先日、オバマ大統領が、 キューバとの国交再開に向けて 議会での論議を始めると 発表しました。
だからでもないのですが、 買ってから長いこと本棚に立てたままだった この本をやっと読み終えました。
本は面白かったですが、 タイトルが好きじゃないです。
編集者が考えたのでしょうか。
「銅像なき権力者」
<権力者>って言葉にはきっと誰も、 あまり好感は持たないでしょう。
本を読んだ限りでは、
カストロはいわゆる
<権力者>という言葉からイメージする
<権力を持つ人>とは
ちょっと違う。
いえ、だいぶん違う。
本の内容から見て、 著者はカストロが大好きであるようなのに、 不用意に<権力者> とタイトルに持って来るのはどうなのかな
というのが私の感想。
著者も昨年亡くなっているので、 聞くすべもありませんが。
キューバ。
行った人が口にする言葉はみんな同じ。
すごく良かった。
私がイメージ出来るキューバは、 ロサンジェルスのアパートに住んでいた キューバ人の家族。
アパートの近くの有名なキューバレストラン。
そして「ブエナビスタソーシャルクラブ」。
さて、我が家人は キューバに行きたくて仕方がありません。
この本が出版されたのも、 すでに10年以上前。
アメリカとの国交が回復したとして、 その後のキューバ、 カストロ無きキューバは 一体どう変遷して行くのか。
行くなら今しかないでしょうね。
私が本の中で何だかすごく 感動したのは、 著者を訪ねて来た、 アルベルト・グラナドスの ゲバラとの 「モーターサイクルダイアリー」 に記されたバイク旅行から始まる ゲバラとの思い出。
そしてアルベルトがすごいのは、 ベネズエラで医者として 成功していた彼が、 ゲバラからの、「こっちへ来て、 キューバという国を一緒につくらないか」 という誘いに応じて、 私財を擲って、妻子とともに キューバに向ったことでした。
それ以降キューバに住み続けた 彼は、著者が会った当時すでに80歳。
「後悔は何もないね」と 言い放つアルベルトだって、十分に すごい人生を歩んでいます。
カストロもすごいけど、 あらためて ゲバラに(本や映画で)会いたくなった 私です。
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