2012年9月8日土曜日

アラン・ドロン、苗場さん(「終末のフール」)、生き方について

もうずいぶんと昔の日本での話です。

かつてのモーニングショウのような番組に
アラン・ドロンが出演しました。
私はその時一体いくつだったのか、
アラン・ドロンも何歳くらいだったのかよく
覚えていませんが、
あの「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンが
日本のテレビに出演しているというので
強烈に印象に残りました。

インタヴューをした女性も亡くなりましたが、
彼女のアラン・ドロンへの
「30代(か40代だったか・・・)になって、
若々しくあるためにどんなことをしているの?」という
質問に「30代だからって何が変わるの?
ぼくはぼくの生き方をしてるだけ」みたいな答えを
アラン・ドロンはしたんですよね。

私には彼のその答えがすごくまっとう?に聞こえて、
インタヴュアーの女性の質問の方が何だか
的をはずれてる
って思った記憶があります。


伊坂幸太郎の「終末のフール」は
久しぶりに本を置くことが困難な1冊でした。

設定自体もユニークで面白く、
あと3年で地球は滅びるという時が来た、
普通の人々の生きる日常を描いています。

そのエンディングが予想外で面白かった
<太陽のシール>も良かったのですが、
私が一番感動したのは<鋼鉄のウール>。

読み終えたらほんの少し涙が出ちゃった・・・。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの
生き方なんですか?」

この章に登場するキックボクサー、苗場さんの
ある俳優の男性との対談での言葉です。

なぜかこれがかつて私に強烈な印象を
与えたアラン・ドロンのインタヴューでの答えに
つながりました。

☆ ☆ ☆

今日という日は残された日々の最初の1日

と表紙の裏にまず Charles Dederich の有名な
言葉が書かれていますが、
彼のやったことはさておいて、
この言葉にはインパクトがありますよね。


 30代になったからって、40代になったからって、
あと3年で地球が滅んで自分も死ぬという
時点になっても、
じたばたするな。
今まで生きてきたように生きるだけ。

そういう覚悟を持って日々を生きろ。

そう言われているみたいです。

今日を精一杯生きる。
あとどれだけかわからないし、いつおとずれるかも
わからないけど、死という最後の時を
迎えるまで。

一瞬一瞬が私の、あなたの命の生きた証。

各々の命を生きるということを意識して
日々を生きたいです。




0 件のコメント:

コメントを投稿