2015年6月5日金曜日

こういうことが起こる根本的な問題とは









水曜日に出たナバホ・ホピオブザーヴァー
の1面に載っていた記事は、
またまたパリで行われたオークションで
ホピが言うところの<Katsina Friends>
が売られたというニュース。




アメリカ連邦政府もホピも
このオークションを阻止することに失敗。

フランスから返された議論は
ネイティヴアメリカンのオブジェが
売られることは決して
今に始まったことではないでしょ?
と言うものでした。


ホピのオブジェが市場に出回り始めたのは、
20世紀に入る頃まで遡る。

ちょうど博物館が、アメリカ文化を残さないと
いけないというプレッッシャーを
かけられていた時期だった。

「1880年代に初めて博物館から
コレクターが<もの>を集めにやって来た時、
彼ら(ホピ)はまさかそれが失くなるなんて
思いもしなかったんです。」と、
ホピ文化保存局のディレクターである
リーさんは話しています。


博物館のコレクターたちがリザヴェーションから
持ち帰った中の<余り>が散逸して、
それがプライヴェートコレクターの
手に渡り、彼らがそれを
<アート>と称して、値段を付け、
独自でマーケティングを始めたのだと。


今回のオークションで売られた65の
<Katsina Friends>はホピの人の目にも
ほとんど触れたことのない古いもの。

だからポリスリポートも犯人もない、
違法に持ち去られたと証明することすら
出来ないのです、とリーさん。


ホピのセカンドメサで1年おきに行われる
スネークダンスは、
パブリックにオープンではありません。
これだってかつては誰でも見に来れた
と聞いていますが、
白人が何かの商業的なことに使い出して
それでクローズされるようになったようです。


ホピにカチーナダンスを見に行き始めた頃、
あまり事情もわからなくて、
ダンスが終わった後、
プラザからカチーナがキバに戻る
時に通る、家と家の間の狭い
アレイに立っていたら、

ここはだめ、あっちへ行けと言われて、
とにかくカチーナに部外者が近づくことは
禁秘なのだと認識するようになりました。

ホピにとってはカチーナはそれほど
聖なるものであり、
アウトサイダーが近づいたり出来るもの
ではないのです。


ホピの人たちは、親しくなっても、
セレモニーにおいては
ホピとノンホピとの線をきちんと引いています。

だからもちろん、私たちも
それをなぜ?とか
どうして?とか聞きもしないし、
そういう対応をそのまま受け入れます。

当然でしょう。

彼らには彼らのしきたりがあり、
ルールがあるのですから。


⭐️⭐️⭐️


RESPECT

いい言葉ですよね。

人は奢ってはいけません。

自分はえらいんだ、
自分こそは一番なんだと
他人の領域に土足で踏み込んではいけません。

人間と人間の作り出す文化?
習慣?祭りごと?に優劣はないし、
お互いRESPECTし合うことこそが
共存出来る唯一の方法ではないかと思うのですが。










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