2015年10月25日日曜日

アキマがバカヴィのメサへハイキングに連れて行ってくれました







今日の次なる目的地は、
サードメサのバカヴィです。

息子は日本で1度会ったことがあるアキマに
数年ぶりの再会。

アキマが自分の畑を見に行こうと、
自分の車で、泥道をくねくねとドライヴ。

考えてみたら、バカヴィに来るのは
カチーナダンスの時だけで、
知っているのはマリィの家と
プラザだけです。

ションゴパヴィなら、
レースで走っているので、地形など
多少は見知っているし、
ホテヴィラも少しは。

でもバカヴィに関しては全く初めて。






息子はアキマと年齢も近く、
お互い、バスケットボールやヒップホップ
が好きなところも話が合うのでしょう。





まさかバカヴィでこんなハイキングが
出来るなんて(笑)。





とは言え、トレールがあるわけでもなく、
とげのある野草の間、
岩場をがしがしと進みます。

アキマの身軽なこと。






湧き水が出ているところ。

左手の暗い部分に水が溜まっています。





浸み出した水が溜まるように、
アキマが囲いを作ったのだと。






長年の侵食で出来た、
岩の表面の模様。





泉の中。





東京では想像もつかない風景に
きっと息子も圧倒されていたのでしょう。






洞窟があるんだよ、と。

写真の真ん中のあたりを指差すアキマ。






そこへも下りて行けました。

囲いを作っていたけど壊れたんだ。

昔の人はこうやって、
洞窟に住んでいたんだからね、と。







砂地に緑の低木がたくさん生えています。

見覚えのある葉。

カチーナダンスやその他のダンスで
ダンサーが手に持つ緑の小枝。

ジャニパーだったのです。

色づく前の実がたくさんついたジャニパーの木。





すでに2枚のドレスを完成させていた
アキマ。

新しいドレスを製作中。

来年のハードミュージーアムのショウ
までにたくさん仕上げたいのだ、と。









畑をして、これから自分の家を
建てようとしているアキマ。

スタジオには織り機、
キャンバス、







そしてキッチンの隅には
収穫したお豆。


連れて行ってくれた彼のプロパティ。

そこには積み上げられた石の山があちこちに。

それは母親のマリィが建築中の古い家
の壁を壊した時の石で、
1つ持ち上げるのも大変な重さの
あれだけの石を、
あそこまで運ぶのもどれだけの苦労か。

そこに彼の家が建つのは
一体、何年先になるのか。

でもきっとアキマはホピとして、
悠久の時間を生きているのでしょう。






家に着いた頃は
すでに霞のかかった月が出ていました。

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