2013年3月21日木曜日

ホピのチェアマンの編集者への手紙、グランドキャニオンを守れ

 ナバホとスコッツデールのデヴェロッパーが共同で
グランドキャニオンの東南端に
谷底までのロープウェイや
周辺のホテルなどの大開発計画を立てていることは
このブログでも書きました。

この計画にはナバホの中にも反対する人もいて
一大論議を巻き起こしています。

建設が予定されているのはちょうど
コロラド川とリトルコロラド川の合流地点。

グランドキャニオンは世界的な観光地ですが、
アリゾナのネイティヴたちにとっては
「聖地」です。

昨日発発行のナバホ・ホピオブザーヴァーの
投書欄にホピのチェアマン、
リロイ・シンゴイテワ氏がこのことについての
意見を載せていました。




グランドキャニオンはアリゾナの代名詞でもあり、
毎年5百万人の世界の観光客を集める
名所です。
それにも増して、そこは歴史的に
ホピ、ハヴァスパイ、ワラパイ、カイバブ・パイユート、
ナバホ、ズニにとっての<母なる地>なのです。

中でも最も重要かつ聖なる場所が
コロラド川とリトルコロラド川が合流する地点
であります。
この聖なる場所はホピにとっては
祖先とつながる道であり、セレモニーの時の
トレールがあり、神聖な社や廃墟がある場所なのです。



人間は何と愚かなのでしょう。

そしてグランドキャニオンとは何と皮肉な場所
なのでしょうか。
アリゾナに住むまでグランドキャニオンが特に
好きな場所ではなかったけれど、
ここに住むようになって、
グランドキャニオンに住むハヴァスパイや
ワラパイだけではなく、ホピにとっても聖地だと
言うことを知って、
<場所>としてのグランドキャニオンに興味を
持つようになりました。

「我々は死んだらグランドキャニオンで祖先の
人々と会うんだよ」と教えてくれたのは

ホピの誰だったっけ・・・。

周りの地中には大量のウランが埋まり、
その美しさはウランのことも、

アリゾナのネイティヴのことも知らない
世界中から来る観光客を魅了する。

ある意味矛盾の塊、グランドキャニオン。

7000万年をかけて出来上がったこの地球の
アートに今、人の手を入れようとする
愚かな人間。

リロイは何か出来ることを、

行動を起こして欲しいと訴えています。

私も日本人として何か出来ることはないか、

考えているところです。

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