持って現われますが、
それはイコール、
とうもろこしの豊作を約束するという
意味があるのだそうです。


カチーナほどは人数はいませんが、
ヘミスカチーナと一緒に出て来る、
ヘミスマナあるいは
ヘミスカッチンマナは、
まあるい壷のようなものと、
きざきざの入った短い棒のようなものを
持っています。


壷のようなものは、ひょうたんですが、
あの何とも言えない、不思議ながりがり、
ぎぃぎぃという音が、
一体どうやって出て来るのか、
不思議で仕方がないのですが、
ヘミスマナたちはクッションの上に、
ひざをついて座って、
ヘミスカチーナがマナの方を向き、
少し取り囲むように並ぶので、
このひょうたんを鳴らす手元が、
いつもよく見えたことがないのです。


⬆の絵はバートン・ライトの本からで、
彼もこの楽器(?)での音の立て方を
言葉で説明していますが、
いまひとつ、上手く想像出来ません。


以前誰だったかに、音を立てるのに使うのは
動物の骨なんだと教えてもらったことが
ありましたが、この本によると、
それは羊の肩甲骨で、
ぎざぎざの入った棒をさかさに置いた
ひょうたんの上に置き、
その棒の上を右手で持った骨で上から
下へと動かして、
ひょうたんがその音を共振させて
ああいう音になるようです。

それにしても、何回聴いても、
不思議な音です。








キバから出て来るへミスマナが手に持った
ひょうたんのレインクラウドの絵が
逆さまに描かれています。












ヘミスカチーナとへミスマナの絵は
バートン・ライト著のこの本からです。

絵はホピのアーティストのもの。


初版は1973年、
最終の第6刷が1985年で、
私が持っているこの本には、持ち主のものか
1987年と書かれています。


初版が出た時代のカチーナダンスを
見てみたかったですね。















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