毎月第2日曜日にとあるところでオープンする小さなマーケット。
月に1回ですが、町外れなので、毎回行けるわけではなく、
たまーにのぞきます。
この日も久しぶりにファーマーズマーケットの帰りに寄りました。
私の目に留まったのは入り口の端っこで小さなテーブルを1つ出して
石を売っている男性。
ネイティブなの?ときいたら、いやメキシカンだよ、だから僕の英語
こんななんだ。
彼もきっと嫌と言うほどこの国で英語で差別されたり、ばかにされたり
したのでしょう。
でないとこんなこと言わないですもの。
私もたまにお店でアメリカ人が私の発音が聞き取れずにいたら
「ごめんなさいねぇ、私のバッドイングリッシュ!」って言ってやります。
彼らには単に想像力がないだけなのです。
まあそれはさておいて・・・。
彼が持っていたのは SONORAN SUNSET( ソノランサンセット<ソノラの夕焼け>)
という名前のクリソコーラの1種の石です。
誰が名づけたのか、すてきなネーミング!!
私は今までクリソコーラにはあまり興味はなかったのですが、
この色に何だかとても気を引かれました。
クリソコーラの緑がかったターコイズ色にレンガ色の赤銅石が混じったものが
一般的に知られています。
抽象画のような模様が面白い石です。
私はあえて赤色のを選びました。
黒い色の石が1つあり、これは何なの?とたずねたら、それはわからない
という答え。
黒、と言うか濃い墨色に所々カーキ色の細かい斑点のような模様の
入ったこの石も気に入って、赤と黒を1つずつ買いました。
後でインターネットで調べてみたら、この黒いのもソノランサンセットでした。
ただ構成されている鉱物が違っているのです。
彼の名前はヘスース。英語ではジーザス!
彼はメキシコのまさにこの石の採れるあたりの出身でした。
自分で石を買って、カットして磨いてワイヤーラップをして売っています。
このソノランサンセットの採れる鉱山はやはり銅山のそばで、
まだ新しく、2006年に開かれたそうです。
石的にも新しい石みたいです。
何と言ってもローカルと言ってもいいくらいのアリゾナ、メキシコ国境近く
で採れた石というのがいいですよね。
しかもナチュラル。
何の処理もされていません。
私が石を買っていったん車に戻り、写真を撮らせてもらおうと戻ったら、
彼はもう帰り支度。
来月、もう1度行ってみましょう。
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