2014年12月24日水曜日

時代に逆行する日本、何で残留基準を緩和?!

 今日の朝日新聞の記事「ミツバチ大量死?の農薬、残留基準緩和へ」。
  
 厚生労働省の部会は24日、ミツバチの大量死の原因と指摘されているネオニコチノイド系の農薬「クロチアニジン」について、食品中の残留基準を緩和する案を了承した。化学メーカーからの適用拡大の申請を受け、内閣府食品安全委員会の評価を踏まえ設定した。ただ、欧州連合(EU)の基準値より緩く、環境保護団体が反発している。
 クロチアニジンは日本ではコメや大豆の害虫対策に使われている。今後、国民への意見募集などの手続きをへて、新基準が正式に決まれば、今まで使えなかったホウレンソウなど、より多くの農作物に使えるようになる。
 基準案は「人の健康に問題ない」としたもので、生態系への影響を考慮していない。環境団体グリーンピース・ジャパンは「今回の緩和によってミツバチの生態に大きな影響を与える」と懸念する。(田内康介)
 
 クロチアニジンなどのネオニコチノイド系農薬、これはいわゆる殺虫剤ですが、その大きな3つの特徴。
 1 昆虫、人の神経系で重要な働きを持つアセチルコリ ンの正常な働きを攪乱する。
 2 水溶性で作物に吸収されるので、洗っても落とせな い。
 3 条件により残効性が高まり、地中に長期(1年以  上)残留する。
 (以上はNO!ネオニコホームページより)

 NO!ネオニコによると、この農薬は「有害性が問題視される有機リン系農薬に替わり、1990年代に日本でも登場し、近年多用されている農薬、殺虫剤です。」と説明されています。ミツバチの大量死には農薬以外にも色々な原因が言われていますが、海外では最も直接的な原因があるのではないかと疑われているのがこの農薬で、ヨーロッパではフランス、オランダが一番規制が厳しいようです。
 私は単にはちみつが好きで、ロイヤルジェリーなども日常的に食していますが、何よりもミツバチがいなくなったら、作物、植物の受粉が出来ないわけで、それって食糧危機を招く可能性だってあるほどおそろしいことですよね。
 日本は時代に逆行しています。これだけ地球環境問題が取りざたされる今の時代に、いのちに関わる<農>は人、虫も含めて動物、植物の生への第1のプライオリティであるはずです。
 アメリカも規制は遅れているようです。アメリカの農作物や畜産物、加工食品ははっきり言って、国を挙げての大人体実験をしているようなものだと思っています。
 
 かしこいと言われているミツバチたち、こんな農薬を撒かれる時代にも、賢く生き残ってよね!
 

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